【ゲーム番組】感想:NHK番組「ゲームゲノム」第9回「自問自答~This War of Mine~」(2022年12月14日(水)放送)

This War of Mine: Complete Edition (輸入版:北米) – Switch
This War of Mine

ゲームゲノム https://www.nhk.jp/p/ts/LJWWVGY6J2/
放送 NHK総合

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

ゲームゲノム
あなたの心に刻まれた“ゲームの遺伝子”を呼び覚ます!

 

第9回「自問自答~This War of Mine~」(2022年12月14日(水)放送)

 

内容

ゲームゲノム 自問自答~This War of Mine~
[総合] 2022年12月14日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)


名作ゲームの魅力を深掘り!今回はポーランド発「This War of Mine」。戦時下の一般市民を操作し生き残りをはかる戦争ゲームに込められたメッセージとは?


ゲームは文化だ!今回は“戦わない戦争ゲーム”として話題の「This War of Mine」。プレイヤーは、兵士ではなく無力な一般市民を操作し、包囲された町で生き残りを目指す。飢えや病に直面するなか、やがてプレイヤーは問われる。死を待つか、生き延びるために、奪うか。戦時下の市民をリアルに描く本作のメッセージを、インディーゲームに詳しいタレントの結、ゲームジャーナリストの徳岡正肇とともに読み解く。


【司会】三浦大知,【ゲスト】結,徳岡正肇,【語り】神谷浩史

 
 今回のテーマはポーランド製ゲーム「This War of Mine」(2014年)。AVG。世界で700万本を売ったゲーム。


 舞台は内紛の続く架空の町「ポゴレン」。政府軍は反乱軍ごと町を包囲してしまっている。主人公は、料理人のブルノ、ジャーナリストのカティナ、スポーツ選手のパヴェル、の三人。シェルターで出会ったこの三人を切り替えながら操作し戦時下を生き延びていくというゲーム。

 戦争の激しい昼間は屋内で過ごす「生活パート」。シェルターを探索すると物資が見つかり、それを利用したり出来る。しかしシェルター内の物資は限られているため、戦闘の落ち着く夜に「探索パート」に切り替わり、シェルターの外に出て物資を調達する。ゲームでは戦争がいつ終わるかは明らかにされない。



◆キーワード1「戦時下で突きつけられる“問い”」

 やがてブルノが病気になってしまい、薬を探しに行ったパヴェルも他の人間に斬りつけられ重傷を負ってしまう。残ったカティナを操作し、やがて老夫婦が暮らす一軒家にたどり着き、薬が見つかる。しかし男性は体調の悪い妻のため盗まないように懇願してくる。薬を奪うか、そのまま立ち去るか、プレイヤーは選択を迫られる。


◆キーワード2「生き延びる答えがもたらす新たな問い」

 もしカティナが老夫婦から薬を奪った場合、ブルノとパヴェルは回復するが、パヴェルは罪悪感で「悲しい」というステータスになる。そしてあとからカティナが老夫婦の家を訪ねると、二人はいなくなっていた。これをきっかけにカティナは鬱に陥り、作業を途中でやめてしまうようになる。

 そこで代わりにパヴェルで物資調達に出かけると、パヴェルは射殺されてしまった。カティナは鬱から精神崩壊に陥り、もはやプレイヤーが操作できなくなってしまった。これ以降は、プレイヤーはブルノしか操作できなくなってしまう。さらに、ブルノが探索に出ている間に、シェルターは強盗に襲撃され物資を略奪されてしまう…… キャラクターの絶望感がプレイヤーにものしかかってくる。


◆キーワード3「リアリティーが問いを鋭くする」

 ポーランドワルシャワに行き、製作者にインタビュー。

・自分達だからこそ作れるゲームを模索した
・ドイツとロシアに挟まれたポーランドは幾多の戦争を経験してきた。“戦争は悪だ”と示したかった
・ゲームは1992年から4年にわたって続いたサラエボ包囲をモチーフにしている



 ゲームには悲惨な展開だけではなく、隣人が野菜を分けてくれたりする展開がある。また壊れたギターを修理し演奏すると、キャラクターの気分を回復できる。

 本作は、ポーランドでは政府から、戦争を学べる「推薦図書」に指定され学校の授業で使用されている。


感想

 この番組、いわゆる「名作」をピックアップしているのではなく、各回担当のディレクターが「これは!」と思う作品を取り上げているそうなので、こういう作品が出てくるのも解らなくも無いのですが……、こういうのとり上げられても、なんか辛い……
 
 

参考

ゲームゲノムnote - ゲームゲノム
https://www.nhk.jp/p/ts/LJWWVGY6J2/blog/bl/prJDYA9wNj/

www.nhk.jp
 

この番組について
テレビゲームを“文化”として捉え、名作の魅力を深堀りするNHK初の教養番組!古今東西の作品を取り上げ、MCの本田翼や作品愛あふれるゲストがその奥深さに迫る。何がおもしろいのか、なぜ語り継がれるのか…開発者が作品に込めた思いも紐解き、”文化としてのゲーム”に秘められた奥深い世界へといざなう!



MC
本田翼
(俳優・モデル)

MC/ゲスト(「バイオハザード」)
三浦大知
(歌手・ダンサー)


ナレーション
神谷浩史
(声優)
ナレーション
悠木碧
(声優)


番組テーマ楽曲制作
下村陽子
(コンポーザー)

 

 
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