【映画】感想：映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年:アメリカ)

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」フジテレビ　https://www.fujitv.co.jp/b_hp/back-to-the-future/
放送　フジテレビ系。2022年7月2日(土)

【※以下ネタバレ】
　

超高画質“最新リマスター版”を本編ノーカットで地上波初放送！製作総指揮S・スピルバーグの大ヒットSFシリーズ1作目！デロリアンで過去へタイムスリップ！

シリーズ3部作の1作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年に公開。親友の科学者ドク（クリストファー・ロイド）の発明したタイムマシンで、1985年から1955年にタイムスリップしてしまった高校生のマーティ（マイケル・J・フォックス）。彼はそこで自分の両親になるはずのロレーン（リー・トンプソン）とジョージ（クリスピン・グローヴァー）に出会う。だが、内気なジョージは彼女に告白できないまま、乱暴者のビフ（トーマス・F・ウィルソン）にこき使われる毎日。しかも、ロレーンがマーティに恋をしてしまい…。

あらすじ

　1985年10月。17歳の高校生マーティ・マクフライは、明るくて美人の恋人のジェニファーがいるものの、家族については憂鬱な事ばかりだった。父ジョージは上司で高校時代から頭の上がらないビフに理不尽な事ばかり押し付けられてもひたすらヘラヘラしているばかり。兄は無職、母親と姉は愚痴ばかり、叔父は刑務所で服役中、と何一つ良いことが無かった。

　夜中。マーティは友人の科学者「ドク」ことエメット・ブラウンに呼び出され、30年越しで完成させたというタイムマシンを披露される。ドクはスポーツカー・デロリアンを改造し、時速140キロに加速すれば時間を移動できるというタイムマシンに作り替えていた。ドクは30年越しの研究が遂に実ったことに歓喜する。

　ところがそこに突然北アフリカのテロリストたちが出現した。ドクはテロリストにプルトニウムで爆弾を作るように依頼されたものの、タイムマシンの燃料としてプルトニウムを頂戴し、テロリストにはインチキ爆弾を渡していたのだった。ドクは報復で射殺され、マーティーは慌ててデロリアンに乗って逃走するが、たまたまセッティングされていた30年前、1955年11月5日にタイムトラベルしてしまう。

　マーティはデロリアンが動かなくなったため見つからないように隠すと徒歩で町に向かうが、新聞の日付を見て自分が本当に1955年にいることに驚愕する。マーティはこの時代のドクの家を訪問し、必死に事情を説明して未来から来たことを納得させた。しかしデロリアンは燃料を使い果たしており、時間を超えるには「1.21ジゴワット」という獏大なエネルギーが必要だったが、この時代でプルトニウムを入手する方法が無かった。しかしマーティはドクから雷の電力なら1.21ジゴワット相当だと聞き、一週間後の11月12日の夜に落雷することからそれを利用するように頼む。

　だが、未来1985年への帰還のめどが立ったものの、マーティが持っていたきょうだい三人で映った写真が人が消え始めており、ドクは未来が変わって三人が生まれなくなる歴史になりつつあると指摘する。実はマーティは若い頃の母ロレインと出会って彼女に惚れられてしまい、歴史が別物になりつつあったのだった。

　マーティは若き父ジョージにはっぱをかけロレインとくっつけようとするものの、気弱なジョージは煮え切らない態度に終始し、またジョージをいじめる同級生ビフはロレインを狙い、またなにかとジョージに絡んでくる。しかしマーティの奮闘により、ジョージはロレインを襲っていたビフを殴り倒し、ジョージとロレインは相思相愛となった。

　マーティは歴史が元に戻ったことを見届けてからドクの元に向い、ドクに未来1985年に殺されることを手紙で警告するが、手紙を見つけたドクは歴史改変を恐れ、読まずに破り捨ててしまう。そして嵐が到来し、落雷の時刻が近づいた。マーティはデロリアンで雷のエネルギーを利用して時間移動し、1985年の自分が過去に向かった10分前に帰還する。

　しかしまたデロリアンは動かなくなり、ようやくマーティがドクたちの元にたどり着くと、ドクが射殺され自分が過去に逃げ出すシーンを目撃する羽目になる。しかし実はドクは生きており、ドクはマーティの手紙を見て防弾チョッキを着こんでいたのだった。

　ドクはマーティを自宅に送り、自分は30年後の世界を見るためデロリアンで旅立った。翌朝、目を覚ましたマーティは自宅が豪邸となっており、家族が別人のように生き生きとしていることに驚愕する。30年前にマーティが出現した結果良い方に歴史が変わり、ジョージはSF作家として大成功し、兄もちゃんと働いており、逆にビフはジョージにこき使われる下働きになっていた。

　そこにまたドクがデロリアンで現れ、30年後の未来でマーティとジェニファーの子供たちが大変だと言い、二人を乗せて「空を飛べるようになった」デロリアンで時間を飛び超えた＜完＞

感想

　評価は△（イマイチ）

　超有名タイムトラベルSF映画三部作の一作目。しかし、２・３作目はなかなか面白いのですが、この一作目は評価は正直イマイチ。

　話の大筋が、「ダメ家族に囲まれた高校生が、過去に行ってわちゃわちゃやって帰ってきたら、全てが変わって最高の暮らしになってました、めでたしめでたし」なんて、話の都合が良すぎて正直呆れてしまうレベルだし。

　またビフが1985年も1955年もネチネチ絡んでくるのが腹が立つし、過去の両親の仲を取り持つという展開もダラダラ長いだけで面白さ皆無。つまり話の大半がつまらない……　

　約30年前に見た時には、評判とは違ってあまりにつまらないので愕然としたものの、今回「もしかしたら歳を取ってから見たら、あの頃とは違って面白く感じられるのでは……？」と考えて見てみたら……、やっぱり合わなかったよ……

　結局この映画で面白いのはドクとデロリアンが出て来る時間移動関連のシーンだけですね。時計台で、雷で、ジゴワットで、時速140キロで、というあそこだけは好きです。あとテーマ曲も好き。逆に言うなら他はいらんな……

　二作目は一転して全てにおいて面白いんですけどねぇ……（溜息）
　
　

おまけ：テーマ曲「Back to the Future」

youtu.be

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/back-to-the-future/
土曜プレミアム・映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
最新リマスター版
前回の放送日時 2022年7月2日(土) 21:00～23:20

アカデミー賞など数々の賞にノミネートされ世界的な大ヒットを記録し、マーティ役のマイケル・J・フォックスを世界的スターに押し上げた名作。今回は地上波初となる最新リマスター版（※4Kレストア版＝最新のデジタル技術を駆使して、フィルムの傷や、汚れ、退色などを修復し、高画質化した映像）での放送！さらに本編ノーカット放送！放送と連動したプレゼント企画も実施！

出演者
マーティ：マイケル・J・フォックス（山寺宏一）
ドク：クリストファー・ロイド（青野武）
ロレーン：リー・トンプソン（佐々木優子）
ジョージ：クリスピン・グローヴァー（富山敬）
ビフ：トーマス・F・ウィルソン（谷口節）

スタッフ
【監督】
ロバート・ゼメキス
【製作総指揮】
スティーヴン・スピルバーグ