【TRPG】何故TRPGでクトゥルフ物がダントツの人気なのか?の理由

新クトゥルフ神話TRPG ルールブック (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

TRPGシステムの人気ランキング(やりたいTRPG)|TRPGオンラインセッションSNS
https://trpgsession.click/ranking-system.php

trpgsession.click

 
 というページを見ると、

1位 クトゥルフ神話TRPG 得点 13214pt
2位 シノビガミ 得点 4370pt
3位 ソード・ワールド2.0 得点 4364pt
4位 ダブルクロス 得点 3071pt
5位 パラノイア 得点 2955pt

 とトップのクトゥルフが二位にダブルスコアどころか三倍以上の点数で独走しています。過去、1980~90年代は王道は剣と魔法のファンタジー路線であって、クトゥルフは「その他の選択肢の一つ」に過ぎなかったのに、今は何故こんなに絶対不動の人気なのか……?


クトゥルフが人気のワケ


 と首をひねっていたのですが、面白い分析を見つけました。
 ↓

クトゥルフ神話TRPG人気の謎を探る - 妄想科學倶樂部
https://docseri.hatenablog.jp/entry/2018/01/18/001237

docseri.hatenablog.jp

クトゥルフ神話TRPGの人気爆発以降にTRPGに入ってきた新しいプレイヤーに話を聞いていると、どうもオールドプレイヤーとは少し違った遊び方が見えてくる。

たとえばニコ動のTRPG動画をざっと見ると、「知名度の高いキャラにプレイヤーを仮託した」リプレイ(あるいはリプレイ風)動画がいくつも出てくるが

その結果としてTRPGに求められる遊び方にも変化が生じているようだ。キーワードは「なりきり」と「ウチの子再現」である。

「なりきり」とは要するに、オリジナルではなく既存作品に登場するキャラをPCとして作成し、そのキャラを演じることに重きを置くスタイルだ。

「ウチの子再現」の方は、主に同人界隈を中心とした遊び方である。
仲間内で画や漫画、あるいは文章などで発表したオリジナルキャラである「ウチの子」(中略)その延長線上に、「ウチの子をPCとして登場させてTRPGを遊ぶ」という形式がある。

なりきりにせよウチの子再現にせよ、ゲームよりも先にまず完成されたキャラ設定があり、それをTRPGのシステムに応じたフォーマットに流し込む遊び方だ。ここで重要になるのはシステムや世界設定の魅力などではなく「どの程度のキャラ再現性を有するか」であり、むしろ独自の個性は邪魔とさえ言える。

この部分に、現代社会のごく普通の人を幅広く扱えるように作られたクトゥルフ神話TRPGはうまく嵌まったのだろうと思う。常軌を逸した特殊能力などはなく、しかしオカルト的技能や戦闘技術などのちょっとしたアクセントは盛り込むことができ、シンプルでわかりやすい。その上で「クトゥルフの神格/神話生物」という使いやすいフックがあり、正気度ロールというアクシデント機能だけでハプニングの面白さが演出できる、癖がなく手軽に遊べる身内向けのゲーム。

冒頭にて「クトゥルフ神話TRPGでなければならない理由が見えてこない」と書いたが、むしろ「強い理由がないからこそ、クトゥルフ神話TRPGが最適だった」のだ。

 
 今時のこういう遊び方に、一般人キャラが作りやすいクトゥルフがどんぴしゃりだったと。ふーむ、最近の流行のプレイの仕方を知らないのでどれだけ当りかはわかりませんが、「最近ホラーが熱い! だからクトゥルフが人気」とか言われるよりは腑に落ちますな。
 
 
クトゥルフ神話TRPG入門 るるいえびぎなーず (ログインテーブルトークRPGシリーズ)