感想:映画「ボーン・アルティメイタム」(2007年:米)


 10/31(土)に地上波放送した映画。


■概要

 スパイアクション映画。『ボーン・アイデンティティー』(2002年)、『ボーン・スプレマシー』(2004年)に続くシリーズ3作目。


■あらすじ

 元CIAの工作員ジェイソン・ボーン」(マット・デイモン)は、CIAの秘密計画「トレッドストーン」によって過去の記憶を一切奪われ、理由も解らないまま追われつづけていた。ボーンは新聞記事でCIAの極秘計画「ブラックブライアー」の存在を知り、情報を得ようとするが、そのためまたもCIAと戦いを繰り広げる事になり・・・


■感想

 とにかくシナリオが薄い。テキパキ進むのであまり気になりませんが、要するにボーンがCIAに追い掛け回され続ける、それだけ。前半に登場する、新聞記者・情報提供者・協力者、の全員が大した役目も果たさないままあっさりと退場してしまうのにはビックリでした。

 とは言え、つまらないかというとそんな事はなく、これがやたらと面白かった。ボーンを追い詰めるためCIAが総がかりであれやこれや仕掛けてきて、それをボーンが際どいところでかわしていく、そのやり取りがテンポ良く進んで行って全く退屈しませんでした。アクション物はこう作れ、というお手本みたいな映画でした。

 妙に考え込まずに映画でスカッとしたい場合にはお勧めだと思います。


★蛇足1

 アルティメイタムとは「最後通牒」だそうです。もうちょっと上手い邦題を付ければいいのに。

★蛇足2

 ボーンの細かい行動が「冒険野郎マクガイバー」風でちょっとニヤリとしたりして。