【SF小説】感想「ローダン救出作戦」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 697巻)(2023年9月20日発売)

ローダン救出作戦 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-697)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150124205
ローダン救出作戦 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-697) 文庫 2023/9/20
アルント・エルマー (著), H・G・エーヴェルス (著), 工藤 稜 (イラスト), 星谷 馨 (翻訳)
出版社:早川書房 (2023/9/20)
発売日:2023/9/20
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

タルカン宇宙へ遷移した《シマロン》はエレゴ星系にてローダンの情報を求めるが、一行はナックのオッサマにより拘束されてしまう


スィ・キトゥの助けを借り、タルカン宇宙への遷移に成功した“シマロン”は、メエコラー・プロジェクトの第四段階をつかさどるエレゴ星系に向かう。到着したそこは、多数の衛星が褐色矮星の周囲をとりまき、各衛星のあいだには五十の宇宙要塞が防御を固めていた。ローダンの情報を求めて連絡を取るが、一行は不審な侵入者として疑われ、制御ステーションのサブリーダーであるナックのオッサマにより拘束されてしまった!

 

あらすじ

◇1393話 故郷からのメッセージ(アルント・エルマー)(訳者:星谷 馨)

 ブルが指揮する《シマロン》は、メエコラー・プロジェクトの拠点の一つ「エレゴ星系」に接近したが、敵と誤解されて拿捕されてしまった。しかしすぐに解放されると、ブルたちはイマーゴを求めて大移動中のベングエル種族を追跡し、ナコード・アズ・クール周辺に集まった大船団を発見した。《シマロン》はここでアトラン指揮するタルカン遠征艦隊と合流するが、突然ベングエル種族はアトランのこともイマーゴと呼び始めた。(時期:NGZ448年1月11日~1月29日)

※初出キーワード=エレゴ星系/惑星ウナグ/衛星ガルム。衛星モ二ファー。アリヴォル星系/惑星フロル。フロラー種族。


◇1394話 ローダン救出作戦(H・G・エーヴェルス)(訳者:星谷 馨)

 アトランたちはローダン救出のため、ベングエル種族の巨大宇宙船に突入し、ついに一年ぶりにローダンと再会した。そしてローダンを救出したが、炎の侯爵アフ=メテムは姿を消していた。(時期:不明。NGZ448年1月末頃)

※初出キーワード=ゴジョー・アマ・スンヌー


あとがきにかえて

 現実世界の便利化と、ローダン世界のメカの話。


感想

・前半エピソード「故郷からのメッセージ」 原タイトル:BOTSCHAFT AUS DER HEIMAT(意訳:故郷からのメッセージ)

 ブルたちが紆余曲折の末、ナコード・アズ・クールにたどり着きアトランたちと再会するまで。

 まあ回り道も含めてあっさりした話でした。



・後半エピソード「ローダン救出作戦」 原タイトル:IM AUFTRAG DER TOTEN(意訳:死者からの命令)

 アトランたちがベングエル種族の宇宙船に乗り込み、ローダンを救出するまでの話。

 こういう「敵施設に乗り込んで戦闘しながらミッションをこなす」という話は最近めったに見かけなくなっていたので結構新鮮でした。しかし今回のお話の幕引きをするのが、今回唐突に出現したタルカン宇宙の超存在「ゴジョー・アマ・スンヌー」だというのがなんともエーヴェルスらしいというか(苦笑)
 
 
 

675巻~700巻(「タルカン」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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