感想:特撮ドラマ(新番組)「ネオ・ウルトラQ」第1話「クォ・ヴァディス」(2013年1月12日放送)


 特撮ドラマ「ネオ・ウルトラQ」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

円谷プロ×WOWOW共同プロジェクト「ネオ・ウルトラQ」|WOWOWオンライン
http://www.wowow.co.jp/drama/ultra/neoultraq/

 BSデジタル放送WOWOWプライムでの視聴です(放送:毎週土曜 21:00〜21:30)。


■概要

 伝説の特撮ドラマ「ウルトラQ」の「セカンドシーズン」。近未来を舞台に、主人公たち3人がさまざまな怪事件に遭遇するというストーリー。


■キャスト
南風原仁(はいばら・じん)田辺誠一
渡良瀬絵美子 高梨臨
白山正平 尾上寛之
屋島教授 島田雅彦


第1話 クォ・ヴァディス


■あらすじ

 怪獣が当たり前に存在している世界。ある日、街に巨大怪獣が現れるが、怪獣は破壊をすることなくひたすらどこかに歩き続けていった。その周囲では怪獣排除派と保護派が激しくいがみ合う。心理カウンセラーで元怪獣研究者の南風原仁は、怪獣が竜ヶ森を目指していると推測する。南風原の恩師・屋島教授は、太陽の黒点が極大化していること、また古文書から千年前にもあの怪獣が出現しており、「ニルワニエ」と呼ばれていたこと、を教える。ついに軍がニルワニエに攻撃を開始するが、ニルワニエは森に着くと大木の前で力尽きて死んだ。


■感想

 ウルトラQは2011年にWOWOWで「ハイビジョンリマスター版」を見てしびれたのですが、その新作の第一話を無料で放送してくれるというので、当然のように視聴しました。


 ………、ハイ、大外れ。その昔放映された「ウルトラQ ダーク・ファンタジー」並に外れ。


 OP曲があの懐かしい「デデデデ、デデデデ、デデデデ、デデー、デデ〜」なので期待したのですが、中身がもういかにも今風のドラマで…、「あの怪獣は何もしていないじゃないですか」とかきれいごとの自然保護派くさいことを言うバーのマスター、逆に「怪獣は家族を殺した、絶対に許さない!」という仁の患者、いかにも能天気に「怪獣を守れー!」と連呼するシーシェパードの日本版みたいな連中と、逆に「保護派だと? このカルトめ!」とののしるおっさんたち。そういった連中の対立が延々と続く中、怪獣は何もせずに森の中できれいに死に、その際何故か死んだはずの仁の患者の家族の幸せそうな声が…


 いやーん、違う、違う。こんないかにも「現代風」のドラマなんか求めてない。「宇宙からの贈り物」とか「1/8計画」とか「2020年の挑戦」とか「悪魔ッ子」とか「あけてくれ!」とかみたいな、トワイライト・ゾーン風というかの超常ミステリー的なドラマが見たいのに…、何故円谷は「ダークファンタジー」といい今回といい、昔のテイストでリメイクせずに変な方向に行ってしまうのか…、


 もうこれで質は見切りましたので、第2話以降はもう見なくても良いや…


★おまけ

 サブタイトルの「クォ・ヴァディス」はラテン語で「どこに行くのか?」の意味。カッコつけすぎだと思う。