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感想:アニメ「ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜」第8話「初恋ソムリエ」


TVアニメ『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』OP主題歌「虹を編めたら」

アニメ『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』公式サイト http://haruchika-anime.jp/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第8話 『#08 初恋ソムリエ』

あらすじ

 6月。チカは芹澤直子から、フルートの指導をしてやる代わりに助力が欲しいといわれる。彼女の伯母・響子は1ヶ月前、初恋の人の消息探しをこの町の興信所に依頼し、その件は現在の居場所は不明という事で決着していた。ところが興信所の所長の息子で、この学校で「初恋研究会」の部長を務める朝霧亨が、響子の初恋が本物かどうか確かめてやる、という内容の手紙を送ってきたのだった。そして響子が亨に会いに来てしまったため、芹澤直子はチカとハルタと共に初恋研究会の部室に乗り込む。

 亨は「初恋ソムリエ」を自称し、初恋に関する匂いを再現して当事者に体験させる事で当時の記憶を鮮明に思い出させ、「初恋」が本物だったかどうか鑑定するという。響子はその間に初恋の想い出を寓話として語りだす。

 家を飛び出した19歳の女性は、深い森の中である集団に参加する。彼女はベンジャントという「熊」と共に、仲間の為におにぎりを作る役として働く事になった。ベンジャントは「森の仲間」たち8人用に、女性はその他の「小鳥たち」のために、それぞれおにぎりを作るように取り決めていた。しかし有る日、女性がたまたま残ったベンジャントのおにぎりを口にしたところ、それを見たベンジャントは激怒して首を絞め、しかも彼女を集団から追放したのだった。

 響子は亨が再現したベンジャントのおにぎりを口にするが、あの時の味とは違うという。その夜、チカは直子(with ハルタ+亨)に自宅に押しかけられ、明日岩手県の花巻に行くのでそれに同行する事、また今晩はチカの家に宿泊させる事、を強引に了承させられる。

 翌日、花巻に来た四人は、そのあとやってきた響子と合流する。響子によれば、ベンジャントは病死して故人だったが、さらに「森の仲間たち」8人もベンジャントと同じ病気で死んでいるという。ベンジャントは何らかの理由で八人を憎んでおり、おにぎりに毒を入れていたに違いなかった。そして自責の念で自らも命を絶ったのだろう。亨は響子の初恋が間違いのない本物だと鑑定する。

脚本 : 吉田玲子

感想

 謎解き自体は恐ろしく簡単で、響子の話を聞いた途端に「ああ、そういう事ね」と解ってしまうシンプルさ。そして謎の薄さを糊塗するためなのか、初恋ソムリエとか、深い森の中のお話とか、そういうものでごてごて飾り立てていますが、そういう仕掛けが却って鼻について、どうにも面白くなかった。

 語り手の過去の経験談を元に、探偵が真相を推理する、という話は珍しくなくて、ミス・マープルとか黒後家蜘蛛の会とかありますが、そういう作品と比較してどうにも設定を盛りすぎ、という気がしましたね。そして凝っている割には、ベンジャントが何故「仲間」たちを毒殺したのか、といった肝心な部分は未解決のまま終わっちゃうし。どうにも不満の残るエピソードでした。

一言メモ

 学生運動というと、元学生たちが歳を食って同窓会で集まって、当時の教授も呼んで「先生、あの頃は楽しかったですねぇ(笑)」と談笑したら、教授から「お前らは面白かったかもしれんが、俺はちっとも面白くなかったよ」と冷たい口調で切り返された、という話が大好き。殴ったほうは忘れていても、殴られたほうはずっと憶えてますよね、そりゃ。

TVアニメ「ハルチカ~ハルタとチカは青春する~」ED主題歌「空想トライアングル」