感想:映画「渚にて」(1959年)

渚にて [DVD]

 今年(2009年)7/31(金)にNHK−BS2で放送した映画。
 

1964年、第3次世界大戦――核戦争――が勃発。世界全土に放射能汚染が広がり南半球のオーストラリア周辺の一部を除いて、人類は絶滅してしまった。本国に帰還できなくなった米国の原子力潜水艦メルボルンに入港するが、その地にも死の灰は迫っていた……。

 
■概要

 SF。核戦争後の人類の滅び行く様を淡々と描いたSF映画の古典。ネビル・シュートの同名小説の映画化作品。
 
■あらすじ

 1964年1月。核戦争によって北半球の国々は全滅していたが、南半球のオーストラリアだけは攻撃を受けず人間が生き残っていた。しかし、放射能に汚染された大気の南下により、オーストラリアにも滅びの時が迫りつつあった。人々は5ヵ月後に迫った最期を知りつつも、あえてそれまでの生活を送りつづけることを選ぶが・・・


■感想

 伝説のSF映画。派手さは無く淡々と進行しますが、最期の日が確定し、逃げ場も無い状況で、「出来るだけやりたい事をやろう」と頑張る人々の姿が物悲しい。

 ちなみにキャストが異様に豪華で、主演がグレゴリー・ペックというのは見れば解りますが、やたらと存在感のある科学者が「フレッド・アステア」だと知って驚き、さらに準主役の大尉が「アンソニー・パーキンス」だと知ってもっと驚いたです。トニパキって昔はこんなつるっとした顔だったのかぁ。
 

<キャスト&スタッフ>
タワーズ艦長…グレゴリー・ペック
モイラ…エバ・ガードナー
ジュリアン…フレッド・アステア


監督・製作:スタンリー・クレイマー
脚本:ジョン・パクストン
原作:ネビル・シュート

 
渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)
渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)