感想:アニメ「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」第4話「幽霊は叫ばない」(2008年5月4日(日))

 アニメ「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」の感想です。

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 AT−X開局10周年記念のオリジナルアニメ「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」の第4話(5/4(日)放映)の感想です。

 前半はネタバレなし、後半はネタバレ全開の二段構成で行きたいと思います。



※他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」あらすじ・感想まとめ

第4話 幽霊は叫ばない


■粗筋(ネタバレ無し)

 2025年(前回から14年後)。前埜光輝(まえの・こうき)の忘れ形見・輝紀(てるき)は、ヴァーチャルアイドル・瑠音(るおん)を気に入り、軽い気持ちで現実で会おうと声をかける。ところが本当に輝紀の前に瑠音が出現し、しかも何者かに殺害されてしまう。目撃者の輝紀は何者かに追いまわされ、偶然から麻生祇燐(あそうぎ・りん)の元にたどり着く。燐とミミは輝紀が光輝の息子と気がつき助けることにしたが・・・


■感想(ネタバレ無し)

 「謎めいた男装の麗人風キャラの主人公・燐」が「常軌を逸した事件に巻き込まれる」「ハードボイルド探偵物+SF」の第4話。

<ストーリー>

 今回は仮想空間のバーチャルアイドルが現実世界に出現するというお話。なんとなく『怪奇大作戦』みたいなノリになってきました。

 毎回毎回繰り返しておりますが、本当に回を重ねるごとにエロスがパワーアップしていきます。今回はバイオレンス(というより残酷スプラッタシーン)は殆ど有りませんでしたが、エロスの方はいきなり冒頭の集団バーチャルXXXから始まって、ミミの百合シーン、電車内の輝紀と瑠音のバーチャルXXX、とやりたい放題です。多分このアニメの「年齢制限」は、残虐描写ではなくエロス描写のために行っているんですね。


<作画>

 普通。ただし第1話に比べればレベルは上がってきていると感じます。


<声>

 燐役・能登麻美子さんは問題なし。ミミ役・釘宮理恵さんは・・・、この人の「色っぽいあえぎ声」というのが実になんというか・・・、感激します。この人がこんな声を出す役を演じてくれるとはなんて良い世の中なのだろうか、と。


<総括>

 今回は世界観の種明かしと言うものは殆ど無く、輝紀が巻き込まれた事件の解決に集中していました。展開としては第1話に似ていましたね。今後は輝紀が燐のパートナーとして物語に関わってくるのでしょうか。そして衝撃的な(と言うほどでもないけど)結末を次回にどう繋ぐのでしょうか。第5話が楽しみです。

(ネタバレなし編終了)

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■以下ネタバレです。

 5

 4

 3

 2

 1

 0

■粗筋(ネタバレ編)

(重複がありますがご容赦ください)

 2025年(前回から14年後)。前埜光輝(まえの・こうき)の忘れ形見・輝紀(てるき)は、ヴァーチャルアイドル・瑠音(るおん)を気に入り、軽い気持ちで現実で会おうと声をかける。ところが本当に輝紀の前に瑠音が出現し、しかも何者かに殺害されてしまう。目撃者の輝紀は何者かに追いまわされ、偶然から麻生祇燐(あそうぎ・りん)の元にたどり着く。燐とミミは輝紀が光輝の息子と気がつき助けることにした。

 調査を始めた燐達は、神山という男が事件に関係していること、また神山には瑠音という娘がいたこと、しかし瑠音は既に死んでおり父親に殺されたと噂されていること、等を知る。やがて、燐達の元に軍隊までが差し向けられ、輝紀は拉致され、柳沢は殺害される。

 実は『瑠音』はかつては人間だったが、人工知能を開発していた父親によって脳のデータを全て吸い上げられて殺され、ネット空間でバーチャルアイドルとして生きていた。しかし、ただ一人「現実世界で会おう」と声をかけた輝紀を気に入り、開発された人工の体で輝紀に会おうとした。そして「殺された」あとも電脳空間に戻り、軍隊に偽の指令を発信して操り、輝紀を手に入れようとしていた。

 瑠音は輝紀を飛行機に乗せ、父親を殺害した後どこかに向かおうとした。燐は飛行機に乗り込んで輝紀を脱出させるが、瑠音と共に飛行機の爆発に巻き込まれて行方不明となる。輝紀が麻生祇コンサルタントに戻ってみると、ビルは解体され、ミミはどこかに去った後だった。


■感想(ネタバレ編)

 冒頭の「水ちょうだい」「これウォッカじゃない」「ウォッカって水のことだよ」って過去に有った会話そのまんま。確か第1話でしたっけ? 確かに展開は第1話と似ていましたよね。

 今回はヘンテコな天使が出てこないので、話としては落ち着いていて良かったと思うのですが、残り2回しかないのに、まだまだ解らないことが多いのは気がかりです。エイボスの正体、燐の電話相手、ローラの依頼主、etcetc。これらがまだ解らないのも不安ですが、そもそもここまで広げた大風呂敷をあと2回で畳めるのでしょうか。

 なんか凄く嫌な予感がしてきたのですが、もしや第6話はラストで「第一部完」という文字が表示され、何もかもがうやむやのうちに終ってしまうのではないかと・・・、大丈夫ですよね?


☆蛇足

 麻生祇コンサルタントが襲撃されたとき犬は撃ち殺されたはずなのに、何故以後のシーンで生きているの? 何かの伏線?


※他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-」あらすじ・感想まとめ