感想:ドラマ「刑事コロンボ」『美食の報酬』(1977-78年)


 ドラマ「刑事コロンボ」の感想です。

■NHK海外ドラマホームページ・刑事コロンボ
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

 NHK−BSハイビジョンでの視聴です。

「美食の報酬」  MURDER UNDER GLASS


■あらすじ

 料理評論家ポール・ジェラードは、レストラン経営者のビットリオ・ロッシを恐喝し、店に良い評価を付ける見返りとして大金を払わせていた。しかしある日ビットリオはジェラードと縁切りを宣言し、さらに恐喝の事実を暴露すると言い出したため、ジェラードは口封じのためビットリオを毒殺した。コロンボはジェラードが怪しいと目星をつけるのだが・・・


■感想

 放映時間は1時間14分。

 おぼろげに「被害者の甥が国際電話でイタリアに助けを求める」というところだけは覚えていました。

 コロンボが、小切手→銀行→ジェラードの秘書、とか、ふぐ刺し→毒物、という風に手がかりを手繰りに手繰ってジェラードに辿り付く過程を丹念に描いていてとても面白かった。いつもの「コロンボが容疑者にまとわりつく」といういやらしさ?は希薄でしたが、その辺りは気にならない出来栄えでした。

 あと「作品を埋め尽くす山の様な美食」とか「イタリア語ペラペラのコロンボ」とか「コロンボの華麗な調理シーン」とか、いつものコロンボらしくなかったけど、これはこれでオシャレな感じ(?)で凄く楽しかったです。とどめで、「出会ってから2分後には怪しいと思ってました」というラストにしびれたなぁ。