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回転海綿との邂逅 (宇宙英雄ローダン・シリーズ534) 文庫 2016/12/8
H・G・フランシス (著), クルト・マール (著), 原田 千絵 (翻訳)
超越知性体の命令に逆らえぬまま、イホ・トロトは“瓦礫フィールド”に送り込まれる。
イホ・トロトとブルーク・トーセンが乗るハルト船は、マークスの宇宙駅であるルックアウト・ステーションを出たあと、ふたたび異質な未知の力に操られていた。どこかでエネルギー渦に落下したのち、巨大な壁の前にたどりつき、そこからさらに、トンネルに似たべつの場所へと誘導されていったのだ。ついに“デポ”に到着したのだろうか?そう考えたかれらの前に、奇妙な鳥生物の群れがあらわれ、船内へと侵入してきた!
発売日 = 2016年12月8日(木)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」
【※以下ネタバレ】
内容
◇1067話 虚無の淵(H・G・フランシス)(訳者:原田 千絵)
セト=アポフィスに支配されたイホ・トロトとブルーク・トーセンは、放浪の末に無数の岩塊が漂う宙域の基地に到達したが!?
ようやく「デポ」に到達か? しかしこの話を見る限り、セト=アポフィスが必要なのはトロトだけで、ブルーク・トーセンがいる意味は皆無なんですけど、何か裏があるのでしょうか。
◆1068話 回転海綿との邂逅(クルト・マール)(訳者:原田 千絵)
ローダンたちは再度水素惑星EMシェンを調査に乗り出すが!?
あんまり進展なしで、アンモニア湖が深淵の騎士とつながりがあるのか? と匂わせたくらい。今回は謎の生物「回転海綿」側からも物語が展開して、もしかするとこいつらは重要キャラクターになるのかと思ったら、最後にあっさり死んじゃって、テラナーは惑星から立ち去っておしまい……、ローダンにありがちな「その回しか使わない設定」で水増しした回でした。話自体はそれなりに読ませるたですが、その回限定の捨て設定というのがなぁ。
前半・後半ともまずまずのお話でした。
表紙絵
メインはイホ・トロト。その手前の頭を抑えている男がブルーク・トーセン。さらに手前のカエルみたいな生物が「フィゴ人」。その手前の鳥たちがトロト達を襲った鳥種族。
あとがきにかえて
担当は「原田千絵」氏。全3ページ。ドイツ在住の氏が教会からオルガンを弾いてくれと依頼された、という話。
次巻予告
次巻は535巻「テラナー抹殺指令」(H・G・エーヴェルス&ウィリアム・フォルツ)(2016年12月20日(火)発売予定)。
ちなみに次々巻、536巻「中継基地オルサファル」(マリアンネ・シドウ&エルンスト・ヴルチェク)は大みそかの12月31日に発売です! ローダン史上初、一か月に三冊発売の快挙! これはローダン週刊刊行へ向けての布石か?
おまけ
関連サイトはこちら。
archduke.la.coocan.jp