【コミック】何故今更にクラッシャージョウの漫画が連載スタートなのかと思ったら、意外な事実が判明して驚いた

クラッシャージョウ オリジナル・サウンドトラック

 昭和世代には無茶苦茶懐かしい作品「クラッシャージョウ」が、講談社の青年誌イブニングで連載されるというニュースが飛び込んできました。「今更クラジョウ?」と驚いたわけですが、調べてみると意外な事実が……

記事内容は

高千穂遙SF小説クラッシャージョウ」コミカライズ、次号イブニングで始動 - コミックナタリー
http://natalie.mu/comic/news/245668

高千穂遙SF小説シリーズ「クラッシャージョウ」のコミカライズ作品「クラッシャージョウ REBIRTH」が、9月12日発売の次号イブニング19号(講談社)にてスタートする。


クラッシャージョウ」は、犯罪以外なら報酬次第でどんな難事でも引き受ける、“クラッシャー”と呼ばれる宇宙のなんでも屋・ジョウの活躍を描くスペースオペラ。8000の太陽系国家から成る銀河連合が存在する宇宙を舞台に、ジョウとその仲間たちがさまざまな事件に挑む。原作小説は1977年より13巻まで刊行されており、イラストは安彦良和が担当。1979年には細野不二彦によりマンガ化された。また1983年には安彦の初監督作品となる劇場版アニメが、1989年にはOVAが発表されている。


コミカライズ「クラッシャージョウ REBIRTH」の作画は、針井佑が担当。なお本日8月22日に発売されたイブニング18号には、細野からの応援コメントも掲載された。

 針井佑って新人さんなんですかね? 検索しても過去作品とか全く見つからないのですが……


クラッシャージョウって何ぞ?

撃滅・宇宙海賊の罠―クラッシャージョウ〈2〉 (ソノラマ文庫 26-B)
 高千穂遙先生が書いた宇宙活劇小説であります。1979年に一作目が発表され、表紙イラストは(その当時)ガンダムで大人気だった安彦良和先生。当時はラノベという概念がありませんでしたが、それに相当する朝日ソノラマ社のソノラマ文庫から発売されて大人気シリーズとなりました。1983年には安彦良和先生が監督の劇場アニメ(完全オリジナルストーリー)が制作されて、これも結構ヒットしました。

 という事で1980年代前半を生きていたアニメ系オタクなら、当たり前に名前は知っている、というヒットコンテンツでした。

 もっとも、原作は1979年から83年の間に7冊刊行された後、パタッと出なくなってしまったので、もう打ち止めだと思っていました。というか、よほどのファンでない限り、そんな風に誤解していたのでは?


実は21世紀にも出続けていたクラッシャージョウ

ガブリエルの猟犬 (クラッシャージョウ13)
 今回のコミック化の話で興味を持って調べてみたのですが、なんとクラジョウは七巻で打ち止めではなかった! 1990年に8作目が出たばかりか、21世紀に入っても断続的に新作が出続けており、なんと昨年2016年に13作目「ガブリエルの猟犬」がハヤカワから出ていました。えー、つまりクラジョウって現在進行形の作品なわけですか。知らなかったわぁ。


 コミック化のニュースを見て、「なんでこんな古臭い物を……」と驚いたのですが、驚くほうが失礼でした。まいったねこりゃ。

追記

イブニング 2017年19号 [2017年9月12日発売] [雑誌]

 実際の連載を読んでみたら、絵が安彦良和のニセモノみたいな感じでガックリ来た。こんなもん望んでなかったよ……