感想:ドラマ「実験刑事トトリ」第3回「偽りのメロディー〜完全犯罪を調律せよ」(2012年11月17日放送)


 ドラマ「実験刑事トトリ」(全5回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■実験刑事トトリ | NHK土曜ドラマスペシャ
http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html#d12

 NHK 総合での視聴です(放映:毎週土曜 21:00〜21:58)。


■概要

 倒叙ミステリー。シナリオの「西田征史」氏は「タイガー&バニー」のシナリオの人。


■キャスト
都鳥博士 三上博史
安永哲平 高橋光臣

第3回 偽りのメロディー〜完全犯罪を調律せよ


■あらすじ

 音大の准教授・小岩井は、学長の娘・愛子と婚約し前途洋洋だった。ところが小岩井と長年付き合っていた恋人の歌手・花村梓は別れようとせず、いざとなったら大学に押しかけて騒ぎ立てると脅す。梓が邪魔になった小岩井は、梓をベランダから突き落とし、ニセの遺書を残して自殺に偽装する。

 翌日。たまたま現場を通りかかった都鳥は、梓の部屋を強引に調べた結果、梓が翌日以降も普通に生活するつもりだった事を掴み、自殺説に疑問を抱く。都鳥は休暇を取り、梓の知り合いを訪ね歩くうち、梓の大学時代の先輩の小岩井に行き当る。都鳥は「遺書」が梓の残した新曲の歌詞だったこと、小岩井のアリバイが婚約者を眠らせて偽造したものだった事、を見抜き、小岩井に自白させる。


■感想

 たまたま「西田征史」氏のインタビューで、「以前タイガー&バニーを書いて、いまはトトリを書いている」云々と有ったのを読んで、興味を持って視聴しました。

 …、ウハハハ、これ、まんま「刑事コロンボ」(の亜流)でした。「倒叙ミステリーという形式」「刑事が変人キャラ」「犯人がエリート」「トトリが犯人に付きまとってイライラさせる」などなど、コロンボの特徴がゴロゴロ出てきます。

 ということで、本作品は多分意図的にコロンボを真似していると思うのですが、しかし、それだけに本家コロンボとの差が際立つといいますか、亜流ということが強調されるというか、そういう感じがしましたね。「実験刑事」とかいうタイトルなのにたいした事を実験してないし、トトリの犯人への追及もコロンボほど緻密ではないし、全体的に作りが甘い感じがしました。「全然ダメ」という訳ではありませんでしたが、きっちりかっちりしたミステリーを期待していたのでちょっと肩透かしでした。でも次回も見てみようとは思います。