TVアニメ「アニメガタリズ」公式サイト http://animegataris.com/
放送 BSフジ。全12話。
【※以下ネタバレ】
第12話(最終回) 『#12 ミノア、カタルシス』
あらすじ
アニ研の部室にあったドアは、現実世界とアニメ世界の境界線だった。アニ研部室は日本で初めてアニメが作られたスタジオの跡地だった。以前(第一話)、部室の隣の部屋(アニメ世界)に有ったベレー帽が現実世界に来てしまったため、それをきっかけにアニメ界が現実を浸食し始めたのだった。
アニ研部員はアニメに飲み込まれ、未乃愛も仲間になるように誘うが、未乃愛は断固拒否する。しかし、そのため未乃愛は世界からはじき出され、もはやいないものとして扱われる。そんな未乃愛にネコ先輩が救いの手を差し伸べる。
当然ネコ先輩はアニメ界の存在で、部室に来た未乃愛の様子を見ようとうっかり境界のドアを開けてしまったのが現在の状況の始まりだった。世界を元に戻すためには、境界のドアを開けてベレー帽をアニメ界に送り返すしかない。
一方光輝改めオーロラは自分の名前を忌み嫌っており、自分の名前をもっとまともな物にしようとベレー帽をかぶるが、アニメ界の住人にはベレー帽は使えなかった。未乃愛はなんとか部室にたどり着くものの、もはやドアは無く壁になってしまっていた。
しかし未乃愛の熱いアニメ語りを聞いた部員たちは元に戻り、協力を申し出る。そしてアニ研の自主製作アニメに出てきたアリスロボの力でドアをこじ開ける。ネコ先輩と、未乃愛の言葉に打たれたオーロラはベレー帽を持ってアニメ界に去り、世界の危機は終わった。
春。新入生の未乃愛はアニメオタクぶりを発揮していたところ、同じくアニメ好きの有栖から声をかけられ、さらに生徒会長の椿からアニ研を紹介される。部室に向かった二人はそこでクラスメートの美子が既に部員になっている事を知る。そして制作予定の自主製作アニメの設定決めで、キャラ名をオーロラではなく光輝にしたりするシーンで〆。
感想
ハァァァぁ? いやまあ、一話目のベレー帽とか、しゃべる猫とか、伏線はちゃんと用意されていましたよ、そこは認める。しかし明かされた真相というか終盤の展開がつまらなさ過ぎて、もう評価大暴落。途中までは面白かったのに、のにぃぃぃ。
総括
評価は△(もっと頑張りましょう)。
途中までは王道の部活モノとしてふるまっていて、そこが凄く面白かったのに、しかし、隠されていた実態は、クXみたいなメタ設定のアホアニメで、終盤4回でそれが明かされて、もう評価大暴落……、騙されたっ。
高校一年生の「阿佐ヶ谷未乃愛」は、ある日友人に、ふとその日の朝夢で見た昔のアニメの話をする。それがきっかけで未乃愛は、孤高のお嬢様だと思っていた上井草有栖が、実は相当なアニメ好きだと知る。未乃愛は有栖に巻き込まれ、長らく休部になっているアニメ研究部を復活させる活動に協力することになり……
このアニメはねぇ、1~8話までは王道部活モノとしてすっごく面白かったんですよね。チラシを配って部員を募集し、部復活を妨害しようとする生徒会と戦い、アキバに出かけて店を見て回り、夏コミ的イベントに参加し、etcのイベントは楽しかったし、特に7・8話の学園祭話は、絶対の危機を知恵と団結とで乗り越えるという燃える展開で、このアニメが最高に盛り上がった時でした。この頃は本当に面白かった……
しかし9話以降で本筋(?)に入ると、クッソ面白くも無くなった……、アニメの世界が現実を浸食して、キャラクターたちが自分がアニメキャラだと自覚するような発言をするメタ展開とか、もう本当に一ミリグラムも面白くもなかったし。
まあ、キーアイテムであるベレー帽は一話から登場していましたし、「喋る猫がいる時点でまともな世界観じゃないのは解るだろ?」と指摘されれば返す言葉もありませんが……
明かされた世界の真相とか、クライマックスの展開とか、バカバカしくてもうついていけなかったですよ。スタッフにはこれが面白いつもりなのですが? と突っ込みたかった……
あーあ、1~8話が下手に面白かったせいで、余計に9~12話の「本編」のつまらなさが強調されてしまったというか……、こんなオチのアニメを10月頃は「面白いです!」とか評価していた自分がバカみたいですよ……、ふぅ(ト書き:溜息)
うっかり世界を滅ぼしてしまいました…
阿佐ヶ谷未乃愛(みのあ)は春から高校一年生。楽しい高校生活を謳歌するはずが、ひょんな事からアニメ研究部を発足させることに。ところが集まったメンバーは一癖も二癖もあるアニメ好きばかり。振り回されながらも仲間に触発され、未乃愛はアニメにのめり込んでいく。しかし、いつの間にか世界を滅ぼす展開に巻き込まれてしまう!?
制作会社
ワオワールド
スタッフ情報
【原作・企画・制作】DMM.futureworks、ダブトゥーンスタジオ
【監督】森井ケンシロウ
【助監督】久保博志
【総作画監督・キャラクターデザイン】衣谷ソーシ
【脚本】広田光毅、田沢大典、山下憲一、笹野恵
【シリーズ構成】広田光毅
【助監督】久保博志
【美術監督】合六弘
【美術設定】袈裟丸絵美
【色彩設計】辻田邦夫
【撮影監督】寺本憲正
【編集】丹彩子(グラフィニカ)
【音楽】帆足圭吾(MONACA)、高橋邦幸(MONACA)
【音響監督】長崎行男
【音響制作】スタジオマウス
あらすじ
私立咲鐘湖(さかねこ)学園高校に入学した阿佐ヶ谷未乃愛。アニメ初心者にもかかわらず同級生の上井草有栖(ありす)に強引に誘われアニメ研究部を設立することに。同級生の高円寺美子(みこ)やアニメ好きの先輩たちとの出会いによって、未乃愛はどんどんアニメにはまっていく。アニ研部員は、生徒会の執拗な廃部勧告に立ち向かいながら、迫りくる世界の滅亡に気付くこともなく、今日も部室で、アキバで、聖地で、温泉で、アニメを語る。
音楽
【OP】GARNiDELiA「アイコトバ」
【ED】GATALIS(阿佐ヶ谷みのあ(CV:本渡楓)、上井草アリス(CV:千本木彩花)、高円寺みこ(CV:東城日沙子))「グッドラック ライラック」
キャスト
阿佐ヶ谷未乃愛:本渡楓
上井草有栖:千本木彩花
高円寺美子:東城日沙子
中野光輝:寺島惇太
武蔵境塊:伊藤節生
青山絵里香:伊波杏樹
小幡唯:高橋李依
赤羽椿:西明日香
大崎菖蒲:高森奈津美
戸田茉莉:高木美佑
楊貝貝(ヤンベイベー):花澤香菜
五門真人:古川慎
六本木透:丸山ナオミ
ネコ先輩:近藤浩徳
阿佐ヶ谷麻耶:水瀬いのり
阿佐ヶ谷愛:加隈亜衣
阿佐ヶ谷修吾:財満健太