感想:ウォーゲーム同人誌「SLGamer」Vol.1〜Vol.4(2010/12〜)

■さいたまゲームサークル
http://www4.atword.jp/saitamagame/

■概要

 さいたまゲームサークルというところが発行しているウォーゲーム系の同人誌。年三回発行。毎号付録ゲーム(B4マップ)が付いている。タイトルに「初心者SLG専門誌」と謳っているのが特徴(?)で、初心者に対する啓蒙を意識しているみたいです。

●Vol.1
http://www4.atword.jp/saitamagame/2010/10/30/slgamer-vol1/

[特集]幕末維新〜日本の夜明け
[付録ゲーム]関ヶ原前哨戦(デザイン:天津老師)

●Vol.2
http://www4.atword.jp/saitamagame/2011/05/17/slgamer-vol2/

■特集:Ardenne44' ヒトラー最期の賭け
■付録ゲーム「バルジ大決戦」
【テーマ】1944年のドイツ軍によるアルンデンヌ攻勢(バルジの戦い)の作戦級ゲーム
【デザイナー】天津老師

●Vol.3
http://www4.atword.jp/saitamagame/category/slgamer-vol3/
■特集:戦国最後の決戦〜関ヶ原合戦
■付録ゲーム:関ヶ原総進撃(天津老師デザイン)

■Vol.4
http://www4.atword.jp/saitamagame/2011/10/28/slgamer-vol4/
特集:「熱砂の北アフリカ戦線」
付録ゲーム「ロンメル・アット・エル・アラメイン」
ゲームデザイン:天津老師

■感想

 どの号も、特集はリプレイで始まり、テーマに関する歴史背景、関連するテーマのゲームの紹介、など。その他は、

・世界のユニット列伝
・歴史の散歩道
・歴史を支えた兵器達
・B級ゲーム通信
・初心者向けゲーム紹介
・アニメの中の戦争

など。ウォーゲーム関係オンリーではなく、歴史読み物、アニメやコミックの紹介、軽いゲーム紹介、アニメ絵四コマ漫画、等、バラエティに富む内容になっています。個人的には同人時代のゲームジャーナルを思い出しましたね。ウォーゲームガッチガチの内容ではないので、そこは賛否分かれるかもしれませんが、個人的にはまさかゲーム雑誌で漫画「ヨルムンガンド 」の話題に触れられるとは思いもしませんでしたねぇ。

 まあ2011年に、この同人誌で初めてウォーゲームに触れる啓蒙すべき「SLG初心者」なんているのか、という疑問は有りますが、この同人誌自体は満足の行く内容でした。今後もフォローしていきたいところですね。


☆おまけ

・Vol.3

 石田「三成」をやたらと「光成」と書いているのはどうかと思われます…。あと「B級ゲーム通信」でツクダホビーの伝説のゲーム「風の谷のナウシカ」のオリジナリティ溢れるシステムを徹底紹介!! 内容が大爆笑です。よくこんな物が商業ベースで発売できたものだと感心せずにはいられません。


・Vol.4

 今は亡きシミュレイター誌の連載「珪石器時代を迎えたウォーゲーム」の続編(?)「珪石器時代の彼方へ(国産PCウォーゲーム風雲録)」が掲載されていて驚きました。執筆者は同じ人です。まさか、あの名物企画の続きが20年ぶりに読めるとは思わなかった…、これだけでもこの同人誌を買ったかいが有ったというものです。