劇場版「パトレイバー」1&2

 昨晩NHK−BS2の押井守監督特集の一環で放送された映画版パトレイバー1/2を見ました。

機動警察パトレイバー 劇場版(1989)

 しょっぱなにレイバーの暴走事件があるものの、殆どは「刑事が延々と廃墟の中を歩き回る」と「遊馬がOSをいじりまわす」で構成された作品。ラストバトルは「多少派手なことをしないと売り物にならないから」と強引にくっつけた感あり。しかしまあ、これはこれで「異色編」という事で、ギリギリパトレイバーの世界観の中に収まっているとは思います。

 ちなみに見ている最中ずっと「トワイライトQ」の事ばかり思い出していました。ワープロが出てきて「良い度胸だ」とか文章が出てくるかとそんな気がしていました。

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993)

 おいおいおい、これのどこがパトレイバーですねん? そりゃパトレイバーの世界観でいつものキャラは出ていますけどねぇ。最後のレイバーのバトルはとってつけたくさいし、大半は後藤と自衛隊の中年親父との観念問答じゃないですか。主役のはずの野明なんか出番は脇役A程度だしなぁ。

 それなりに面白くは有りますが、『監督がパトレイバーの世界観で好き勝手やっちゃってさぁ、困ったもんだよ』という「オイオイ感」の方が強く感じられる作品でした。あとしのぶさんがやたらと歳喰って見えたのがちょっとショック。

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 かなり古い作品のはずなのに、絵のアラというか「昔の作品だなぁ」感は無し。綺麗なモンでした。