ペリー・ローダン粗筋(325〜339巻)

 久々に書き直しました。

 3458年12月、銀河系に高度な技術力を持つ『ラール人』が出現しました。彼らは七つの銀河を支配する巨大勢力『七種族の公会議』(別名:七種族のヘトス)の主要種族の一つであり、その技術力は銀河系各種族の水準より千年以上も先行していました。彼らは圧倒的軍事力を持って銀河系を瞬時に制圧すると、ローダンを傀儡『第一ヘトラン』の地位につけ、銀河系支配を開始しました。


 ローダンは表向きはラール人に従いながらも、水面下では密かに公会議に対する抵抗運動を行っていました。しかし公会議は数ヶ月もたたないうちに裏切りを見抜き、新第一ヘトランに超重族のミュータント『レティクロン』を指名すると、超重族と共に太陽系を包囲しました。ローダンはATGフィールドで太陽系を包み込み相対未来に立てこもりますが、公会議の技術力の前には一時的な時間稼ぎにしかならないことは明白でした。


 ローダンは包囲された太陽系から地球そのものを脱出させるという大計画を立案し、そのために恒星転送機システムの建造を開始しました。まず銀河系中枢部の恒星転送機『アルキメデス恒星三角系(アルキ=トリトランス)』を確保し、続いて太陽系内に『白色矮星コボルト』を受け入れ、転送機『ツイン=ソル』を建造しました。


 3459年12月、公会議がATGフィールド消滅兵器を開発したことが判明し、もはや太陽系陥落は時間の問題となったため、ローダンは翌3460年2月、地球の太陽系脱出作戦を発動しました。この作戦中、ついにATGフィールドは突破され太陽系は公会議に蹂躙されますが、テラナーは間一髪のところで地球を脱出させることに成功しました。


 ところが地球はアルキ=トリトランスでの実体化に失敗し、続いて行われた転送によって全く未知の領域『星の過流(メールストローム)』へと投げ出されてしまいました。