電脳コイルの誤解

 本屋で電脳コイルのミニムック(的な冊子)を読みました。アニメージュの特別編集だったと思います。

 その中に監督インタビューがあり、読んでみて結構世界観を誤解していたことに気がついてしまいました。最大の物が「あの世界はあくまで現実世界であり、そこに電脳世界の設定をプラスしている」という点でした。簡単に言えば、現実世界と同じ場所に全く同じサイズで仮想世界のデータをマッピングしておき「メガネを使えばそれが見える」訳です。

 登場キャラが電脳ペットを抱え上げられるのは、「人間が抱え上げる姿勢をとると、ペットがそれを察知して空中に位置を変えるから」であって現実にさわっているわけではない。あくまでもペットはデータでしかなく、人間は現実に存在します。

 あと、人間が「電波が悪い」とか言って体が崩れそうになる描写が有りますが、あれも「電脳世界に投影された人間のデータが崩れそうになっている」だけで、現実世界の人間はぴんぴんしているとの事(解りやすくそういう風に描写しているだけだそうな)。

 アハハ、あの世界が丸ごと電脳世界説は見事に間違いでした。でも誤解しても仕方なくない?

☆蛇足

 生身の人間なら、何故親指と小指を立てたポーズだけで電話がかけられるんだろう・・・、あれこそ「ヤサコ達丸ごと電脳世界の人間」説の根拠だったのにぃ。