NPO法人日本PBMアーカイブス公式サイト
https://jpbma.or.jp/
午後1:26 2021年5月25日
https://twitter.com/nakatsu_s/status/1397046446663344130
「日本PBMアーカイブス」ですが、NPO法人の許諾が都から下りたようなので、申請中の文言が外れたそうです。それ以外にはまだコンテンツ増えてないようですが。遊演体とホビー・データほかいくつかが関わっているとのことです。
「日本PBMアーカイブス」ですが、NPO法人の許諾が都から下りたようなので、申請中の文言が外れたそうです。それ以外にはまだコンテンツ増えてないようですが。遊演体とホビー・データほかいくつかが関わっているとのことです。https://t.co/SQp4Fp5tnS
— nakatsu_s (@nakatsu_s) 2021年5月25日
ほうほう、それなりにプロジェクトは進行中という事ですね。
●PBMとはなんぞ?
PBMとは……?というのは上記のサイトに概要は書いてあるのですが、
↓
いまから30年以上前の1988年。神奈川県相模大野で設立されたゲーム会社「遊演体」は、インターネットという概念が出てくる前に、「大規模コミュニケーションエンターテイメントを実現しよう」と『ネットゲーム‘88』というゲームを作り出しました。
数百人から数千のプレイヤーが1つの仮想世界でRPGをするこのゲームは、当初は「ネットゲーム」と呼ばれていましたが、後の電子ネットワークを使ったゲームとは区別されるようになり、「Play by Mail(PBM)」と呼称されるようになります。やりとりの手段こそ郵便でしたが、その根本は後のMMORPGの包含すらも目指した壮大なもので、熱狂的なファンを獲得しました。
最初は参加者も少なく、またゲーム運営もお世辞にもスムーズなものとはいえませんでしたが、1990年には第2弾となる『蓬莱学園の冒険!』の運営が開始され、南洋の巨大学園というその世界観は多くのファンを獲得。ライトノベルからTRPG、ファミコンゲームまで多くの関連商品が作られました。
要するに、オープンフィールド型RPGを「人間が処理して、郵便でやり取りしながら実施する」というある意味壮大なゲームでした。
1)まず主催者が「こういうゲームをやる」とゲーム雑誌で告知して参加者を募る
2)参加者はお金を振り込んで申し込む
3)参加者の元には、物語の基本設定と、世界各地の状況が小冊子で送られてくる
4)参加者はそれを見て、自分のキャラクターが「どこで」「何をするか」というのをチェックして葉書で送る
5)翌月の冊子で、結果がどうなったかが解る
という感じ。
今ならネットでお手軽にできることを、壮絶な人海戦術+郵便という手段で一生懸命やっていたわけですが、それだけに凄いスペシャルイベント感が有り、参加者の心に凄い思い出を残しました……
が! 要するにイベントなので、後世に「参加した人の思い出」しか残っておらず、体験しなかった人間には殆ど情報が伝わってない。ファミコンのレトロゲームだってゲーム機とカセットが有れば今でも体験できますが、PBMはそういうわけにはいかない。また中古で紙の資料とかが売買されるわけでもないので、あとから知るのも難しい。
実際よく知られているのは、小説とか設定資料集とかが山ほど出た「蓬莱学園」シリーズや、小説版の有る「クレギオン」や、それくらいでしょう。それもPBMその物ではないしね……
ということで、この法人は「忘れられたPBM」が懐かしく思い出せるような資料を作ってほしいです。ホントに。
ヴェイスの盲点―クレギオン