感想:映画「サラマンダー」(2002年)


 5/15(金)に地上波放送した映画。


■あらすじ

 SF終末物。現代のロンドン。地下鉄工事現場から、空想の怪物のはずの火竜サラマンダーが出現した。サラマンダーは驚異的な速度で繁殖し、その圧倒的な力の前に人類は成すすべもなく敗北し、文明は崩壊した。そして2020年。わずかに生き残った人々は、荒地に砦を築き、飢えとサラマンダーの恐怖に苦しみながら隠れて暮らしていたが・・・


■感想

 うーん、予備知識ゼロで見たので、「現代に蘇ったサラマンダーと最新兵器との戦いを描くSF怪獣バトル映画」だと思っていたら、実は『人類皆殺し』風な終末物だと解って意表をつかれました。まあ、「終末物」として見れば悪くは無いかなぁ、とは思いましたが、基本的に地味です。『人間が竜にバリバリ殺され続ける殺戮映画』でもないし『滅び行く人類を描く寂寥感溢れる展開』というのでも有りません。

 主人公は僅かな生き残りを率いるリーダーですが、しっかりした人物ではあるものの基本的に穏健派で、みんなの命が最優先。アメリカ軍の残党がやって来て「立ち上がって戦え」と兵隊を徴用しようとしてもそれに抵抗します。しかし、サラマンダーを滅ぼす僅かな可能性が有る事を知り、最後に重大な決断を・・・、という事で、竜はバリバリ飛んで火を噴いて、それなりにアクションは有るものの、全体的には静かな映画でした。

 つまらん!という事は有りませんでしたが、一度見れば十分な映画だと思います。