感想:特撮「仮面ライダーエグゼイド」(最終回)第45話「終わりなきGAME」

仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 1

テレビ朝日 http://www.tv-asahi.co.jp/ex-aid/
東映 http://www.toei.co.jp/tv/ex-aid/
放送 テレビ朝日系。日曜8:00~8:30。

【※以下ネタバレ】
 

第45話(最終回) 『最終話 終わりなきGAME』 (2017年8月27日(日)放送)

 

あらすじ

 檀正宗は、バラドが消えたことで、もう永夢はライダーに変身できず、つまり自分を倒せるものはいないと勝ち誇って、再度クロノスに変身する。クロノスのポーズ能力に、他のライダーたちは全く歯が立たない。そしてクロノスはポーズをかけたあと、永夢にとどめを刺そうとするが、突然永夢はエグゼイドに変身し、クロノスのベルトを破壊する。

 クロノスはポーズ能力を失って五人ライダーに叩きのめさめるが、檀正宗は逮捕されることを良しとせず、自分で自分を消滅させた。ライダークロニクルは終了し、ゲーム病患者は回復した。

 しかし、永夢たちには、データ化したままの人々を生き返らせる仕事が残っていた。永夢は記者会見でCR代表として、時間をかけてもデータ化した人たちを救ってみせる、という決意を述べる。

 貴利矢はCRにドクターとして採用され、大我は一連の功績によりゲーム病専門の医師として活動できることになった。そして高校を卒業したニコは大我の元に無理やり押し掛け、助手として働くと言い出す。またニコはかつてゲーム大会で儲けた大金を全て幻夢コーポレーション復活のためにつぎ込み、幻夢コーポレーションは永夢たちの知人・小星作が社長に就任して、新しく再出発することになった。

 檀黎斗によって、消滅したと思われていたポッピーピポパポは再生され、さらに同様に消えたはずだったバラドも永夢に感染して生きていたことが解り、やはり生き返る。そして永夢はこれからも医者としてがんばるぞ、というシーンで〆。


※話は映画版に続くが、テレビは今回で終わり。


脚本:高橋悠也 監督:中澤祥次郎


感想

 まあ、みんな幸せになりました、で思ったよりはまともに終了しましたね。しかし「さらに、このあとの真のラストは映画でどうぞ」という作りは悪質だと思う。みんなディケイドの時みたいに憤慨しないのかね。


総括

 最後までノレないライダーでしたねぇ……


 ゲームから発生したウイルス「バグスター」が蔓延する時代。バグスターに感染した「ゲーム病患者」を治療できるのは、「ゲーマドライバー」によって変身した仮面ライダーだけだった……


 うーん、ダメだ。この「ゲームから発生したウイルスが人間に感染する」だの「ゲームの世界で敵キャラを倒さないと治療できない」だのの設定が、まるで入り込めませんでした。敵キャラをいくら倒しても、所詮デジタルデータだから何回でも復活してきて倒す意味が無くて徒労感が半端なかったし。後半、「仮面ライダークロニクル」というリアルワールドで遊ぶ(?)ゲームが出てきますが、「ポケモンGOに影響受けすぎやんけ」みたいな気持ちにしかならなかったし。

 役者たちは芝居のできるハンサム&美人が集合していて、人間たちの芝居シーンはとても安定していたのですけどね。人間バージョンのポッピーは美人だし、貴利矢さんは渋いし、大我もいい芝居だし、檀黎斗のオーバー演技は毎回笑わせてくれましたし、バラドもハンサムだし。しかしサイコーだったのは飛彩(ヒイロ)さんやろ。ただでさえ良い男なのに、さらに「研修医、お前はXXしておけ」とかいうセリフがいちいちカッコよすぎで、もう惚れてしまうやろ。


 人間の芝居が良いだけに、特撮シーンの「ライダーのデザイン」にはめまいが……、もうふざけたデザインのライダーばっかりで泣けてきそうでしたよ……、ハイパームテキとかバカにしているのか!みたいな。かろうじて一番まともだったのがクロノスだもんなぁ。


 という訳で、ゲームと医療の合体という斬新なテーマのライダーは、残念な結果に終わりました……、まあ守りに入らず、挑戦して敗れたのだから、健闘をたたえて拍手してあげても良いのかもね。
 
 

http://www.tv-asahi.co.jp/ex-aid/intro/
未知のウイルス、バグスターが人知れず蔓延する社会。
政府は聖都大学附属病院に極秘部署・電脳救命センター(CR)を設置、人類滅亡の危機を回避するための対策を密かに進めていた。ゲームウイルスであるバグスターを倒すのはデジタルゲームの世界。ゲーム企業と共同で開発したゲーマドライバーとガシャットで適合者に選ばれた医師=ドクターは仮面ライダーに変身する。
若き研修医・宝生永夢(ほうじょう・えむ)に託された運命、それは仮面ライダーエグゼイドに変身し、バグスターから患者の命を守ること。


ゲームの世界でエグゼイドはバグスターを倒す。
患者の命を救うために、人類を滅亡の危機から救うために。
エリート外科医、闇の無免許医、そして事件の秘密を探る監察医…。
ドクターたちの信念がぶつかり合う。しかし彼らの目的はただ一つ。コンティニューなど存在しない、戦いの結末はゲームクリアだ!



スタッフ
【原作】石ノ森章太郎
【脚本】高橋悠也
【チーフプロデューサー】佐々木基(テレビ朝日
【プロデューサー】大森敬仁(東映)、菅野あゆみ
【監督】中澤祥次郎 ほか


キャスト
仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢(ほうじょう・えむ):飯島寛騎
仮面ライダーブレイブ/鏡飛彩(かがみ・ひいろ):瀬戸利樹
仮面ライダースナイプ/花家大我(はなや・たいが):松本享恭
檀黎斗(だん・くろと):岩永徹也
ポッピーピポパポ/仮野明日那(かりの・あすな):松田るか
九条貴利矢(くじょう・きりや)/小野塚勇人
パラド:甲斐翔真
グラファイト:町井祥真
鏡灰馬(かがみ・はいま):博多華丸
日向恭太郎:野村宏伸
ナレーション:諏訪部順一


主題歌
「EXCITE(エキサイト)」 (歌 三浦大知

 
仮面ライダーエグゼイド TVサウンドトラック (AL3枚組)