感想:アニメ(OVA)「プロジェクトA子3 シンデレラ・ラプソディ」(1988年)


 アニメ(OVA)「プロジェクトA子3 シンデレラ・ラプソディ」の感想です。
(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)


 CS放送・AT-Xでの視聴です(放送日:2011年9月4日(日))。

■概要

>春休みを控えた女子高生・魔神英子(A子)は今度こそ彼氏を見つけると息巻く一方、彼女のライバル大徳寺美子(B子)はA子と仲良しの寿詞子(C子)との旅行をアレコレと思案中。
>そんなA子は憧れのドレスを買うため、ハンバーガーショップでアルバイトをはじめるが、彼女が数日前に彼のバイクごと突き飛ばしてしまった
>カッコイイ男子のK君と店内で再会。運命の出会いに心ドキドキのA子だが、どうやらB子も彼が気になって仕方がない。
>実は、K君の意中にはガラスの靴の形をしたイヤリングの持ち主がいるのだが……。

 女の子+メカ+アクション、というオタ要素満載アニメ。全45分。

■スタッフ

監督:森山ゆうじ
演出:増尾昭一
原案:西島克彦、白根一美、もりやまゆうじ
脚本:川崎知子
キャラクターデザイン:森山ゆうじ

■キャスト

摩神英子(A子):伊藤美紀
大徳寺美子(B子):篠原恵美
寿詩子(C子):富沢美智恵
結城桂:玄田哲章
キャプテン:池田秀一
亜弓先生:向殿あさみ
あさ:小粥よう子
いね:鷹森淑乃
うめ:林原めぐみ
真理:郷里大輔

■あらすじ

 春休み。色気づいたA子は彼氏が欲しくて仕方なく、偶然出あった美青年・結城桂(K君)に夢中になる。一方B子もA子を監視しているうち桂に惚れてしまった。C子はK君にのぼせたA子からは邪魔者扱いされて不満で仕方ない。やがてA子は桂に宇宙船のホテルに招かれるが、それを知ったB子もホテルに現われ、二人が大暴れしてホテルは崩壊してしまう。実は桂が好きだったのはC子だったが、C子は思いっきり振るのだった。

■感想

 初見。このシリーズも代を重ねるごとに劣化が酷くなっていきますね。この作品ではもはや「A子とB子がC子を取り合って大バトル、その隙に宇宙人がC子を連れかえろうとする」という設定すら忘れ去っています。


 物語の3/4はA子とB子が桂にデレデレしてC子が不満で怒っているシーンばかり。最後の方で少しだけA子とB子のバトルが有りますが、付け足しみたいなもので、走り回ったり取っ組み合ったりミサイル打ち合ったり、のような派手な動きは無し。あと自警団が無意味にヒーローロボットみたいなものを繰り出して合体シーンを見せたりしますが、別に戦うでもなしでした。ちなみに予想通り大張正巳氏が原画にいました。


 あとオープニングでやたらとハードな絵柄のABC子がビリヤードをするシーンが有り、絵柄がメガゾーン23パート2そのものでびっくり。でも描いているのは二村秀樹という人だったのですが、誰それ。


 あとは背景キャラにお遊びが満載で

・柔道アニメ「ヤワラ」のヒロインと爺さんが通行人
スケバン刑事3の忍者三姉妹が通行人
美味しんぼ山岡士郎が自警団の一員
レモンエンジェルの三人が上映中のエロ映画のキャラ

などなど。いかに1980年代です。もうスケバン刑事三姉妹と聞いて解るのはおっさんですね・・・、レモンエンジェルと聞いて反応できるのもまたしかり・・・


 とどめで、主題歌がBaBeの「Get a Chance!」でした。BaBe・・・、ああ、もう何もかもが懐かしい。でもこのOVAはXXアニメでした。でもまだ完結編に番外編と続くのでした……