感想:アニメ「新サクラ大戦 the Animation」第12話(最終回)「大団円!明日への希望」(2020年6月19日(金)):オリジナル版は超えてないが、覚悟していたよりは良い出来だった

新サクラ大戦 - PS4

テレビアニメ『新サクラ大戦 the Animation』 https://sakura-taisen-theanimation.com/#index
放送 BS11

sakura-taisen-theanimation.com
【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回) 大団円!明日への希望 (2020年6月19日(金)放送)

 

あらすじ

 クラーラは姉を失った怒りで暴走し、カミンスキーに詰め寄るが、さくらはクラーラの怒りを鎮め正気に戻させた。カミンスキーは、クラーラ達から引き出したパワーをセバストーポリに蓄積してそれを吸収し、人間を超えた存在に変化する。そこに誠十郎たち各国華撃団の飛行戦艦が飛来し、帝国華撃団はクラーラを連れて脱出し、攻撃を受けたセバストーポリはカミンスキーごと海に墜落した。

 ところがカミンスキーは巨大ゴーレムと化して海から帝都へ向けて侵攻を開始し、各国華撃団の総力を挙げても歯が立たない。そこにクラーラが量子戦闘機「天神」に乗って参戦し、さくらの「桜武」と合体することでゴーレムを食い止め、さくらがカミンスキーにとどめを刺すことで勝利した。

 戦いの後、クラーラは正式に帝国華撃団歌劇団の一員となった。実は降魔だった村雨白秋はどこかへと消えた。そして謎の人影が現れて思わせぶりな感じのままエンド。


シナリオ:浦畑達彦  絵コンテ:小野学  演出:石黒達也

感想

 最終回らしく、暴走した戦士を正気に戻させるとか、悪のボスが強大なパワーを得て人間を辞めてしまうとか、各国のライバルたちがピンチに急遽助っ人として駆け付けてくれるとか、神だと豪語しても人間の絆の力的な物には負けてしまいました、とか、もう「終盤に盛り上げる系の要素」を全て詰め込んだような最終回。おかげで既視感満載ではあったものの、話としてはがっちり盛り上がったので良し。

 まあ、何か言いたいとすれば「合体」でしょうか……、さくらの「桜武」とクラーラの「天神」が合体して最終兵器になったわけですが……、サクラ大戦で合体かぁ……、今までにもロボットが動いて嬉しいとは言ってきましたが、合体までは求めてなかったよ……? さらに最初からデザインがイマイチの二機が合体することで、さらにデザインが目も当てられない何かが生み出されてしまい、ファイナルバトルに水を差したというか…… 誰だ、これらをデザインしたのは?!

 しかし、まあ、最終的にはイイ感じにまとまったので良しでした。なんか「終わってない」的な結末は……、気にしないことにしよう(笑)


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 開始前は全く期待していなかっただけに、そこそこ見れる内容だったのでそこそこ満足です。


 太正三十年(1941年)。極秘任務でロシアに行っていた誠十郎が、クラーラという記憶喪失の少女を連れて帰ってきた。クラーラは何らかの理由で壊滅した「莫斯科(モスクワ)華撃団」の唯一の生き残りで、しかも何者かにつけ狙われている様だった。さくらたちはクラーラを帝国華撃団の一員として迎え入れるが、謎の敵がクラーラの周囲に出没し……


 サクラ大戦シリーズは、1990年代後半~2000年代前半にオタクに大人気だったコンテンツで、この時代を知る人にとっては相当思い入れのある作品。それだけに、2019年12月に新作ゲーム「新サクラ大戦」が発売された時には大注目されたのですが、これがもう評価がすさまじい酷評の嵐。特にオリジナル版を知る層からは猛反発を受けていたので、この新作アニメも全く期待していなかったのですが……、意外と見れました(ビックリ)


 ゲーム版の方は、帝国華撃団がみじめに落ちぶれたところからスタートする事になっていて、そんな話ではアニメ版を見ても辛いだろう、と憂鬱に思っていたら、なんとアニメ版はゲームのアニメ化では無く、「ゲームが終わった後の話」という位置づけでした。おかげで、帝国歌劇団/華撃団は、素人の集まりではなくお芝居も戦闘も一人前にこなせるチームということになっていて、見ていて一安心。

 その後の展開も、途中見ていて中だるみするところがあったりもしましたが、コメディ回もあり、ロボバトルもあり、最終決戦はキチンと「サクラ大戦風味」を出しているしで、まずまずの出来栄え。ゲームの評価が地を這っているのと比較すれば、こちらは「作品として無難にまとまっている佳作」に仕上がっていました。

 まあオリジナルシリーズの思い出が強すぎるので、藤島/松原キャラではないヒロインたちは最後まで思い入れは出来なかったし、「華撃団同士の対抗戦」「降魔が主敵では無い」という設定、ゴテゴテし過ぎのメカデザイン、等、なんだかなぁ感もありましたが、虚心坦懐にうけとめれば、まあ悪くなかったのではないかと。


 あと、オープニング曲が、アレンジされまくってますけど、あの名曲「檄!帝国華撃団」だったので嬉しかった。やはり「サクラ大戦」はこれじゃないと!!


 ということで、割とイケた一作でした。
 
 
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