雑談:記事:『任天堂は反ソーシャルゲーム宣言で、自分で自分の首を絞めないか』

任天堂は反ソーシャルゲーム宣言で、自分で自分の首を絞めないか - IBTimes:世界の最新ビジネスニュース
http://jp.ibtimes.com/articles/30046/20120501/1335837600.htm

>「構造的に射幸心を煽り、高額課金を誘発するガチャ課金型のビジネスは、仮に一時的に高い収益性が得られたとしても、お客様との関係が長続きするとは考えていないので、今後とも行うつもりはまったくない」。この件は岩田聡社長も決算説明会の席上、はっきりと述べている。


>もはやゲーム業界各社にとってソーシャルゲームは無視できない存在で、気に入らない部分はあっても是々非々でとりあえず手を結んでおけば、共存共栄の中で新たな収益源も見出せることだろう。しかし任天堂は、敵とは言わないまでもソーシャルゲームをよそ者扱いしており、その収益モデルを暗に批判している。その態度は、赤字決算からのV字回復を目指す企業としては、良い収益機会を逃す結果につながらないだろうか。


任天堂の業績が回復せず株価が低迷し、ソーシャルゲーム某社があっさり買収に成功。問答無用でポケモンはガチャ課金制でソーシャルゲーム化させられる。小学生がお目当てのピカチュウが出てくるまで何万円も使うので、某社は大儲けするが、PTAが怒り出して社会問題化し、任天堂ブランドは地に墜ちる……、そんな悪夢は絶対、避けたいはずだ。


 うーん、なんか文章の内容がおかしくないかなぁ? この筆者の主張はつまるところ『株価が低いままだったら、そのうちグリーとかモバゲーに買収されて、ガチャゲーム出すハメになって、任天堂ブランドが地に落ちるよ? その前に自前でガチャゲー出せば?』だと見ます。

 しかしですよ、

・某社に買収される→任天堂ブランドでガチャゲーが出る→ブランドが地に落ちる
・買収される前に自分でガチャゲーを出す→ブランドが地に落ちる

 ………、結果は一緒じゃん。つまり「ブランドを守るために任天堂が自前でガチャゲーを出せ!」は論理として破綻しているのでは?

 ここで「もう子供向けブランドという方向性はかなぐり捨て、株価のためガチャゲームを出すのだ〜。そうすれば濡れ手に粟で儲かって、株価が跳ね上がってウハウハだぜ! PTA? 社会問題? それが何?(クレージーモンキー風に)」という内容なら解るのですが…、自分で何を書いているのか解ってないのでは。

 とりあえず、経済系の記事で「任天堂」「ソーシャルゲーム」の2単語が使われている場合、大抵ロクな内容じゃないですな。