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放送 NHK総合。
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【※以下ネタバレ】
あなたの心に刻まれた“ゲームの遺伝子”を呼び覚ます!
内容
ゲームゲノム 社会のロードマップ ~シティーズ:スカイライン~
[総合] 2024年02月28日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)
全世界で1200万本以上を売り上げた、大ヒットまちづくりゲーム。街に降りかかるリアルで様々な社会問題を「道路」を駆使して解決していく、本作のゲームゲノムに迫る。
フィンランド発、全世界1200万本以上を売り上げた、まちづくりゲームを特集。環境問題や治安などリアルな社会問題が次々と起こる中、市長として街を発展させていくのが本作の醍醐味。ここで鍵を握るのが「道路」。街を襲う問題を道路で解決する、とはいったいどういうことなのか?「道路は社会の血流」だと実感できる本作のプレイ体験を深堀りする。さらに岡崎体育が作り上げた「新宇治」の街を公開、市長としての思いを語る。
今回のお題はフィンランド発の都市開発シミュレーションゲーム「Cities: Skylines」。全世界で1200万本を売り上げた人気作。
●KEYWORD 1:千里の道も一歩から
本作ではプレイヤーは市長となり、2×2kmの更地に都市を作って発展させていく。まず近くの近くの高速道路から道を引き込み、さらに、道を引いて区画整理を行い、居住区・商業区・産業区などを設定する。
やがて各区画に自動的に建物が建設され始めるが、すぐに各建物に電気と水が不足しているというマークが点灯する。プレイヤーは対策として、発電施設を作って送電線で電気を送ったり、貯水施設や水道管を作ったりしなければならない。こうして環境が整うと、どこからともなく車で市民が現れ、町の住民となる。
本作には市民が何を求めているかを表す「需要メーター」があり、必要な物を見極めて作っていく。しかし当初の予算には限りがあるので、考えもなしにプレイしていると破産してしまうので要注意である。
●KEYWORD 2:道路は社会の血流
プレイヤーがうまく町を作り税収がどんどん上昇していっても市民の幸福度が下がる場合がある。そういう時は「観察モード」で市民一人一人をチェックしたりしてみる。
プレイヤーがとある市民を観察してみると、ゴミが回収されないことに怒っていた。しかしゴミ処理施設もあればゴミ回収車も十分用意しているのになぜゴミがたまるのか?
そこで今度はゴミ回収車を追ってみると、渋滞がおきてゴミ収集車がごみを集めきれないでいることが分かった。そこで道路を三車線にしてスムーズに通れるようにすると、ゴミが回収され市民の不満も消えていった。
このように本作では道路は人の体を流れる血流のような重要なものなのである。
●KEYWORD3:変わりゆく姿と向き合う
本作ではゲーム内の時間経過と共に生活している市民も成長していく。若者たちが多ければ、教育を行う学校が必要になってくるし、大人の幸福度を上げるにはショッピングセンターを建てることも必要。さらに高齢者が増えてくれば、高齢者用の施設、さらに墓地を作らなければならない。
プレイヤーは、ゲームの中の市民を数字ではなく一人一人の人間として見つめて、それに応じたプレイをしなければならない。
●KEYWORD 4: 備え そして復興
本作の発売から1年半後に追加コンテンツで「自然災害モード」が加わった。竜巻や山火事などの自然災害が発生し、せっかく作った町が破壊されてしまうようになる。
災害に対する備えも用意されており、竜巻の発生を予測する気象レーダーや、市民に避難を促すラジオ塔、1万人を収容できる避難シェルター、等が作れる。また事前に避難ルートを決めておくことで,災害時に市民たちを守ることもできる。ただしこれらの施設の建設にはお金がかかるので、どこまで対策をするかは思案のしどころ。
例え市民の命を守れても災害は町に大損害をもたらす。そして復興の要となるのはやはり道路。道路を直すことで車が通れるようになれば、市民は町を再建していく。