【映画】感想:映画「ライフ」(2017年:アメリカ)

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シネマLINE UP|BSテレ東 https://www.bs-tvtokyo.co.jp/cinema/
放送 BSテレ東。2019年11月27日(水)

【※以下ネタバレ】
 

火星で未知の生命体発見!しかしそれは人類にとって脅威の存在だった…地球には決して“ヤツ”を行かせない…生き残りをかけた衝撃の結末は!?(2017年/米)

 

あらすじ

 無人探査機で火星の土を回収し調査する「ピルグリム計画」が実施され、探査機は無事国際宇宙ステーションISS)に帰還した。ISSのクルーは土を調査し、その中に単細胞生物が含まれていることを発見する。世界は地球外生命の発見に沸き立ち、その細胞は募集の結果「カルビン」と命名される。

 ISSではカルビンを蘇生させ成長させることに成功するが、実験中のミスでカルビンが休眠状態に陥ってしまう。クルーはカルビンを目覚めさせるため電気ショックを与えるが、それをきっかけにカルビンは狂暴化し、培養器を飛び出してクルー一名を殺害する。さらにカルビンはISSのどこかに逃亡してしまった。

 カルビンのせいで通信機は破壊されたためクルー5人は宇宙で孤立し、以後神出鬼没のカルビンは次々と人間を殺していく。そしてISSは地球に落下を始め、さらに残ったクルーはデビッドとミランダの二人だけになってしまう。

 デビッドはカルビンを地球に侵入させないため、二つある救命カプセルの一つにカルビンをおびき寄せ、自分もろとも宇宙の彼方に放り出すことを決意し、ミランダにはもう一つのカプセルで地球に逃げるように指示する。そして作戦通り、デビッドのカプセルにカルビンが侵入し、そのすきにミランダは地球に向かう。二つのカプセルのうち、一つは宇宙の彼方に、もう一つは大気圏に、それぞれ向かった。

 最後。海にパラシュートでカプセルが着水し、近くにいた漁師が船で近づくが、中にはカルビンに絡みつかれたデビッドが入っていた。瀕死のデビッドは必死に開けるなと叫んでいるが、しかし漁師はドアを開けてしまう。一方、宇宙の彼方に吹き飛んだカプセルの中では、ミランダが助けを求める悲鳴をあげ続けていた。


感想

 評価は○(ラストだけはイイ)

 ジェイク・ギレンホールが出演しているし、絵もきれいだし、で、ぱっと見はA級ですが、中身は限りなくB級に近いSFホラー。ジェイク・ギレンホールって有名なのに仕事を選ばないんでしょうか。

 話の内容は、正直言って「エイリアン」のコピーというかそういう感じ。何せ「宇宙船で孤立した環境」「少人数」「初めて地球外生物接触」「生物が狂暴化しつつ成長して人を殺していく」……、うん、そっくりだ。騒ぎが起きる前にクルーが集まってワイワイ過ごしているシーンなんか、エイリアンでノストロモ号の乗員が食事しているシーンにクリソツでした。

 問題の火星生物「カルビン」は、最初は「単細胞」、少し成長すると「双葉の生えた植物っぽい外形」、もう少し成長すると「足の多いヒトデ」、さらに成長すると「怖そうな顔+タコっぽい触手生物」と、次々と変化していきます。その造形はなかなか良し。触手生物ですが、ISSは当然無重力なので、のろのろ這いずり回ったりせず、水中を泳ぐように自由自在に飛び回ります。スタッフは、やはり「火星→タコ→触手生物」という発想でデザインしたのでしょうか?

 映画のほぼすべてが宇宙空間の話で、ISS内か宇宙の映像のみ。クルーたちが無重力でスイーッと移動しているのはどう撮影したのかは不明ですが、CGとか絵的には綺麗。なので、見た目は悪くないのですが、話は閉鎖空間でどんどん怪物に殺されていくホラー、と、あまりひねり無し。


 と、ラス前までは辛い評価でしたが、ラストがなかなか。カプセル二個がISSから離れ、一つは宇宙の彼方、一つは地球、と、進むので、当然ヒロインが生きて地球に帰るのかと思いきや、怪物入りカプセルの方が着水してました!というのが結構ショッキングですが、それよりひどいのがヒロインの乗ったカプセルが宇宙の果てに吹き飛ばされているシーン。吹き替えが「まーや」こと「坂本真綾」なのですが、真綾声で「誰かぁぁッ、助けてぇぇっ!」とか叫ばれたら、心にグサグサ来ますよ。

 ということで、途中までは程々B級映画でしたが、ラストだけは良かったです。
 
 

https://www.bs-tvtokyo.co.jp/cinema/backnumber/?p=201911271758
2019.11.27(水)夕方5時58分
ライフ


Storyストーリー
国際宇宙ステーションには司令官キャット(オルガ・ディホビチナヤ)、デビッド(ジェイク・ギレンホール)、ヒュー(アリヨン・バカレ)、ショウ(真田広之)、ローリー(ライアン・レイノルズ)、ミランダ(レベッカ・ファーガソン)が滞在していた。彼らの目的は火星で採取された地球外生命体細胞の極秘調査。そして単細胞を発見し育てることに成功、生物はカルビンと名付けられ、驚異的な速度で成長していく。しかし、培養器の気圧が変化し冬眠に入ってしまうカルビン。そこでヒューはカルビンに電気ショックを与え目覚めさせるが、カルビンはヒューの手を握りつぶし強度の高いグローブに穴を開け逃げ出してしまう。そしてヒューを助け出したローリーはカルビンに捕らえられ殺されてしまう。そして、外部との通信が遮断されていることがわかり…。


Commentary解説
舞台は国際宇宙ステーション。滞在している宇宙飛行士たちは火星の土から単細胞(カルビン)を発見する。そして育て始めると驚異的な速度で成長していく。そんな中、カルビンは宇宙飛行士の一人を捕まえ殺してしまう。そして外部との通信も遮断されてしまい…。未知の生命体との死闘を描く最恐SFスリラー!主演は「デイ・アフター・トゥモロー」のジェイク・ギレンホール、その他、レベッカ・ファーガソンライアン・レイノルズ真田広之と豪華キャスト集結!監督は「デンジャラス・ラン」のダニエル・エスピノーサ



タイトル ライフ 原題 LIFE
監督 ダニエル・エスピノーサ
脚本 レット・リース、ポール・ワーニック
制作年 2017年
製作国 アメリ


出演
ジェイク・ギレンホール(デビッド):【声】北田理道
レベッカ・ファーガソンミランダ):【声】坂本真綾
ライアン・レイノルズ(ローリー):【声】加瀬康之
真田広之(ショウ):【声】桐本拓哉
アリヨン・バカレ(ヒュー):【声】竹田雅則
オルガ・ディホビチナヤ(キャット):【声】よのひかり

 
 

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