【映画】感想:映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」(1989年:アメリカ)

バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2 [DVD]

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」 フジテレビ https://www.fujitv.co.jp/b_hp/back-to-the-future2/
放送 フジテレビ系。2022年7月9日(土)

【※以下ネタバレ】
 

3週連続!超高画質!“最新リマスター版”を本編ノーカットで地上波初放送!前作を超えるSFシリーズ2作目!舞台は30年後の未来!衝撃の事実が明らかに!?


無事に1985年の現代に戻ってきたマーティ(マイケル・J・フォックス)。彼は2015年から帰ってきたドク(クリストファー・ロイド)に、未来の息子がトラブルに遭っていることを告げられ、将来妻になるジェニファー(エリザベス・シュー)を連れ、3人で未来へと飛ぶ。ところが、老いたビフ(トーマス・F・ウィルソン)にタイムマシンを盗まれてしまい、それが原因で1985年のヒル・バレーは、ビフが牛耳る荒廃した街へと変貌。マーティたちは、街を元の姿に戻すことが出来るのか!?

 

あらすじ

 1作目「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)のラストシーンからスタート。
 ↓
※参考
perry-r.hatenablog.com

 
 1985年。マーティとジェニファーの前にドクがデロリアンで現れ、30年後の未来で二人の子供たちが大変だと言い、二人を乗せて「空を飛べるようになった」デロリアンでタイムトラベルする。その様子をビフが目撃していた。



 マーティたちは2015年に到着するが、ドクはジェニファーが不必要に未来の知識を得ない様にと眠らせてしまった。そのあと、ドクはマーティに具体的に状況を説明する。マーティの息子マクフライ・ジュニアは、グリフという男にそそのかされて窃盗を働き懲役15年の刑になるうえ、マーティの娘はジュニアを脱獄させようとして懲役20年の刑になるのだという。

 マーティはドクの指示で自分とそっくりなジュニアのふりをしてグリフと対峙するが、グリフは因縁深いあのビフの孫だった。マーティは2015年のスケボー「ホバーボード」を駆使してグリフと子分たちを翻弄し、最終的にグリフ一味は裁判所に突っ込んでしまい、器物損壊で警察に逮捕される。これでジュニアは窃盗に関わらずに済み歴史は上手く改変された。

 上手く事態を処理したマーティは、骨董品屋で西暦1950年から2000年の間のスポーツの結果を網羅したスポーツ年鑑を購入する。マーティはそれを過去に持ち帰ればうまく金儲けできると考えるが、ドクに見つかってゴミ箱に捨てられてしまう。ところが、そばで盗み聞きしていたビフはドクがタイムマシンを開発したことを知ってしまった。

 マーティとドクは、眠らせたジェニファーが警官に酔っ払いと勘違いされて2015年のマクフライ家に送り届けられてしまったため、慌てて後を追うが、さらにその後をビフが尾行していた。ビフはドクとマーティがデロリアンを離れたすきにこっそり運転してどこかに行き、すぐ帰って来ると姿をくらます。ドクはジェニファーを連れ戻すと、マーティと共に1985年に戻った。



 ところが、マーティが帰宅すると家には家族ではない別人が住んでおり、またヒル・バレーの街は治安が乱れ切った無法地帯と化していた。さらには、ビフは巨大カジノを経営するアメリカ一の大富豪で、マーティの母ロレインはビフと再婚しており、父ジョージは12年前の1973年に死んでいた。

 マーティがドクと合流すると、ドクはこの異常事態の原因に見当をつけていた。タイムマシンの中からは2015年にスポーツ年鑑を買った時の袋と、ビフ老人の杖の握りが見つかっていた。また1958年の古新聞でビフが競馬で大儲けした時の写真を調べると、若きビフがスポーツ年鑑を持っているのが写っていた。つまり2015年のビフ老人がタイムマシンを使ってスポーツ年鑑を過去の自分に渡し、若きビフはその内容を見て競馬で大儲けした、というカラクリだった。

 今から2015年に行っても、もう改変された2015年に到着するだけなので、老ビフがタイムマシンを盗むのを阻止することはできない。歴史を元に戻すには、老ビフが若い自分にスポーツ年鑑を渡した後、それを奪い返すしかない。マーティはビフの元に乗り込み、ビフが1955年11月12日に「遠縁の老人」からスポーツ年鑑を受け取ったことを聞き出すと過去に向かった。1955年11月12日とは、かつて1955年に時間移動したマーティが現在1985年に戻ったまさにその日だった。



 マーティとドクは1955年11月12日の朝に到着し、マーティはビフを尾行して老ビフを待ち構えた。そして老ビフが若い自分自身にスポーツ年鑑を渡すシーンに出くわすものの、そのあとビフから年鑑を奪おうとしても、なかなかうまくいかない。そして父ジョージと母ロレインがキスをしたダンスパーティ会場でビフと年鑑を奪い合い、最終的に年鑑を回収して焼却することに成功、これにより歴史は正しく修正された。

 ところが次の瞬間、ドクの乗ったデロリアンに雷が落ち、デロリアンはマーティを残して姿を消してしまった。呆然となるマーティの前に車に乗った郵便局の職員が現れ、70年前から預かっているというマーティ宛の手紙を手渡す。それはドクが1885年に書いた無事を知らせる内容だった。

 この夜、1955年のドクはマーティの乗ったタイムマシンを落雷を利用して未来の1985年に送り返していた。ところがその直後、またマーティが現れ助けを求めてきたので、混乱したドクは失神してしまう。<パート3へと続く>



感想

 評価は○(名作タイムトラベルSF)

 超有名タイムトラベルSF映画三部作の2作目。個人的な一作目の評価は「イマイチ」なのですが、一転、この作品はメチャクチャ面白かったです。( ´∀`)b 劇場公開時以来33年ぶりに見たのですが、やっぱり良かった!(^_^)v


 かつて何かの作品の宣伝コピーで「前作は序章に過ぎなかった……」的なものを見た記憶があるのですが、この映画こそがまさにそれ。前作と同じスタッフが作っているとは信じられないくらいに面白く仕上がっており、「これぞ時間物SF!」という感じ。一作目からこういう作品を作ってほしかったな~。

 お話は、前作のストーリーを上手く利用しつつ「2015年→(改変された)1985年→1955年」の三つの時代を駆け巡る、テンポよく、かつボリュームたっぷりの展開で大満足。

 しかも時間物SF定番の一つ・時間修正をテーマにしていますが、この手の話は頭がこんがらがる複雑な物になりがちなところを分かりやすく仕上げていて、また「歴史を元に戻すためには、1955年のビフから本を取り上げれば良い」とゴールが明確、と親切な作りなのは嬉しい限りなのでした。

 クライマックスとなる1955年では、一作目で描かれた「ダンスパーティーでマーティが大暴れ」とか「ドクが時計台に電線を準備中」という展開の裏で、もう一人のマーティやドクが色々動いていた、という、歴史を上書きする展開がホントに見ていて楽しかった。

 未来から来たドクが作業中の過去の自分に顔を見られない様にスパナを渡したり、マーティがダンス会場でノリノリでジョニー・B・グッドを演奏している最中に、もう一人のマーティがビフの子分たちをまとめてノシていたり、というニアミスシーンはいかにも時間物という感じで見ていてニコニコものでしたしね。時間物SFに求めている要素がこれでもかと詰め込まれていて、見ていてワクワクでした。

 また前作では出番の少なかったデロリアンは、今度は三つの時代すべてで縦横無尽に飛び回る大活躍ぶりで、メカ好きも大満足と言えましょう。


 また、前作と対になっている部分が色々楽しく、

・2015年 47歳のマーティがかつての父ジョージ同様にダメ親父になっている(笑)
・2015年 若い方のマーティが(1955年同様)空飛ぶスケボーでチンピラ一味から逃げ回る
・1955年 ビフがマーティを取り逃して、一作目同様にまた馬糞に突っ込んでしまう

等々、前作を覚えているとニヤリとするシーンが色々用意されているサービス精神も嬉しい所でした。


 ということで、「前作の低調ぶりはなんだったの?」というくらい面白い映画でした。ヽ(´▽`)ノ 
 
 

おまけ:テーマ曲「Back to the Future」

youtu.be
 
 

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/back-to-the-future2/
土曜プレミアム・映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」
前回の放送日時 2022年7月9日(土) 21:00~23:10


2作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』は人気が人気を呼び、1作目から4年を経た1989年に公開。前作に比べ全てスケールが大幅にアップした今回は、2015年の未来へ、次いで1955年の過去へ飛び、マーティが危機の連鎖に見舞われる。未来(2015年)の技術による改造を受けて飛行が可能になったタイムマシンのデロリアンや地上から浮く未来のスケートボードとして登場するホバーボードも話題を呼んだ。今回も最新リマスター版(※4Kレストア版=最新のデジタル技術を駆使して、フィルムの傷や、汚れ、退色などを修復し、高画質化した映像)での放送!さらに本編ノーカット放送!放送と連動したプレゼント企画も実施する。



出演者
マーティ: マイケル・J・フォックス山寺宏一
ドク: クリストファー・ロイド青野武
ビフ: トーマス・F・ウィルソン(谷口節
ジェニファー: エリザベス・シュー勝生真沙子


スタッフ
【監督】
ロバート・ゼメキス

【製作総指揮】
スティーヴン・スピルバーグ

 

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