【小説】感想:宇宙英雄ローダン・シリーズ 549巻「石の使者」(2017年7月20日(木)発売)

石の使者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ549)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121338
石の使者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ549) 文庫 2017/7/20
H・G・フランシス (著), クルト・マール (著), 嶋田 洋一 (翻訳)


謎の物質片があふれる宇宙の瓦礫フィールドでは、基地を破壊されたあともなお、サウパン人科学者ラウデルシャークが超越知性体セト=アポフィスの命で制動物質の生成にとりくんでいた。イホ・トロトひきいる抵抗グループは、それをふたたび阻止するべく装備をととのえようと、瓦礫フィールドのべつの基地に忍びこむ。だが、そこは不可視の戦闘ロボットが防衛していた。抵抗グループの仲間たちが次々と犠牲になっていく!

 
発売日 = 2017年7月20日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
 
【※以下ネタバレ】
 

内容

◇1097話 無限での邂逅(H・G・フランシス)(訳者:嶋田 洋一 )

 フロストルービン近傍宙域。イホ・トロト率いる抵抗グループは、セト=アポフィスのフロストルービンへの干渉を妨害しようと活動するが!?


 このサイクルでフランシス先生が一人で担当していたイホ・トロトの放浪話は、今回で最終話。あとくされの無い様に(?)抵抗グループのメンバーは皆殺しにするし、オリジナルの最強生物アウエルスポールも始末してしまいました。それにしても、基地の中にいた壁に偽装する戦闘ロボットは、誰が作って何のために味方のはずのゲルジョクを殺したのでしょうか? 全然意味が解らない。



◆1098話 石の使者(クルト・マール)(訳者:嶋田 洋一 )

 ローダンはイホ・トロトと再会し、フロストルービンに関する情報を伝えられるが!?


 いつになく内容が濃い回で、トロトとローダンの再会を皮切りに、フロストルービンがかつて宇宙を移動していたこと、セト=アポフィスの補助種族が何を作業しているかの解説、《バジス》の秘密兵器セルフィル=ファタロ装置の初使用、フロストルービンとM-82銀河の謎めいた繋がり、等が次から次へと提示されてもう満腹です。しかし、サイクルに幕を引くために、唐突にポルレイターが集団自殺を始めるとか、話が強引過ぎて半分呆れました。


 前半・後半とも、まずまずのお話でした。

表紙絵

 メインは宇宙服のイホ・トロトと一人のテラナー(多分ペリー・ローダン)の後ろ姿。感動の再会シーンのはず、です。

あとがきにかえて

 担当は「嶋田洋一」氏。全2ページ。長野県で開催されたイベント「ローカル・リフレッシュ・コンベンション」、通称「ロリコン」(!!!)に参加した話。

次巻予告

 次巻は550巻「ポルレイターとの決別」(クルト・マール&ウィリアム・フォルツ)(2017年8月8日(火)発売予定)。

 ついに「宇宙ハンザ」サイクルが完結、そして新サイクル「無限アルマダ」がスタートです!!

おまけ

関連サイトは、以下のページからどうぞ。

ペリー・ローダンへの道
http://archduke.la.coocan.jp/PRSindex.htm