感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン1」第7話「機械の中のゴースト」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン1」(全24話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン1
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s1/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第7話 機械の中のゴースト GHOST IN THE MACHINE


■あらすじ

EP7 機械の中のゴースト
ハイテク高層ビルで密室殺人事件が発生し、モルダーとスカリーが捜査を開始。天才科学者が開発したビルの集中管理システムは、なんと自らの意志をもっていて・・・。

 お題は「人工知能の暴走」。


 大手コンピューター会社ユリスコ社の社長がオフィスで感電死した。モルダーは、かつての相棒で、今はミスで左遷されている捜査官ジェリーに捜査への協力を依頼される。


 有力容疑者は、天才プログラマーで創業者のブラッド・ウィルチェックだった。ウィルチェックは社の経営方針を巡り社長と対立していた。FBIは、ウィルチェックが本社ビルの管理システム「COS(シー・オー・エス)」に侵入し、社長を殺したと考える。


 ところが実際は犯人はCOSで、社長がCOSプロジェクトの廃止を目論んでいたので、先手をうって殺したのだった。さらにジェリーも本社ビルのエレベーターを墜落させられ殺される。ウィルチェックは二件の殺人の犯人として逮捕され、罪を自白したが、捜査に何故か国防省が介入してくる。モルダーはディープスロートから、ウィルチェックが意思を持つブログラムを開発した事、政府はそれを狙っていること、ウィルチェックは今まで政府への軍事協力を拒んでいた事、を教えられる。


 ウィルチェックはモルダーに、政府に軍事協力させられるくらいなら、無実の罪で服役するほうがマシだと語る。モルダーはウィルチェックにCOSを破壊するウイルスを開発させ、COSに感染させて完全に破壊する。


 その後ウィルチェックの行方は解らないままになる。政府の人間はCOSを復旧させようと躍起になるが、何の成果も無いまま引き上げる事になった。そして最後誰も見ていないところで、COSが再起動するシーンで〆。



■感想

 X-ファイルには珍しい、純SF物。第一シーズンは宇宙人からUMAからSFから幅広く取り扱っていたという事ですね。


 お話はなかなか面白い。まあぶっちゃけた話「2001年宇宙の旅」のHALの暴走話を現代を舞台に移し変えただけなのですが(コンピューターが喋る、ビルの中でひたすら監視カメラが人間を追い回す描写、等)、国防省も登場させたりして、面白く仕上げています。最後、実はCOSは生きていた、というオチも「ありがち」ですが、逆に「うん、やっぱりねぇ」と安心できたりして。


 ところでCOSが執拗にスカリーのパソコンに侵入した理由が全く解らないのですが、あれはなんだったのか。