●新紀元社
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Role&Roll Books
モービィ・リップからの脱出
迷宮キングダム ブックゲーム
フーゴ・ハル 著
河嶋陶一朗/冒険企画局 監修
本体1,800円(税別) 新書判 256ページ
ISBN978-4-7753-0825-7 2010年8月12日大人気テーブルトークRPG「迷宮キングダム」の世界を舞台にしたゲームブックが登場です。
巨大な島クジラの中から、大切な仲間を集め、無事に脱出するゲームです。
発売から一年以上経過してからようやく気がついたこのゲームブック、もとい「ブックゲーム」、が本日アマゾンから到着。
TRPG「迷宮キングダム」の関連書籍ということで、なんとなくルールブックと同じようなサイズかと思っていたら、なんて言うの、17.5センチ×11センチの、創土社のゲームブックと同じようなサイズだったのでちょっと驚き。
さすがにもう迷宮キングダムを遊ぶような世代にはゲームブックといってもわからないと思ったのか、表紙には『本の形をしたゲームが登場』とか『一人で、読んで遊べる『迷宮キングダム』』とか親切な説明が一杯です。
さらっと読んでみましたが、基本的にはコミカル調。巨大クジラの中に呑み込まれたので仲間(国民)を探してクジラの腹の中を歩き回る、というのが基本的な流れ。
驚くべき事にページの上1/5くらいは横長の迷路が書かれており、読者はそこを自由に歩き回ることが出来ます。ページの端にはどのページに続くのか書かれていて、延々と歩き回ることになります。また迷路の中には所々番号が振られており、その番号がパラグラフ番号と対応していて、イベントが起きる、という形です。ふーむ、たしかに「本の形をしたゲーム」とも言えますな。
本の後ろの方は2ページ毎に「HP1」「HP2」とか書かれてあり、そこにしおりを挟んでおけば今のHPが記録できる、という仕掛け。また逆に本の最初の方はやはり2ページ枚に登場人物が書かれており、救出したキャラクターはページの端を折ってフラグ代わりにする、という仕掛け。とにかくメモをとらせないようにして気楽に遊ばせようという気配りが見えます。
まあ、テーマ的にもう一つそそられるわけでありませんが、それなりに面白そうではあります(21世紀に火吹き山探検とかサイボーグを倒せとか北斗の拳みたいな世界でフリーウェイで闘うとかいうテーマはもう出版される可能性は期待するほうがムリか)。フーゴ・ハル氏作品だから安心だと思います。
ところであの超有名なゲームブックシリーズをフーゴ・ハル氏が外人のふりをして書いていたとかどこかで読んだ気がするのだがアレほんとだろうか。