【オカルト】「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」次回9/16放送分は能登麻美子が声あてるってよ!

NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 

なんとアー○ードと閻○あい、地獄の競演が実現!


9月16日(土) 午後9時00分~ 午後10時00分
「File-22 戦慄の心霊現象 追究スペシャル」


1時間心霊ネタぶっとおしで、
「日本最恐」心霊スポットの直撃取材に、古典的実話怪談のガチンコ検証!
しかも、実話怪談の証言者が、まさかの衝撃告白を!


全編ハラハラドキドキのスリリングな展開に目が離せません!


レギュラー陣の、
光と闇のナビゲーター:栗山千明、ナレーション:中田譲治、テーマ音楽:志方あきこ
に加え、
(声の出演)であの能登麻美子様が参戦!
美しさとはかなさとド迫力で、いやもうビビります!


いっぺん、見てみる?

 うぉぉぉぉぉ、のとまみ地獄少女じゃ~、NHKも粋なことするのう。
 
 
地獄少女 TVシリース 第1期+第2期+第3期 全78話
地獄少女イラストレーションズ 鏡花水月 改訂版 (DNAメディアブックス)
  
 

【コミック】最終回「エイトドッグス 忍法八犬伝」(山口譲司)(コミック乱ツインズ2017年10月号)

エイトドッグス 忍法八犬伝 1 (SPコミックス)

https://www.amazon.co.jp/dp/4845850621/
エイトドッグス 忍法八犬伝 1 (SPコミックス) コミックス 2017/9/15
山口譲司 (イラスト), 山田風太郎 (原著)

株式会社リイド社 http://www.leed.co.jp/

【※以下ネタバレ】

 リイド社の歴史モノ漫画専門誌「コミック乱ツインズ」で連載していた「エイトドッグス 忍法八犬伝」(漫画:山口譲司/原作:山田風太郎)が2017年10月号(9月13日発売)で最終回となりました。

あらすじ

 八犬士最後の一人犬塚信乃と、やはりくノ一八人衆最後の一人船虫は、最後の珠を巡って激突した。信乃は船虫から珠を奪おうとするが、船虫に追い込まれる。しかし戦いの最中信乃の仮面が外れると、その下からは(忍法で顔を整形していたので)村雨姫そっくりの顔が現れた。それを見て船虫は一瞬虚を突かれ、そこを信乃が討ち取り、ついに最後の珠も取り返した。

 村雨姫たちは江戸城に登城しようとしていたが、そこに犬の八房が現れて欠けていた珠を届け、里見藩は全ての珠を献上することが出来た。こうして本多佐渡守の里見藩取潰しの陰謀は打ち砕かれた。

 最後、重傷の信乃が道端に座り込み、死んでいった兄弟たちの顔を思い浮かべながら力尽きるシーンで〆。

感想

 既に一度この漫画についてネタにしたことが有ったのですが
 ↓
perry-r.hatenablog.com
 
 最後まで面白かったですね。ベテラン山口譲司氏は派手なアクションで魅せるようなタイプの漫画家ではないので(※)、忍術バトルシーンとかはごくあっさりしたものでしたが、話が面白くてついつい先が読みたくなる上手い構成にしていました。

 ラストシーンも「最後の一人が綺麗な景色の中で仲間の事を思い出しながら力尽きる」とかめちゃくちゃありがちなオチでしたが、綺麗に決めていましたし。ということでなかなかな面白い漫画でした。おおお、もう今後乱ツインズを読む理由が無くなってしまったい……


※まあ少年誌で「ゴータマン」とかいうお色気アクションを描いていたこともありましたけど……
臀撃おしおき娘 ゴータマン 1巻
 
 

感想:科学番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」第10回『脳を切る 悪魔の手術ロボトミー』

ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行った医師の栄光と失墜

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 http://www4.nhk.or.jp/P3442/
放送 NHK BSプレミアム(毎月最終木曜日 21:00~22:00 放送)。

【※以下ネタバレ】
 
※他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」内容・感想まとめ

 

第10回 『Case10 脳を切る 悪魔の手術ロボトミー』 (2017年2月23日(木)放送)

 

内容

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿▽脳を切る 悪魔の手術ロボトミー


科学史に埋もれた闇に迫る。今回取り上げるのは悪魔の手術「ロボトミー」!精神疾患患者の脳の一部を切除し「おとなしくさせる」手術だ。現在では人間性を剥奪する「史上最悪の外科手術」とされているが、1950年代まで「奇跡の手術」として日本を含め世界中で盛んに行われていた。なぜロボトミーは生まれ世界に広まったのか?ロボトミーの普及と改良に生涯を捧げ3500人の脳を切った神経科医を追い、その光と影に迫る!

 今回は悪魔の手術「ロボトミー」を生み出した精神科医ウォルター・フリーマン(1895-1972)の物語。


精神疾患を手術で治す

 ウォルター・フリーマンの祖父ウイリアム・キーンは有名な外科医で、世界初の脳腫瘍手術を行い、ルーズベルト大統領の主治医も務めた人物だった。フリーマンは祖父にあこがれ医学の道に入り、精神疾患治療の道に進んだ。

 20世紀初頭、精神疾患はまともな治療法がなく、患者はただ病院に閉じ込められて社会から隔離されているだけだった。そして、治療法と言えば、電気ショック、インスリンを無理やり投与する、マラリアに感染させる、など、まともでないものばかりで、とても治療とは言えないものばかりだった。

 1935年、学会でチンパンジーの脳を手術し狂暴性を抑える、という研究が発表された。そしてポルトガルの医師エガス・モニス(のちのノーベル賞受賞者)は精神疾患の患者の脳で、前頭葉視床を切り離す手術を行い、成果を上げたと発表した。

 1936年、フリーマンは激越型うつ病の患者に同じ手術を行い(頭の横に穴を開けて器具を差し込む)、著しい効果を上げた。彼はこの手術を「前頭葉」と「切る」を意味するラテン語「LOBO」「TOMY」を組み合わせて「ロボトミー」と名付けた。

 フリーマンはこのロボトミー手術をマスコミを使って宣伝し、またアメリカ全土を旅して手術法を伝授してまわった。こうしてロボトミーはどんどん広まっていった。



●新型ロボトミーの開発

 1945年、第二次世界大戦が終わると兵士たちが復員してきたが、彼らのかなりの数が戦争で精神を病んでいた。そんな人たちにロボトミーを行うため、フリーマンは「改良型ロボトミー手術」を発明した。それは外科医ではない精神科医が簡単に手術できるように、麻酔も専門器具も使わず、患者を使い慣れた電気ショックで失神させた後、目の裏からアイスピックを突っ込んで脳をかき切る、という物だった。

 1949年にはあのエガス・モニスがロボトミーの技術についてノーベル賞を受賞した。これをきっかけに世界中でロボトミー手術が行われるようになった。この頃がロボトミーの絶頂期だった。



●恐るべき副作用

 やがてフリーマンはロボトミー精神疾患の治療だけでなく、予防にも使えると言い出した。そしてまだ12歳の子供を統合失調症と診断しロボトミー手術を行った。さすがにこの行動には非難が殺到した。さらにロボトミーは夢の治療法ではなく、恐ろしい副作用があることが次第に明らかになった。

 てんかんの発作などから解放される代わりに、それまでの人格を失い一人では生活できないような別人になる例が次々と現れたのである。

 しかしロボトミーは適用範囲を拡大し、「犯罪者」や「同性愛者」にまで治療が行われるようになった。そんな実態が小説「カッコーの巣の上で」で描かれた。精神病院内で反抗し続けた主人公が最後にはロボトミー手術を受けさせられ別人と化す話である。この小説は映画化されて大ヒットした。こうしてロボトミーの非人道性が世界に知れ渡った。


ロボトミーの終焉

 1967年、ついにロボトミー手術を行う病院は無くなった。翌1968年、フリーマンは全米の元患者たち600人を訪問し、230人に効果が有ったことを調べ論文として提出した。しかしもうそれに興味を持つ者は誰もいなかった。1972年、フリーマンは76歳で死去した。


ロボトミー手術の末裔

 現代アメリカではうつ病の治療のため、放射線を原因と思われる脳の一部に照射する、いわゆるガンマナイフ手術が許可されている。しかしその箇所が病気の原因であるという確証は未だ得られていない。にもかかわらず治療を待つ患者は数百人にも上るという。


感想

 この回はホント見ていてきつかった……、「なんとなく効きそう」というだけで、目から脳にアイスピックを突っ込んでぐりぐりかき回すなんて、話を聞いただけで身の毛がよだちますよ。そして、そのインスタント治療法で人格を破壊されて一生涯施設で暮らす羽目になったとか、もうエピソードがダーク過ぎました……、本物の闇の事件簿でしたよ。
 
 

※他の回の内容・感想は、以下のリンクからどうぞ

「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」内容・感想まとめ

 
 
ぼくの脳を返して~ロボトミー手術に翻弄されたある少年の物語~
 

感想:科学番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」第16回『消された指紋』

指紋を発見した男―ヘンリー・フォールズと犯罪科学捜査の夜明け

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 http://www4.nhk.or.jp/P3442/
放送 NHK BSプレミアム(毎月最終木曜日 22:00~23:00 放送)。

【※以下ネタバレ】
 
※他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」内容・感想まとめ

 

第16回 『Case16 消された指紋』 (2017年8月31日(木)放送)

 

内容

8月31日木曜
フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿「消された指紋」


科学史に埋もれた闇の事件簿。今回は、科学捜査の先駆け「指紋鑑定」の誕生にまつわる知られざる物語。個人識別のための指紋鑑定を世界で初めて提唱したのはイギリスの医師ヘンリー・フォールズ。だが一介の貧しい医師だったために、その研究成果は学会の権威や警察に奪われ、実用化され、彼自身の功績は無視された!いまや生体認証技術の根幹をなす、究極の個人情報「指紋」。その鑑定技術の誕生と発展をめぐる、科学の闇に迫る!

●ヘンリー・フォールズの指紋研究

 19世紀末まで個人を特定する方法は存在しなかった。犯罪捜査では容姿などを手掛かりにするしかなかったが、外見などは加齢などで変化してしまうので決定的な物ではない。しかし当時はそれしかなかった。

 ヘンリー・フォールズ(1843-1930)はイギリス人の医師。彼は1874年に宣教師&医師として日本を訪れ、モースの大森貝塚の発掘を手伝ううち、土器に3000年前の人間の指紋が付いていることに気が付いた。フォールズは当時の最先端の学説である進化論の証拠に指紋が利用できるのではと思いついた。人種などによって指紋が異なるのではないかと推測したのである。

 フォールズは周りの人間から片っ端から指紋を集めた結果、人種云々という面では成果はなかったものの、指紋は一人ひとり違うという「万人不同」を発見した。また指先を傷つけてみても、指紋が以前と同じ形で再生することを確かめた。さらに、子供の指紋を追跡調査して、加齢で形が変わらない「終生不変」であることを確認した。

 ある時、病院の医療用アルコールが盗まれ、犯人はコップ代わりに使ったビーカーに指紋を残していた。フォールズは収拾したサンプルの指紋と比較し、犯人が病院に出入りする医学生だと突き止めた。

 1880年、フォールズは指紋についての論文をネイチャー誌に発表し、指紋が犯罪捜査に使えると指摘した。しかし論文には何の反応も無かった。その後フォールズは各国の警察に指紋が犯罪捜査に使えると訴えたが、すべて無視された。



●ゴールトンの研究

 フランシス・ゴールトンはイギリスの上流階級出身の科学者で、あのダーウィンの従兄弟。上流階級の人間は生まれながらに人種的に優れているという優勢思想の持ち主で、優れた人間を掛け合わせてより優れた人間を生み出す、という「優生学」の発案者。

 ゴールトンは優れた人間には何か特徴があるのでは考え、色々な特徴を探すうち、指紋がそうではないかと考えた。やはり上流階級の人間でウィリアム・ハーシェルが、インドで行政官をしている際、指紋を個人特定のサイン代わりに使用しているという話を知り、彼と共同で指紋を研究した。

 そして1892年に指紋についての本を発表。これが反響を呼び、スコットランドヤードは1894年から指紋を犯罪捜査に利用し始めた。ゴールトンは著書の中でハーシェルには触れていたが、フォールズの事は「先に指紋について調べていた人もいる」程度の扱いしかせず、しかも名前の綴りが間違っていた。

 フォールズは指紋についての研究は自分が先にしていたと訴えたが、無名のフォールズと、上流階級の出で有名人のゴールトンでは相手にならず、指紋研究の先駆者の称号はゴールトンの物となってしまった。フォールズは歯ぎしりするものの、どうにもならないままだった。



●指紋と犯罪捜査

 1905年、イギリスで強盗殺人事件が発生し、証拠は現場に残された親指の指紋のみだった。検察はこの一個の指紋を持って犯人のものだと主張。この事件ではなんと弁護側の証人としてフォールズがいた。フォールズは指紋は10個揃って初めて本人を特定できるもので、一個だけでは個人特定は不可能で、冤罪を生みかねないと考えていた。

 しかし結局フォールズは証言の機会も得られないまま、裁判は敗訴となった。この事件をきっかけに、指紋は犯罪捜査の決定的証拠と認められるようになった。



●その後のフォールズ

 フォールズはその後も自分の研究を認めるように訴えてゴールトンを攻撃、ゴールトンが1911年に死ぬと、今度はハーシェルに食って掛かった。しかしハーシェルも死んでしまい、論争する相手を失って失意のうちに1930年に亡くなった。



●フォールズの再発見

 ゴールトンは指紋が優生学の研究に使用できないと知ると、もう興味を失っていた。しかし彼は指紋研究の先駆者として歴史に記録されていた。

 フォールズはその後歴史の中に埋もれていたが、1974年、指紋鑑定関係者の世界的組織「指紋協会」が設立され、フォールズが再発見された。1987年、教会が荒れ果てていたフォールズの墓を建て直し、墓には指紋研究の先駆者と刻まれた。


感想

 今回は全く知らないエピソードだったので、最初から最後まで楽しく視聴できました。こういう生々しい研究の成果争いというか、いかにもこの番組らしい内容で堪能できましたですよ。
 
 

※他の回の内容・感想は、以下のリンクからどうぞ

「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」内容・感想まとめ

 
 

【ゲームブック】ゲームブックカタログ「オールアバウトゲームブック」が凄すぎる

13人目の名探偵 (アドベンチャーノベルス)


 今、ネットショップの「トレーダーズギルド」が発売しているゲームブックカタログ本「オールアバウトゲームブック」の二巻を読んでいるのですが、これは凄すぎる。もう言葉を失うくらいのハイスペック本です……
 

商品一覧 - ゲームブックのオンラインショップ トレーダーズ・ギルド
http://tradersguild.cart.fc2.com/?ca=45

ALL ABOUT GAMEBOOK VOL.2 JICC出版局編 オールアバウトゲームブック2 - ゲームブックのオンラインショップ トレーダーズ・ギルド
http://tradersguild.cart.fc2.com/ca45/632/p-r45-s/

オールアバウトゲームブック
ALL ABOUT GAMEBOOK Vol.2 JICC出版局


■ 概要
JICC出版局(宝島社)のゲームブック全35作品+αを収録したデータベース書籍。
A5判 レーザープリンター出力本 カラー印刷 全122ページ。



■ 内容
JICC出版局(宝島社)より出版された全ゲームブック作品を、各種のデータ共に解説した当店オリジナルの冊子です。
JICC出版局アドベンチャーノベルスシリーズを中心に、宝島PGレーベルのザナドゥゲームブックや、フライデースペシャルレーベルのファミコンゲームブック、雑誌「月刊宝島」のおまけゲームブックなどを紹介。
データベース、コレクションのチェック用、当時を懐かしむ読み物、今後購入するゲームブックの前知識、一種のカタログとして……など、用途は様々。

 

 既に一度、軽く読み通した時の感想を書いているのですが

perry-r.hatenablog.com

 今週じっくり読み直してみて、その作りこみの凄さに驚愕しています。

うんちくが凄すぎる

 現在読んでいるのはシリーズの二巻目「JICC出版局編」で、この会社が出していたゲームブックは、基本的に原作付きで、原作はパソコンゲームファミコンゲーム・映画・漫画といったところです。

 このカタログ本が凄いのは、ゲームブック本体を語る前に、その原作についても物凄いうんちくを傾けてくれるところ。例えばゲームなら「アステカ」「ザ・スクリーマー」「カーマイン」「夢幻の心臓II」、海外物の「ゾーク」「ウルティマ」、インフォコムミステリーAVGシリーズなどが原作なのですが、それらについて「いつ発売された」「発売元はこういう会社だった」「こういう内容のゲーム」「発売当時このような評価を受けていた」「開発者はその後どうなった」みたいなことを、たっぷりと語ってくれるのです、もうこれゲームブックの解説本の範囲を超えてますよ!

 しかも、これが日本未発売のゲームについても詳細な情報が書かれているだけでもすごいのに、同レベルで同様に原作となった映画でもファミコンゲームでも漫画でも圧倒的な情報が語られるのです。この一冊のためにどれだけ調査に手間をかけたのか、もう信じられないくらいです。


ゲームブックの解説も充実

 当然ゲームブックその物についての解説も詳細で、システム、ストーリーはもちろん、「後半無駄な迷宮探索が有ってテンポが悪い」とか、雰囲気が暗すぎて云々とか、シビアな批評も交えて紹介されています。本の冒頭に書かれているように、ネタバレもしているので、「このゲームブックのオチはどうなるんだ……」と無駄に悩むこともありません。それにしてもウルティマ3のパーティー構成についてのツッコミには笑わせてもらいました。

「その後」の追及も充実

 さらに、ゲームブックの作者やイラストレイターについての説明も詳しく、その後これこれの分野のライターとして活躍している、とか、今は美大の講師になった、とか、の情報も実に詳しい。よくここまで調べ上げたと感服します。


読めば読むほど味が出る

 本当にこの本は凄いです。圧倒的な情報量に目がくらみそうですよ。正直言ってこのシリーズで扱われている他の会社、ケイブンシャや近代映画社やそんなところのゲームブックにまるで興味はなかったのですが、この本の力の入れ具合を見ると、「他の本ではどんなうんちくが語られるのか」という事が気になって買いたくなりました。今まで何故この本を買わなかったのかと自分を叱りたい気分です、ええ。
 
 
ウィットネス (アドベンチャーノベルス)
 
 

感想:アニメ「アホガール」第11話「決戦!必殺!アホガール」


全力☆Summer!【アニメ盤】

TVアニメ「アホガール」公式サイト http://ahogirl.jp/
放送 BS11。15分アニメ。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

第11話 『11ふさ目 決戦!必殺!アホガール』 (2017年9月12日(火)深夜放送)

 

あらすじ

・その40

 あっくんの妹・瑠璃はまたしてもテストで0点を取って落ち込んでいた。それを見たよしこは「勉強は出来なくても他に良い所があるさ」と無責任に元気づけるが、具体的に褒めるところが思いつかない。そして瑠璃はよしことと共に、お裁縫や料理や縄跳びなどを試してみるが、それらも全くダメで、瑠璃は自分の何もできないぶりに愕然とする。

 瑠璃は公園で自転車に乗れるように特訓を始めるが、全く成果が上がらない。それを見たよしこが「頑張り屋なところが長所だね。成果は上がらないけど」とか言って、良い感じに〆。


・その41

 よしこは新製品のバナナフロペチーノを探していたが、どこも売り切れで全く見つからない。よしこの舎弟龍一はよしこに協力を申し出るが、やがてボロボロになって帰ってくる。龍一によると、店で最後の一つを見つけたものの、ワルたちにそれを奪われた挙句、一口飲んだだけで不味いと言って放り捨てられたのだという。

 よしこは粗末にされたバナナの仇を取るため、ワルたちの巣窟(というか学校)に乗りこみ、全員を叩きのめしてバナナの敵を討つのだった。


・その42

 よしこの飼い犬「犬」は、よしこが首輪を忘れていったので散歩に出かける。そして道端に咲いている花を見つけ、好きなポメラニアンのポメちゃんにプレゼントしようとする。ところが、道中でおぼれている子供を助けたり、車にはねられそうな子供を助けたり、と、アクシデント続きでさっぱり先に進めない。さらに銀行で強盗が押し入った現場に居合わせてしまい、犯人二人組を速攻で倒す。しかしお客の子供が泣いていたので、花を子供にあげておしまい。


脚 本:あおしまたかし
コンテ:玉木慎吾
演 出:胡蝶蘭もんしろ、玉木慎吾


感想

 2話目がやたらシリアスかつアクションシーンが無駄に派手なので笑った笑った。
 
 
アホガール(1) (週刊少年マガジンコミックス)
 
 

感想:アニメ「ナイツ&マジック」第11話「Hit & Away」

TVアニメ『ナイツ&マジック』OP主題歌「Hello!My World!!」(アニメ盤)

ナイツ&マジック│TVアニメ公式サイト http://knights-magic.com/
放送 BS11。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第11話 『第11章 Hit & Away』

 

あらすじ

 ジャロウデク王国の王子クリストバルは、自ら前線に赴いて指揮を執るが、エルたちの待ち伏せで大損害を出した挙句自身も戦死してしまった。エルたちの支援を受けた旧クシュベルカ軍は首都を奪回し、エレオノーラが王に即位して、新生クシュベルカ王国の建国を宣言した。

 エルは撃墜した空飛ぶ船レビテートシップを分析し、ジャロウデクの技術者オラシオ・コジャーソが開発した、自分とは全く異なる発想の飛行技術に目を見張る。

 さらに勢いに乗るクシュベルカ軍は、ジャロウデク軍を押し返してゆくが、有る時空飛ぶ巨大な機械の竜が出現する。それこそオラシオが新開発した新兵器だった。


脚本:木村 暢/絵コンテ:河本昇悟/演出:森 義博/作画監督山内則康、猿渡聖加、木下由美子、酒井秀基、柴田篤史、小島 彰


感想

 相変わらず「それから数か月が過ぎた……」を使われていましたが、総集編と見まがうようだった前回よりはまともな内容でした。良かった。

 それにしても空飛ぶシルエットナイトが究極兵器かと思ったら、巨大飛行竜メカとかやすやすとハードルを飛び越えてきたわ……、こいつぁ一本取られたな。あとは合体するシルエットナイトを残すのみですかね。
 
 
ナイツ&マジック 1
ナイツ&マジック 2
 
 

感想:アニメ「キャプテンフューチャー」第52話(最終回)「光と闇の彼方へ」

コロムビア・サウンド・アーカイブス キャプテンフューチャー オリジナル・サウント・トラック-完全盤-

東映チャンネル | キャプテンフューチャー http://www.toeich.jp/program/1T0000010881/201705
放送 CS放送東映チャンネル。全52話。1978年~1979年作品。

【※以下ネタバレ】
 

第52話(最終回) 光と闇の彼方へ (「人工進化の秘密」より)

 

あらすじ

 15作目「人工進化の秘密!」編・第4回(全4回)

 キャプテンフューチャーたちは筏で北黒洋を渡り、結晶山にたどり着くと、ついにプリズムピークを発見した。そしてプリズムピークのふもとに隠されていた研究施設に入り、施設の中でカプセルで眠っている男女を見つけ出す。

 そこにフューチャーたちを尾行してきたノートン一味が現れるが、一味はフューチャーたちに反撃され、がけから転落して全滅してしまった。

 施設に戻ったフューチャーたちの前に、眠りから覚めた男女が現れ、自らをクホルとアタと名乗る。二人は人工進化を開発した科学者だった。その昔、二人は植民惑星に人間を適応させるため人工進化の技術を開発したが、帝国の支配者たちは技術を悪用し、奴隷として使用するために半獣人を生み出していった。そのことに民衆は反発し、やがて帝国を二分する戦争が始まった。クホルとアタは、いつか戦いが終わった後、人々が自分たちを起こしに来ることを期待して眠りについたのだった。

 クホルとアタは自分たちを目覚めさせたのがデネブ人ではないことを知り、帝国がもはや存在しないことを悟っていた。そして自分たちの技術が半獣人たちを生み出した償いとして、半獣人たちの遺伝子を元に戻そうと提案する。

 しかし、たとえ処置を施したとしても、その結果が反映されるのは彼らの次の世代からであり、半獣人たちが人間に戻ることはできないのだった。半獣人たちはその事実にショックを受けつつも、子供たちが人間に戻れることを喜び、事実を受け入れた。

 フューチャーたちはコメット号で全ての半獣人をプリズムピークに運び、クホルとアタは彼ら全員に遺伝子を元に戻す処置を施した。その後、クホルたちは自分たちの故郷が有る「闇の彼方」へと戻ると告げる。フューチャーたちはその場所を尋ねるが、彼らは場所を伏せたまま宇宙船で立ち去って行った。サイモン教授は「闇」とは銀河間空間を指していると考え、デネブ人たちの故郷は銀河系から離れたアンドロメダ星雲だろうと推測する。

 フューチャーたちは半獣人たちに別れを告げ、コメットで地球へと帰還したのだった。<完結>


脚本:安藤豊弘

感想

 ちょっと泣かせる回で、終盤に半獣人たちが「自分たちは人間に戻れなくても、子供たちが人間として生まれるならそれでいい」と言う場面はホロっと来ましたよ。

 しかし……、今回でこの番組は最終回なのですが、グランドフィナーレと言うかそういうことを全くやらず、いつも通り「今回の冒険はこれでおしまい」という形でさらっと終わってしまったので、このアニメが終わった気がしない……、まるで来週も新しい話が放送されるような雰囲気で、しかしもう続きはない、という事実に胸を締め付けられるようです……


総括

 1978~79年放送のアニメで、もう懐かしさしか感じない作品だと思っていたら、予想以上に面白くて大満足でした。

 時は未来、所は宇宙。光すら否(ゆが)む果てしなき宇宙へ、愛機コメットを駆るこの男。宇宙最大の科学者であり冒険家、カーティス・ニュートン。だが人は彼をキャプテン・フューチャーと呼ぶ

 エドモンド・ハミルトンSF小説をアニメ化した宇宙冒険活劇で、小説一冊を4話かけて放送するというスタイルのアニメ。人類が超光速航法で銀河系各地に進出している時代を舞台に、毎回毎回カーティスが、頼りになる仲間三人(フューチャーメン)と共に、悪事を企む犯罪者と対決したり、宇宙的大事件に立ち向ったり、という冒険談が描かれました。


 このアニメは、権利か何かの関係でテレビ放送後39年間もソフト化されず、そのため「子供の頃に見たあの番組をもう一度見たい……」という気持ちが膨れ上がり続けていました。それだけに、テレビ放送が行われると知って、心の中のハードルを上げすぎたために、いざ実物を見たら期待と実物のギャップに落ち込む、かとも思っていたのですが……、結論から言うと全然そんなことは無かったです。


 もちろん昭和アニメですので、まず絵は粗くて、2010年代のアニメを見慣れていると、もう失笑レベルではありました(バンクの多用とかも目立ちましたし)。メカデザインも当時東映が同時に作っていた「銀河鉄道999」あたりと互換性があるというか、そのままという感じで、今となっては古臭さしかありません。

 またストーリー展開もこなれていないというか、スローモーと感じることが多々あり「今のアニメに見劣りしない」なんてことは口が裂けても言えない内容ではあります。そこは認めざるを得ません。

 し・か・し、それを補って余りあるくらい話が面白かった。原作小説はレベルはピンキリで、外れの話も有るのですが、原作シリーズ最初期の頃の、「宇宙帝王」だの「破壊王」だの「銀河系の魔術師」だのといった悪漢たちと戦う話は大好きで、それらを映像化したエピソードはホントに面白かった。原作はかなり荒唐無稽ではあるのですが、そのノリをままやっていて、見ていてワクワクしましたよ。大体、今はこういう宇宙冒険活劇なんてジャンルは死滅してますから、そういうことも有って余計に楽しかったし。

 昭和アニメを知らない世代だと、あの古い絵だけで受け付けられないかと思いますが、昭和世代は2010年代のこ綺麗な絵から昭和アニメの荒っぽい絵まで全てを順番に体験してきて、どの段階の絵でも対応可能なので、このアニメも実に楽しく視聴できました。

 まあ「懐かしさ」というフィルタがかかっているという事は否定できませんが、それを差し引いても面白いアニメだったと思います。「昔は面白かったけど、今見てみたら箸にも棒にもかからなくて失望した」とかいうことにならず、21世紀に見ても十分に楽しめた、という事実が嬉しかったなぁ。
 
 

アメリカのSF作家エドモンド・ハミルトンの原作をアニメ化したSFアニメの傑作。科学者ニュートン夫妻の遺児カーティスはキャプテンフューチャーと名乗り、<生きている脳>サイモン教授とロボットのグラッグ、アンドロイドのオットーの三人とともに宇宙の正義と平和のために戦うのだった。全52話。



http://www.toei-video.co.jp/BD/captainfuture.html
●キャスト
キャプテンフューチャー広川太一郎
ジョーン・ランドール:増山江威子
サイモン教授:川久保潔
オットー:野田圭一
グラッグ:緒方賢一
ナレーター:神太郎



●スタッフ
原作:エドモンド・ハミルトン(翻訳:野田昌宏
設定製作:須藤和一
製作:今田智憲
企画:田宮武、栗山富郎
製作担当:吉岡修、武田寛
音楽:大野雄二
主題歌:作詞 山川啓介 作曲 大野雄二 うた(1話―31話)ヒデ夕樹 ピーカブー (32話―最終話)タケカワユキヒデ ピーカブー
チーフディレクター勝間田具治
キャラクター設定:野田卓雄
脚本:辻真先金子武郎神波史男 ほか
演出:佐々木正広、森下孝三、高山秀樹 ほか
作画監督森利夫、青鉢芳信、落合正宗 ほか
東映アニメーション
[1978年11月~1979年12月NHKにて放送]

 
 

キャプテンフューチャー」の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下からどうぞ

アニメ「キャプテンフューチャー」あらすじ・感想まとめ

perry-r.hatenablog.com

 
人工進化の秘密!
人工進化の秘密!/魔法の月の血闘<キャプテン・フューチャー全集8> (創元SF文庫)