感想:アニメ(OVA)「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ(2000-2001年)」全4話


 アニメ(OVA)「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ(2000-2001年)」(全4話)の感想です

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
http://www.bandaivisual.co.jp/neo_getter/index.html

 CS放送・アニマックスでの視聴です。


■概要

 バンダイビジュアルが、1998年〜2004年頃に量産していたダイナミックプロ系(永井豪石川賢の原作モノ)作品のOVAシリーズの第2作目。全4話。


■キャスト
一文字號:櫻井孝宏
橘翔:浅川悠
大道剴:桜井敏治
流竜馬:石川英郎
神隼人:内田直哉
巴武蔵:梁田清之
早乙女博士:富田耕生
敷島博士:八奈見乗児
帝王ゴール:内海賢二
バット将軍:若本規夫
ガリレイ長官:辻村真人


■あらすじ

第1話 『change1 出撃!!ネオゲッターロボ!』

 ゲッターロボは巴武蔵の犠牲と引き換えに恐竜帝国の大侵攻を食い止めた。それから5年後、早乙女博士(声:富田耕生)や神隼人(声:内田直哉)たちは恐竜帝国の復活を予期し、「ネオゲッターロボ」を完成させていたが、橘翔(声:浅川悠)、大道剴(声:桜井敏治)に続く3人目のパイロットが見付からなかった。

 一方、地下プロレスのレスラー・一文字號(声:櫻井孝宏)は奇妙なレスラーと対戦するが、相手は滅んだはずの恐竜帝国の兵士だった。さらに、そこにメカザウルスが出現し暴れだした。神は無理やり號をネオイーグルに乗せるが、號はあっさり順応し、見事にネオゲッター1でメカザウルスを倒した。

第2話 『change2 登場!!テキサスマック!』

 アメリカに突如多数の隕石が降り注ぎ壊滅的な被害をもたらした。それは恐竜帝国の衛星軌道からの攻撃だった。さらに出現したメカザウルスに、アメリカのロボット「テキサスマック」はピンチに陥るが、ネオゲッター2の助けで危機を脱し、衛星軌道の敵を破壊した。さらに日本にも別のメカザウルスが現われるが、ネオゲッター3が倒した。

第3話 『change3 復活!!真ゲッターロボ!』

 突然早乙女研究所にバット将軍率いる恐竜帝国の部隊が現われ、封印されていた「真ゲッターロボ」を破壊しようとした。翔と剴はネオゲッターロボで助けに来るが、恐竜帝国の兵士が乗り込んだプロトゲッターロボ(ゲッターの試作品)の大群に襲われ、危機に陥る。號は気合で真ゲッターロボを起動させ、翔と剴と三人の乗り込んだ真ゲッターロボはバット将軍の乗るメカザウルスを破壊した。しかし、同じ頃未知テクノロジーで復活した帝王ゴールは、巨大円盤でネーサー基地(ネオゲッターの基地)を襲撃、一撃で破壊してしまった。

第4話(最終回) 『final change 切り拓け!!地球の未来!』

 真ゲッターロボは東京上空の巨大円盤に殴り込むが、巨大化した帝王ゴールに手も足も出ないまま叩きのめされる。しかし突然ゲッターエネルギーが暴走、新たな力を得た真ゲッター1は帝王ゴールを倒した。



■感想

 「ゲッターロボ」とか「マジンカイザー」とかの永井豪石川賢原作の漫画は、他の人たちがアニメとか小説とかゲームとかで好き勝手に設定を作っていってしまうので、もはやマニアで無いとちょっと理解不可能な世界になっていますが、このOVAもその手の無数にあるゲッター物の一つ。これはTVアニメ「ゲッターロボ」と「ゲッターロボ號」の設定を混ぜあわせたような感じですが、実はどっちとも繋がっていない並行世界というかそれ的なオリジナル作品です。

 という設定にいささか混乱させられますが、話自体は面白くて面白くて仕方なかったですよ。『JAM Project featuring 水木一郎影山ヒロノブ』の歌うノリノリのOP/EDに乗せて、初代ゲッター・ネオゲッター・真ゲッターが乱舞し、メカザウルスをボコボコにやっつけます。全部で4話しかないので忙しいといえば忙しいのですが、せかされるような嫌な感じではなく、タルい部分をそぎ落とした無駄の無い話運びという感じで、熱血ストーリーがハイテンポでガンガン進んで、息つく暇も無し。熱血主人公・號と帝王ゴールの「オレの居場所を奪われてたまるかぁ〜」「グハハハ〜、この虫ケラどもめがぁ〜」とかいう掛け合いが、もう王道すぎて目頭が熱くなりそうでした。

 最後はゲッターエネルギーの謎の振る舞いで勝利を掴む、という、「真ゲッター」のお約束?も盛り込みつつ、熱血スーパーロボットアニメとしてキッチリ纏め上げていました。いやー、こりゃ素晴らしい。大当たりでしたよ。


★おまけ

 タイトルを見て「ゲッターロボ同士が殴りあうのか?」とかちょっと期待していたのに・・・、そこだけが残念だ・・・