感想:アニメ(OVA)「星の海のアムリ」(2008年)全3話


 アニメ(OVA)「星の海のアムリ」の感想です

■公式サイト
http://www.amuri.jp/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。


■概要

 米たにヨシトモ氏が監督と脚本のOVA(全3話)。キャラクターデザインはエッチゲーム「らぶデス」で有名な?MA@YA氏。


■あらすじ

第1話 夜空に花の咲くごとく

 21世紀。地球に「アダプター」という、どんな環境でも生きられる特殊なミュータントが生まれるようになった時代。宇宙に謎の軍隊が現われ宇宙ステーションを破壊し、それに巻き込まれた3人の落ちこぼれアダプター少女たちが、廃棄物集積衛星「ガラパゴス」に連れて行かれた。アダプターの一人「アムリ」(声:牧野由依)は偶然手に入れたアダプター用スーツの力で謎の敵を撃破するが、ガラパゴスから出て行く手段は無い上酸素切れが迫っていた。


第2話 小鳥は可憐な花が好き

 アムリたち三人は酸素を求めガラパゴス内部に向かうが、そこでも謎の敵に追いまわされる。しかもガラパゴスが突然地球に向かって移動を開始した。


第3話(最終話) 花散り鳥鳴き海眠り

 全ての出来事はアダプター支援組織のアレン総裁の仕業だった。彼は地球にガラパゴスを突っ込ませてオゾン層を破壊し、自分も含む旧人類を滅亡させ、アダプターだけの世界を作ろうとしていた。地球側はガラパゴスを迎撃するが、アムリたちの能力が悪用され、全ての防衛網をすり抜けてしまう。しかし最後の瞬間、ガラパゴスに拉致されていた最初のアダプター「フェミナ」(声:平野綾)が目覚め、彼女の助けでアムリたちはガラパゴスを地球から引き離し、アレンの野望を防いだ。


■感想

 工画堂のゲーム(例:蒼い海のトリスティア)みたいなタイトルですが、全く関係有りません。監督・脚本が、「ガオガイガー」とか「ベターマン」とかの米たにヨシトモ氏なので、それなりに期待する物が有ったのですが・・・、正直「なんじゃこりゃぁ〜」的作品でした。

 出来の悪いSFチック魔法少女物というべきか・・・

 原色系の3Dキャラ(デザインしたのはエッチゲーム「らぶデス」の人なので既視感抜群)が、派手なピョンピョン跳ね回るような音楽と共にバタバタ動き回るだけ・・・、うーん、見たことは無いのですが、ディズニーのアニメ「トイストーリー」とかはこんな感じでじゃないでしょうか。キャラもメカも背景も原色尽くめなので目が痛くなりそうでした。

 お話も特に深い物は無くて、ホント未来を舞台にしたちゃちい魔法少女物という感じで、特に得るもの無し。あまり酷い事は言いたくないのですが、米たにさん一体どうしちゃったの?と問いたださずにいられない様な出来栄えでした・・・、うーむむむ、ガオガイガーファイナル以降の仕事は知らないのですが、その間に劣化しちゃったんでしょうか・・・

 とにかく「こりゃないよ」的作品でした。あと、「らぶデス」の人はエロ以外の仕事もしていたんですねぇ。

★蛇足

 OVA本体より、公式サイトに書いてある監督の制作の裏話(涙なくして読めない果てしない苦難話)の方が面白いぞ。