【ドラマ】感想:海外ドラマ「名探偵ポワロ」第32話「雲をつかむ死」

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名探偵ポワロ NHK https://www.nhk.jp/p/poirot/ts/1K56ZK71Q9/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

「灰色の脳細胞」の推理が冴えわたる!アガサ・クリスティーの名作ミステリー<全70回>

 

第32話「雲をつかむ死」

 

あらすじ

名探偵ポワロ(32)「雲をつかむ死」
[BS4K] 2023年01月18日 午後9:00 ~ 午後10:42 (102分)


アガサ・クリスティーの人気シリーズ「名探偵ポワロ」を4Kで!ポワロが乗っていた飛行機の客室内で金貸しの老婦人が殺される。床には毒矢が落ちていた。いったい誰が?


パリで休暇を楽しんだポワロが帰りに乗った飛行機内で、女性が死亡する。首には蜂に刺されたような痕があった。ポワロは床に落ちていた毒矢を発見し、殺人であることを確信する。しかし機内で眠っていたポワロをはじめ、誰も犯行を見たものはいなかった。捜査を進めると、女性は上流社会の人々に金を貸しては、返済が遅れるとスキャンダルをネタに脅迫していたことがわかる。


デビッド・スーシェ…熊倉一雄,フィリップ・ジャクソン…坂口芳貞,セーラ・ウッドワード…高島雅羅,キャスリン・ハリソン…戸田恵子,ショーン・スコット…田中秀幸,【原作】アガサ・クリスティー,【脚本】ウィリアム・ハンブル,【演出】スティーブン・ウィッテカー

 
 ポワロはパリで休暇を満喫したあと飛行機で帰国するが、機内で老婦人が死んでいるのが発見される。被害者は首に何かで刺された跡があり、また床には吹き矢が落ちていた。

 被害者はマリー・ジゼルという上流階級専門の金貸しで、返済が滞るとスキャンダルをネタに脅迫していた。そして乗客の一人レデイ・ホーバリはジゼルから多額の借金をしており、返済を迫られていたことも判明した。ジャップ警部はレデイ・ホーバリを疑うが、ポワロは狭い機内で誰にも見られることなく被害者に吹き矢を打ち込むのは不可能という点に頭を悩ませていた。

 やがて、フランスの警察に、マダム・ジゼルの私生児で生まれた時に里子に出されていたアンが現れた。アンは当然マダムの遺産を要求し、ポワロはアンとどこかで会った気がするが、思い出せない。

 フランスでは、怪しげなアメリカ人が、吹き矢の筒を購入したり、マダムが問題の飛行機に乗るように細工をしたことが解るが、ポワロはこの男はいかにもアメリカ人らしすぎて、何者かが変装していたのだと考える。

 ボワロはアンが何者であるのかにようやく気が付き、彼女を探すものの、発見された時にはアンは服毒死体となって発見された。



 ポワロは関係者を呼び推理を披露する。アンは、実は(髪型を変えていたが)レデイ・ホーバリのメイドだった。マダム・ジゼル殺害の方法は、不確実な毒の吹き矢ではなく、何者かが吹き矢を手に持ち、直接首に刺して殺したのだった。乗客は誰もマダムに近づいていなかったが、ポワロは歯科医のノーマン・ゲイルが、トイレに行く振りをして医者の白衣を着てスチュワードに変装し、マダムに近づき殺害したあと、またトイレで白衣を脱いで席に戻った、と指摘する。

 ゲイルはアンと恋人同士で、共謀してマダム・ジゼルを殺害し、罪をレディ・ホーバリに着せ、そのあとアンと結婚して莫大な金を手に入れる計画を立てた。しかしアンがポワロと顔を合わせたことを知り、アン=メイドと気が付かれることを恐れ、アンの口封じをしたのだった。

 ゲイルは何も知らないとしらを切るが、ポワロから、アンの持っていた毒の容器に指紋が残っていたと言われ、思わず手袋をしていたと叫んでしまう。指紋云々はポワロのハッタリだったが、ゲイルは観念して逮捕された。


感想

 それなりに有名な作品のドラマ化。

 長編なのに1時間40分という尺で不足なく映像化していて、テニスの試合シーンまで描く余裕があるという、……、製作スタッフの力量には感心させられました。ホント、圧縮編集能力が凄いな。

 
 

世界が愛した名探偵、エルキュール・ポワロ。アガサ・クリスティーの名作ミステリーをドラマ化した大人気シリーズ『名探偵ポワロ』のハイビジョンリマスター版を完結編シーズン13まで放送します。
ポワロを演じるのはデビッド・スーシェ、日本語吹き替え版は熊倉一雄


原題:Agatha Christie’s POIROT
制作:1989年~ イギリス


出演者・キャストほか
エルキュール・ポワロ
(デビッド・スーシェ / 声: 熊倉 一雄)

 
テレビ版 名探偵ポワロ
テレビ版 名探偵ポワロ