感想:アニメ「機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線」(2008-2009年)

機動戦士ガンダム MS-IGLOO2 重力戦線 O.S.T.

 アニメ「機動戦士ガンダム MS IGLOO(イグルー)2 重力戦線」の感想です。

■公式サイト
http://www.msigloo2.net/

 CS放送・アニマックスでの視聴です。

■概要

 初代ガンダムの外伝。一年戦争地球連邦軍の兵士たちの、地球に侵攻してきたジオン軍との戦いを描く連作集。全3話。
 
 

■各巻内容・感想

 

第1話 あの死神を撃て!(2008/10/24)

機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線 1 あの死神を撃て! [Blu-ray]

■あらすじ

 宇宙世紀0079年4月。ヨーロッパ戦線。ジオン軍の兵器「ザク」の圧倒的な威力の前に、連邦軍は果てしない後退を強いられていた。対MS特技兵ペン・ハーバリー中尉は、部下が全滅しても一人生き残る事から周囲からは吸血鬼と渾名され、ハーバリー自身も自分に死神が取り付いていると信じていた。ある日、ハーバリーは小隊を率い、3機のザクの迎撃を命じられる。ハーバリーは部下を全て失いながらも死に物狂いで2機のザクを撃破するが、最後の瞬間戦場の地下に隠れていた3機目のザクが出現し、結局ハーバリーは帰還しなかった。


■感想

 いきなりの男泣きストーリー。前期の「MSイグルー」と比べて人の表情などがかなり自然に感じました。もうフルCGアニメでも(こういうバタ臭い男たちのみ登場する汗くさいドラマなら)十分実用レベルに達しましたね。ザクに対戦車ミサイル的兵器だけで立ち向かう男たちの話がもう泣かせる。あと結末の突き放しぶりもいい具合に酷くて印象に残りましたよ。
 
 

第2話 陸の王者、前へ!(2009/01/23)

機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線 2 [Blu-ray]

■あらすじ

 宇宙世紀0079年7月。連邦軍ジオン軍の猛攻でドーバー海峡に追い落とされようとしていた。61式戦車の戦車長ハーマン・ヤンデル中尉は、周囲からは死神と渾名され、彼もまた自分に取り付いた死神を見たいと切望していた。

 彼がつけ狙うのはかつて彼の戦車を破壊した白いザク、通称「ホワイトオーガ」。ヤンデルは故郷・家族・片足を失って人生に絶望しており、ホワイトオーガを仕留めれば自分は生まれ変われると信じていた。やがてヤンデル率いる戦車部隊とホワイトオーガ指揮するザク部隊が激突し、ヤンデルは見事にホワイトオーガを仕留める。しかし驚喜するヤンデルの戦車は次の瞬間ジオン兵の対戦車ミサイルに破壊され、ヤンデルは戦死するのだった。


■感想

 本編では殆ど活躍した記憶の無い61式戦車ですが、この話ではむっちゃカッコよく描かれています。戦車をわざと残骸に乗り上げさせて傾け、無理やり仰角をUPさせてザクの胸に戦車砲を叩き込むシーンとか、煙幕を打ち込んでザクがおたおたしている隙に足元からガンガン砲撃するシーンとか、もう61式戦車賛歌とでもいうべき話となっておりました。(車体はグルグル旋回しても砲塔は敵の方を向いたまま、とか、現実の戦車の動きをよく研究してましたね)。
 
 

第3話 オデッサ、鉄の嵐!(2009/04/24)

機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線 3<最終巻> [Blu-ray]

■あらすじ

 宇宙世紀0079年11月。オデッサの戦いが開始された。連邦軍は全ての戦力をつぎ込むため、開発中止となった強襲型ガンタンクを囚人兵に操縦させて投入した。囚人兵の一人アリーヌ・ネイズン技術中尉(声:井上喜久子)は、自分を裏切ってガンタンクの情報と共にジオンに走った元恋人への復讐のためだけに生きていた。そんなネイズンの前には死神の幻影が付きまとっていた。

 やがてネイズンは戦場で元恋人の乗ったジオンの陸上戦艦を見つけ、ガンタンクごと自爆した。しかし何故かネイズンは生き残り、死神から、恋人が裏切ったのはジオンへスパイとして潜入するためだった事を知らされる。慟哭するネイズンの周囲に味方の砲撃が降り注いでいた・・・


■感想

 ひどい話だ・・・、あとガンタンクが滅茶苦茶強いです。戦場を華麗に疾走し、向かってくるザクやドムをガンガン吹き飛ばしまくるんですもん。

■総括

 「イグルー」1期(6話)に続く、男泣き系のドラマの連発。もうガンダム好きかつWW2好きにはたまらん内容です。嗜好が同じ人なら絶対満足間違い無しです。
 
 
Mr.Lonely Heart