感想:特撮「怪奇大作戦セカンドファイル」(2007年)第1話「ゼウスの銃爪(ひきがね)」


 特撮「怪奇大作戦セカンドファイル」(2007年)(全3話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

怪奇大作戦 セカンドファイル(DVDの商品情報のサイト)
http://www.vap.co.jp/kaiki/index.html

 衛星放送・NHK BSプレミアムでの視聴です。(放送日:2012年11月15日(木) 深夜00:00〜00:45)。


■概要

 1968年(昭和43年)に放送された円谷の特撮ドラマ「怪奇大作戦」のリニューアル版。2007年にNHK BSハイビジョンで放送された。全3話。

第1話 ゼウスの銃爪(ひきがね)


■あらすじ

 白昼、道を歩いていた女性が人体発火現象で死亡した。現場の側の路上には「アポカリプス(黙示録)」という文字が焼き付けられていた。被害者は10年前、3人組で大学生二人を惨殺した内の一人だったが、未成年だったため数年で社会復帰していた。SRIの牧たちは、この事件は10年前の事件の復讐ではないかと考える。やがて服役中の二人目も同様に死に、牧たちは三人目を守ろうと奔走する。牧は犯人がマイクロウェーブ兵器(電子レンジ的な物)を使用していると見抜くが、実は某国の衛星兵器「ゼウス」が何者かにハッキングされ、今回の犯行に使われていた。犯人は、10年前学生殺しの三人組を担当した弁護士の娘だった。彼女は犯行動機は殺された二人の復讐だと告白するが、牧に自分も人殺しだと指摘され、自殺しようとするが止められる。


■感想

 2007年の初放送時に一度見たのですが、すっかり話を忘れていた(犯人も何もかも)ので再視聴。

 「Xファイル」に似たテイストですが、10年前に殺された学生たちの親の嘆きとか、犯人の犯行動機の告白とか、ジメっとした部分がいかにも日本のドラマ。殺害方法はオリジナル版の「恐怖の電話」を彷彿とさせますが、犯人が10代で、頭でっかちな理屈を振り回して犯行におよぶ辺りが21世紀風であります。全体的に、スマートというか奇麗過ぎるというか、オリジナル版の不気味な感じが無いのはやや好みが分かれるところか。

 まあ、絶賛するほどではないにしても、悪くは無いです。


★おまけ

・SRIってどういう権限を持つどういう位置付けの組織なのか良く解らん…、
・オープニングがオリジナルと同じ「ちゃーらーらー、ちゃらら、らららら、ららららー」というアレなのは良いね。