感想：小説「謀略のサイコド」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 463巻）(2013年12月19日(木)発売)

　小説「謀略のサイコド」（宇宙英雄ローダン・シリーズ 463巻）の感想です。
（※以下、今回の話の内容について触れています。ご注意ください）

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■データ（公式）
http://www.amazon.co.jp/dp/4150119317/
謀略のサイコド (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-463 宇宙英雄ローダン・シリーズ 463) [文庫]
H・G・エーヴェルス (著), 工藤稜 (イラスト), 青山茜 (翻訳)
文庫: 288ページ
出版社: 早川書房 (2013/12/19)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150119317
ISBN-13: 978-4150119317
発売日： 2013/12/19

＞〈宇宙英雄ローダン・シリーズ463〉パラテンダーにされたハルト人たちは惑星ヴァルソクにサイコドをもちこんでしまった！
＞ボイト・マルゴルの策略でプロヴコン・ファウストにやってきた冒険家たちのなかに、ＧＡＶＯＫ所属のハルト人四名がいた。惑星ヴァルソクにある基地を出て、ハルト船《オノス》でパトロール中、サイコドに魅了されてパラテンダーとなったのだ。マルゴルは、ガイアで開催中の展覧会場から盗まれた“ラドニア・サイコド”をとりもどしたのち、このサイコドを使ってハルト人のパラテンダーをさらに増やそうと画策していた！

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■宇宙英雄ローダン・シリーズ[463]巻

　日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン･シリーズ」の一冊です。

発売日　＝ 2013年12月19日(木)
サイクル＝第15サイクル「宇宙の城」

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◆９２５話　謀略のサイコド（H・G・エーヴェルス）（訳者：青山茜）

　ボイト・マルゴルは影響下に置いたハルト人を利用し、ハルト人の基地惑星にサイコドを送り込もうとするが？

−＞

　表紙絵でバレバレですが、懐かしの「光の守護者」テングリ・レトスが唐突に再登場です。以前ホトレノル＝タアクたちとＳＶＥ艦で出かけて、そのあとタアクたちだけ帰ってきたのですが、その間の話は外伝に描かれているのかしら。あと、「幸運だけで悪事を成功させている男」ボイト・マルゴルは、今回もやはり運頼みでなんとかしてました。うーん、この程度の悪党が銀河系を危機に陥れているのは納得できない…

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◇９２６話　ラドニア・サイコド（H・G・エーヴェルス）（訳者：青山茜）

　テングリ・レトスは「ラドニア・サイコド」からマルゴルの影響の排除を試みるが？

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　「９１４話　ツァルテルテペでの邂逅」で出てきたエルトルス人＆シガ星人たちが再登場し、またしてもコントを繰り広げます。話の収拾のつけ方も含めて「アホか」と言いたくなるノリですが、これがなかなか面白いのです。

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　エーヴェルス先生の二連作。相変わらず（自分の独自キャラの）テングリ・レトスや惑星ツァルテルテペの愉快な住民たちなどを動かして好き勝手にやっておりますが、これはこれでなかなか面白く、前半・後半とも楽しめた一冊でした。

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★表紙絵

　光の守護者テングリ・レトス。背景は多分彼の船「永遠の船」。

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★あとがきにかえて

　担当は「青山茜」氏。全７ページ。笑いのオリンピック→ソチオリンピック→スターリンの別荘→第二次大戦の独ソ戦、と連想ゲーム的に転がして、松谷健二先生の「バルバロッサ作戦｣をネタに独ソ戦のお話を展開。

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★予告

　次巻は464巻「パラテンダーの円舞」(ハンス・クナイフェル＆エルンスト・ヴルチェク)(2014年1月10日(金)発売予定)。