感想:アニメ(新番組)「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」第1話「公衆良俗は誰が為に」(2015年7月4日(土)放送)


 アニメ「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「下ネタという概念が存在しない退屈な世界
http://www.shimoseka.com/

■原作サイト
http://gagagabunko.jp/shimoseka/

 CS放送・AT-Xでの視聴です(AT-Xが最速放送)。


■概要

>16年前の「公序良俗健全育成法」成立により、日本から性的な言葉が喪われた時代。
>憧れの先輩・アンナが生徒会長を務める国内有数の風紀優良校に入学した奥間狸吉は、《雪原の青》と名乗る>ペロリストに弱みを握られ、下ネタテロ集団「SOX」のメンバーとなってしまった。……!
>そこはプリズン?それとも、ハーレム?

 同名ライトノベル原作のTVアニメ。ジャンルはハレンチ系バカコメディ。


■スタッフ
原作:赤城大空小学館ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案:霜月えいと
監督:鈴木洋平
シリーズ構成:横谷昌宏
キャラクターデザイン:藤井昌宏
アニメーション制作:J.C.STAFF
制作プロデュース:GENCO


■キャスト
奥間狸吉(おくま・たぬきち):小林裕介
華城綾女(かじょう・あやめ):石上静香
アンナ・錦ノ宮:松来未祐
不破氷菓後藤沙緒里
早乙女乙女:新井里美
轟力雷樹:三宅健太
鬼頭鼓修理:堀江由衣
月見草朧:上坂すみれ
びんかんちゃん:小倉唯

第1話 公衆良俗は誰が為に


■あらすじ

 未来の日本(多分)。法律により性的にゴニョゴニョなエロ本などは一切違法とされ、さらに各人に付けられたマイクは卑猥な言葉を検知し、違反者は即座に処罰されるような世の中となっていた。若者は性的な事から一切遮断されて育てられるため、高校生になっても子供の作り方さえ知らないことが当たり前だった。


 奥間狸吉は、登校中、電車の中で痴漢嫌疑をかけられた学生を助けようと、自分が痴漢だと名乗り出るが、当然官憲に捕まりかける。ところがそこにテロリスト「雪原の青」が現われ、何故か狸吉の逃亡を助ける。狸吉は憧れの生徒会長「アンナ・錦ノ宮」から、生徒会に入り力を貸してくれと頼まれる。卑猥な行動を繰り返すテロリスト「雪原の青」は、この学校の生徒らしいのだが、生徒会のメンバーは卑猥という概念が理解できず、上手く対策が取れないという。狸吉は喜んで引き受ける。


 ところがアンナの親友で生徒会副会長の「華城綾女」こそが「雪原の青」の正体だった。綾女は下品な下ネタが大好きで、狸吉がエロ系テロリストの息子だと知って仲間に引き入れようとする。狸吉はキッパリ拒絶するが、なんだかんだで仲間にされてしまい、テロ組織「SOX」の一員になる。


 まず、綾女は全校集会で「ハエの交尾シーン」を放送し、それに自分でエロイ声をアテレコして、生徒たちを惑わすのだった。



■感想

 原作小説は未読。漫画版(雑誌コミックブレイドコミックガーデン連載)は軽く目を通して雰囲気は掴んでいました。


 はっきり言って漫画版は「原作者は頭おかしいだろ」と思うくらいの狂気の内容で、全く面白いと思えず、よってアニメ版も「1話目だけ見て酷評してやろう」とか邪悪な気持ちで視聴したわけですが……、おいおい、なんか面白いじゃねーか、これ。


 アニメはそこはかとなく漫画版の狂気が緩和されているというか、普通の(?)「下品なコメディ」として気楽に視聴できる内容に仕上がっていました。パンツをかぶったヒロインなんて永井豪の漫画みたいだし?、ハエの交尾シーンにAVみたいなアテレコをするシチュエーションが馬鹿みたいでつい笑ったし、意外とこれはいけるのかも知れない。物凄く警戒していたので、予想外に抵抗が無いのに驚きました。これはもう少し見てみようかと思いますわ。