感想:ビジネス誌「週刊ダイヤモンド2013年07月27日号」『主役交代 ゲームウォーズ』(2013年7月22日(月)発売)


 発売日:2013年7月22日(毎週月曜日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

週刊ダイヤモンド
http://dw.diamond.ne.jp/

■今週号
http://dw.diamond.ne.jp/category/special/2013-07-27

>主役交代 ゲームウォーズ
>ゲーム業界における「ゲームのルール」が変わりつつある。クラウドをはじめとするネットワーク環境の整備、スマートフォンタブレットといった情報端末の技術革新と急速な普及、ソーシャルメディアの浸透によるコミュニケーションの変化と遊びの概念の広がり……。あらゆる要素が一気に押し寄せているためだ。この波に乗って成長を遂げる新興勢力と、任天堂ソニー・コンピュータエンタテインメントといった老舗企業の間で、熾烈な戦いが繰り広げられている。

>Part 1 新興勢力の台頭
スマートフォンの普及により、これまでとは違うプレーヤーが台頭している。共通点は、ゲームの開発力を持ちながら、インターネットを生かした作品を提供していることだ。

 おなじみパズドラを皮切りに、最近はスマホゲームが猛烈にのびているという現状の説明。あとバンダイアイマスで潤っているとか。そしてグリーとDeNAは勢いが停止したということも。グリーはいい気味としか言いようがないですな。「驕れるものは久しからず」とはまさにこの事だ。

>Part 2 老舗企業の苦悩
>日本の、いや世界のゲーム産業を切り開いてきたといってよい任天堂ソニー・コンピュータエンタテインメントの業績が振るわない。新興勢力の台頭に、老舗ゲームメーカーはどう対抗していくのか。

 任天堂ソニーサイドの話。任天堂は質の高いゲームを作るところは昔から変わっていないが、そのためソフトの数が揃えられず苦戦中。ソニーにいたってはVitaの発売数をひた隠し。スクエニFF14が「チャイナルファンタジー」と揶揄されたことも書いてます。

>Part 3 拡大するゲームの力
>いまや、ゲームは単なる“一業界”の話ではない。あらゆる業種のビジネスのベースに「ゲームの力」を取り入れることで、事態を一変させるほどの力を持ち始めている。
すべてのゲーム世代に刺さる ゲーミフィケーションの手法

 前章までとはノリが変わって、ゲームを他の分野に応用するゲーミフィケーションの話と、「位置ゲー」の国取りゲームが出張の多い会社員に大受けしているという話。



■感想

 パズドラの人気、任天堂ソニーの凋落、など、特に目新しいものはありませんが、業界を俯瞰していて今週号を読むだけで最近のゲーム事情が全て把握できるといっても過言ではないかと。さらにおまけで位置ゲーに恐ろしいはまり方をしているユーザーの座談会もついていて、大変中身が濃うございました。満腹。