【アニメ】テレビアニメで、終盤に時間が足りないとか、話の構成がおかしい事が多い理由がようやく解った

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●「アルデラミン」ならではの“特殊”な脚本制作法とは? シリーズ構成 ヤスカワショウゴ インタビュー : ニュース - アニメハック
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連続アニメの構成がおかしいと思うことって有るよね?

 単発では無く1クールなり2クールなりの連続形式のアニメを見ていると、「全体の構成がおかしいよなぁ」と思うことがしばしば有ります。例えぱ、

例1
 早めに提示しておくべき情報を、かなり後になるまで出さず、「今更そんなことを言い出すの?」となる

例2
 中盤を通り越しても話にさっぱりスパートが掛からない(ので、見ていて心配になり始める)

例3
 (例2と関係しますが)最後までのんびりしていた結果、最終回が説明不足のバタバタした内容になった上に尻切れトンボで終わる

 etcetc。


 素人考えからすると、監督やシリーズ構成担当のシナリオライターが相談してストーリーをどういう構成にするか全体像を固めてから、細かい話を書き始めると思いますよね。イメージとしては


・全12話なので、最終回の第12話でラスボスとの最終決戦にする

・第11話で主人公が敵の本拠に乗り込むことにする

・第7話から10話までで四天王を一人ずつ倒していく事にする

・第6話は息抜きの水着回

みたいに、最終回から逆算して、各話で行うべき内容を大まかに割り振る、という感じです。


実はわりと行き当たりばったりで作ってる、らしい

 ところがどうも現実の現場ではそういう作り方ではないみたいですね。

ヤスカワ:

脚本の制作法が、通常の作品と違ったんですよ。通常だと、1話1話脚本を推敲して書いていって上で、ある程度目処が立ってから次の話数を書き始める。
 
 
でも、今回は最初に脚本の設計図的な、箱書きというものを何話数かに渡って書いたんですよ。それを全部終えて、また始めからそれぞれの決定稿を描いていったんです。
 

そうすることで、どこでどの情報を視聴者に提示するかということが、先んじて明確になった。この作業は監督からの提案から始まったことなのですが、かなり情報整理がやりやすくなりました。
 

自分も初めての経験で、勉強になりましたね。

 ヤスカワショウゴ氏の言葉を信じるなら、普通のアニメではシナリオライターは、あらかじめ全体でどういう配分にするか明確に決めずに、適当に各回のシナリオを行き当たりばったりに書いていることになります。なるほど、それならば、序盤は話がのんびりしすぎて話がスカスカで、終盤になると何故か時間が足りなくて、挙句にまともなオチがつかない、みたいな事になるのも解るぞ。

 今までは「全●話と解っているのだから、●話あたりから最終決戦に入るとか、そういうペース配分は決めておいてから作る」と信じていましたが、全然違ってた。こんなテキトーな作り方をしていたら、そら視聴者が納得出来るようなペース配分とか出来ませんわなぁ。というか、こういう乱暴な作り方できちんと完成させられるかどうか心配にならないのかな。海図も持たずに闇雲に海に乗り出しているようなものだと思うのですけど……