【映画】感想：映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」(1990年:アメリカ)

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」フジテレビ　https://www.fujitv.co.jp/b_hp/back-to-the-future3/
放送　フジテレビ系。2022年7月16日(土)

www.fujitv.co.jp
【※以下ネタバレ】
　

超高画質！“最新リマスター版”で地上波初放送！大人気SFシリーズ完結編！ドクを救うため、西部開拓時代にタイムスリップしたマーティ！ドクの恋の行方は！？

落雷でドク（クリストファー・ロイド）が1885年にタイムスリップ。またしても1955年に取り残され、途方に暮れるマーティ（マイケル・J・フォックス）は、ドクが1885年にビフの祖先ビュフォード・タンネンに殺されてしまうと知って大慌て！ドクの隠したタイムマシンを見つけて、西部開拓時代に急行する。2人は無事再会を果たし、未来へ一緒に帰ることにするが、偶然命を救った女教師クララ（メアリー・スティーンバージェン）に、ドクが一目ぼれして…。

あらすじ

　２作目「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」(1989年)のラストシーンからスタート。
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※参考
perry-r.hatenablog.com

　
　1955年。マーティは70年前の1885年のドクから届いた手紙を読み、デロリアンが落雷で1885年に時間移動してしまったこと、落雷で回路が破損し当時の技術では修理不可能だったこと、そのために過去で生きることを決め鍛冶屋として8ヵ月生活していること、等を知る。ドクは手紙で、デロリアンは廃坑の中に隠してあるので、1955年の技術で修理してそのまま1985年に戻り、タイムマシンは危険な発明なので、デロリアンは破壊するように、と指示していた。

　マーティと1955年のドクは廃坑に行き、無事デロリアンを発見・回収する。ところが二人は廃坑傍の墓地でドクの名前の墓石を発見し、葬られた人物が1885年9月7日に≪マッドドッグ≫ビュフォード・タネンという男に射殺されたことを知る。二人は慌てて町の古い資料を調べ、ドクが写っている古い写真を発見し、殺されたのは正真正銘のドク・エメット・ブラウンで、手紙を書いた9月1日からすぐ後に殺されたと確信する。

　マーティはドクを救うため、1955年のドクが修理したデロリアンで70年前の1885年9月2日に向かった。しかし時間移動直後、騎兵隊とネイティブアメリカンの戦いの場に飛び出してしまい、なんとか逃れるもののデロリアンはガソリンタンクを破損してしまう。

　マーティは偶然出会った自分の祖先シェイマスの家で一晩泊めてもらった後、ヒル・バレーに向かった。しかし到着早々、酒場でマッドドッグ・タネンと出会い、殺されそうになるものの、そこにドクが現れ命拾いする。二人は再会を喜ぶが、ドクと共に未来に帰ろうにも、デロリアンはガソリンが無くて走れず、しかもこの時代にはガソリンや、その代わりとなる燃料が無かった。思案の末、ドクは蒸気機関車でデロリアンを押して、タイムトラベルに必要な時速140Kmに達するというアイデアを思い付く。

　そんなおり、ドクは馬の暴走で谷底に落ちそうになっていた女性クララ・クレイトンを助け一目ぼれしてしまう。ドクとクララはたちまち相思相愛となるが、未来に帰りたいマーティは気が気ではない。やがてマーティはドクを殺そうとしたタネンを邪魔したことで、タネンと決闘する羽目になってしまう。しかしマーティは決闘の日には未来に帰っているので関係無いと考える。

　ドクはクララに別れを告げ、正直に未来に帰るというが、クララは冗談でごまかされていると考え、ドクを張り倒す。傷心のドクは酒場に行き、飲まずにひたすら悲嘆にれる。

　運命の日9月7日。悲しむクララは汽車で町を離れるが、たまたま居合わせた乗客からドクが失恋で嘆いていたことを聞き、強引に列車を止めるとヒル・バレーに戻る。一方、マーティたちの前にタネンが現れ、ドクを人質に決闘を強要してきた。マーティは素手でタネンの前に立つが、すぐさま撃たれてしまう。しかしマーティは鉄板を腹に隠して弾を防いでおり、不意を衝いてタネンを殴り倒して勝利する。さらにそこに保安官が現れ、タネンは前日行った駅馬車強盗の罪で逮捕された。

　すぐさまマーティとドクは馬で走行中の蒸気機関車に乗りこみ機関車を強奪すると、引き込み線に入れてデロリアンを押し始める。一方、クララはドクを探して機関車に追いつき強引に乗り込んだ。ドクは機関車から転落しそうになったクララを助けて機関車から離れ、マーティだけがデロリアンで未来1985年に向かった。

　デロリアンは無事1985年に帰還するが、突進してきた列車に衝突し、マーティは命拾いするもののデロリアンは完全に破壊されてしまった。マーティは（ジョージがSF作家になっている）1985年に帰還したことを確認し、またジェニファーが無事であることに安堵する。マーティは知人のニードルスに公道レースをやるように挑発されるが、100年前の経験から怒りを抑え挑発を受け流す。その結果マーティは自動車事故を起こさず、未来が変化した。

　マーティがジェニファーと共に線路でデロリアンの残骸を見つめていると、そこに蒸気機関車型のタイムマシンが出現した。ドクは過去でまたタイムマシンを作っており、クララと結婚してジュールとベルヌの二人の息子にも恵まれて、家族全員で時間旅行していたのだった。ドクはマーティたちに未来を切り開くようにアドバイスすると、実は飛行可能だった列車タイムマシンでどこかに消えていった。＜完＞

感想

　評価は○（まずまず）

　超有名タイムトラベルSF映画三部作の３作目／完結編。評価はまずまずでした。これも公開当時に映画館に見にいったんだよなぁ（遠い目）

　本作のほんの半年前に公開された２作目の内容「三つの時代を飛び回り、歴史改変とその修正で大騒ぎ」という話と比べると、やはり一枚落ちる感は否めませんでしたが、「面白西部劇映画」としては結構イケました。

　１・２作目のメインテーマだった「変わってしまった歴史を苦労して元に戻す」という時間物SF要素は、本作では希薄になっていたものの、その代わりに「マーティとマッドドッグ・タネンとの決闘はどうなる？」とか「ドクとクララの恋の行方は？」という別要素で十分に盛り上げてくれていて、最後まで楽しめました。

　また本作は２作目とセットで製作されていたので、

・２作目で金持ちビフが見ていた西部劇映画の一場面（クリント・イーストウッド演じるガンマンが、胸に鉄板を入れておいて銃弾を防ぐ）というシーンが、マーティとタネンの決闘でそのまま再現される

・２作目でちらっと語られていた「マーティが1985年に事故を起こしてミュージシャンの夢が断たれ、以後ダメ親父になる」という展開を、本作の終盤に伏線回収している

という具合に結構ニヤリとできる展開があり、嬉しかったりしましたね。

　あとは、本作でも

・マーティが店で飲み物を注文していると、ビフ一族の誰かか「おい、マクフライ！」と怒鳴り込んでくる
・最後にビフ一族の誰かが馬糞に突っ込む

というネタが天丼ギャグ的に繰り返されていて、まあこれもニコッと致しました。

　しかし、当初はこの映画２・３作目と分けるつもりはなく、監督たちは3時間半の超大作映画で公開するつもりだったそうですが、映画会社が分けさせたそうです。いや～、そんなことにならなくて本当によかったよ、映画会社の判断は正しかったよね。

　最後の最後、デロリアンが粉々に壊れてしんみりした空気だったところに、（タイムマシンは壊せと言っていた張本人の）ドクがまたタイムマシンを作って戻って来たのには笑いましたが、良い感じの締めになっていて、大満足いたしました。いやー、良いシリーズだったわ～（※１作目は微妙だけどねっ）
　
　
　

おまけ：テーマ曲「Back to the Future」

youtu.be
　
　
　

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/back-to-the-future3/
土曜プレミアム・映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」
前回の放送日時 2022年7月16日(土) 21:00～23:10

シリーズ完結編となる3作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』は2作目の半年後となる1990年に公開。西部開拓時代の1885年にタイムスリップし、西部劇さながらの無法者との決闘や、ドクの一世一代の恋も描かれる。今回も最新リマスター版（※4Kレストア版＝最新のデジタル技術を駆使して、フィルムの傷や、汚れ、退色などを修復し、高画質化した映像）での放送！放送と連動したプレゼント企画も実施する。

出演者
マーティ：マイケル・J・フォックス（山寺宏一）
ドク：クリストファー・ロイド（青野武）
クララ・クレイトン：メアリー・スティーンバージェン（吉田理保子）

スタッフ
【監督】
ロバート・ゼメキス
【製作総指揮】
スティーヴン・スピルバーグ