感想:映画「アバター」(2009年:米)


 衛星放送のWOWOWでの視聴です。(放送日は今年 1/1(土))。字幕。


■概要

 SF。異惑星冒険物。監督:ジェームズ・キャメロン。確か興行収入が世界一のはず。3D映画と言う事で超有名。


■あらすじ

 未来。地球人は異惑星「パンドラ」に進出し、この星に眠る貴重な鉱物を採掘しようと目論んでいたが、鉱脈は原住民「ナヴィ」の居住地の真下にあるため、手を出しかねていた。一方、研究者たちはナヴィの姿を模した分身的ロボット「アバター」を使い、ナヴィたちとコンタクトを続けていた。

 元海兵隊員のジェイク・サリーは、双子の兄の葬儀の日、兄の勤務していた会社からパンドラ行きを打診される。兄は、本来なら研究者としてパンドラに行き、現地でアバターを使う予定だったが、兄の死によりせっかく作ったアバターが無駄になるため、会社は遺伝子的に近いジェイクにアバターの操縦者となるように依頼してきたのだった。ジェイクは依頼を承諾し、パンドラへ向かうが・・・


■感想

 2009年年末に公開されて大評判だった映画。

 自宅の、しかもブラウン管テレビで見たので、噂の3D映像は楽しめませんでしたが、それを差し引いても映像の凄さは伝わってきました。ナヴィなどの異生物の動きは、「本物としか思えない」とまでは言いませんが、かなりの出来で、ナヴィの馬(?)が水を跳ね飛ばしながら走るシーンや、空を飛ぶ竜の描写などは心底感心しました。また地球人のSF的攻撃ヘリが飛行するシーンは、もう本当の機体かと見まがうほど。またロボット兵器の動きも(ひょこひょこした感じが有るものの)かなり実在っぽい感じがして良かったですね。

 ストーリーは、「19世紀の西部開拓時代の白人とネイティブアメリカンの対立」をそのまま未来宇宙に持ち込んだ、まあありふれた話ですが、別に悪くはありませんでした。

 問題は・・・、長すぎるっての!! 全部で2時間40分って、何かの拷問ですか? ナヴィたちの生活に馴染むまでに1時間、地球人とナヴィがもめてジェイクが両者の間を奔走するのにもう1時間、で、最後の40分で大決戦。何処が無駄というシーンが有るわけではないのですが、逆にいえば全てに余裕が有りすぎ。もっと刈り込んでシャキシャキ進めて欲しかった。とてもじゃありませんが一気に見る気になれないので、1日約30分ずつチビチビ見て、折れそうになる心を何とか叱咤してようやくラストシーンまでたどり着きました・・・、疲れた・・・

 悪い映画とは言いませんが、長さがネック、ホントに長すぎました。これを映画館で見た人は、お疲れ様といいたくなるです・・・


★おまけ

 『突然乗り込んできて現地人を苦しめる悪い異人を、現地人が追い払って大勝利!』って、こんな話をアメリカ人が作るのってなぁ・・・、上手い例えが思いつかないのですが、なんとなく「お前が言うな」的な形容しがたいむずむずした物を感じてしまうのでした・・・