【コミック】感想：コミック「Sweet Little Devil」（南崎いく）(2011年)

　コミック「Sweet Little Devil」（南崎いく）の感想です。

http://www.amazon.co.jp/dp/475807139X/
Sweet Little Devil (IDコミックス百合姫コミックス) [コミック]
南崎いく (著)
出版社: 一迅社 (2011/4/18)
ISBN-10: 475807139X
ISBN-13: 978-4758071390
発売日： 2011/4/18

■データ（個人的補足）

　少年誌で「クイーンズブレイド」の漫画版を描いている人の百合漫画コミック。オリジナル物としては1冊目。

■おまけ要素

・カバーの下
　　表裏ともおまけ的な漫画。

・あとがき
　　１ページ。

■収録作品紹介

・Sweet Little Devil(百合姫 Wildrose Vol.1）
・Heart And Soul(百合姫 Wildrose Vol.2）
・Morment Like Fireworks(百合姫 Wildrose Vol.6）
・One And Only(描き下ろし）

　シリーズ物。幼なじみ同士のお姉さんと2歳下の女の子のお話。

・恋愛準備室(百合姫 Wildrose Vol.3）

　美術部で先輩と後輩が色々するお話。

・私たちのミライ計画(百合姫 Wildrose Vol.4）

　ペットショップのトリマーのお姉さんと8歳下の女子高生のお話。

　以上の作品は基本的に「コミック百合姫」から派生したアンソロジーコミック「百合姫 Wildrose」に掲載された物です。アンソロジーという事で、雑誌とは描写のレーティングが違うのか、（百合姫や百合姫Sに掲載されているような）甘い百合ではなく「ガチ百合」（！）で「エロシーン満載」（！！）です。

　表題作で、本の先頭に掲載されている「Sweet Little Devil」を読んだ時、キスだけで終らずに、さっさとお互いに服を脱いで色々なところを攻めだした時には目を疑いましたね。「百合姫コミックでここまでやるのか？」と心底ビックリしました。はっきり言って、これは明らかに18禁です。男向けならここまでやったら普通漫画では通して貰えないと思いますよ｡

　ストーリー自体は、甘い百合関係のお話ばかりで、それはそれで好みなのですが、エロのハードさには驚いたなぁ。半端な成年漫画よりよほどハードでした｡

・スターティング・オーバー(コミック百合姫 2011年5月号）

　卒業式の日、それまで一度も話したことの無かった同級生の女の子と偶然話しますが･･･

　「コミック百合姫」本誌に掲載された作品。これを読んで初めてこの人がクイーンズブレイド以外の仕事をしていると知りました。本誌掲載という事で変な（？）描写は無く、なんというか叙情的？なストーリー。「卒業式の後」というシチュエーションのごく短時間の間に百合ドラマをこれでもかと叩きつけてきて、グッドでした｡

■感想

　いやビックリ！　「百合姫」の名を冠したコミックでこんな物凄いものが読めるなんて･･･、初心な百合コミック読みとしては、百合姫／百合姫Sのレベルに慣れていたので、肉体関係込みのハードなストーリーに圧倒されましたね。

　しかし、まあ、ストーリーの方向性自体は好みですし、絵は（少年誌で仕事をしているからか）アニメ絵系で、男のオタが特に抵抗無く読めるものでしたし、満足度はまずまずでした。

　内容のハードさに驚きはしましたが、これはこれで満足できました。でもこれを一般コミックとして売るのってちょっとイケナイ事だと思うの。

■評価

（5段階評価の）4点。
　