すずきあきら
2020/11/21 21:21ライトノベルに「さよなら」を言う日|すずきあきら|note
https://note.com/suzukiaquila/n/nb69ebb106a52
11月21日発売のホビージャパン、HJノベルス『TOKYO異世界不動産 3軒め』は、ぼく、、すずきあきらの、おそらく最後の商業出版ライトノベル作品となります。
ではなぜ、というところですが、小説を書くのがイヤになったのでも飽きたのでもありません。なので引退宣言、でもなく。
ようは、売れないから、です。
名前は存じ上げなかったのですが、昔は鈴木ドイツという名前でファミ通の編集者で、そのあと物書きになって、HJの百花繚乱を書いた人、だそうです。
内容が長いので要約すると
・ライトノベル作家をやめる。理由は本が売れないから
・「なろう」でも公開しているけど全く読まれない
・今後はミリタリー系のライターで頑張る
というところでした。
●オタクを続ける体力
まあ「好きな作家が引退して衝撃!」という話では無くて、気になったのが以下のところでして……
六十歳(まだ五十九歳ですが)といっても、急に演歌を聴いたり歌ったり、盆栽をいじったり(観葉植物をいくつも育てているので盆栽に興味はありますが)するわけでもありません。
アニメ見たりスマホいじったりゲームやったり、一日中ネットやったり、ラノベの新作は気になるし、マンガもエロマンガもツイッター(あまりつぶやかないけど)やったり、読む本はミリタリー系やサブカル系とかだしと、頭の中は三十五歳くらいのオタクライフがずーっと続いているような、そんな感じでした。
なので実年齢はともかく、そうしたオタク脳はずーっとこれからも続くと思っていたのです。
気づくと、あんなに好きだったアニメも最近はちっとも見なくなっていました。一時期はいわゆる深夜帯のアニメは全部録画して全部観ていたのに。いやさすがに全部はちょっと仕事っぽかったけど、やはり気になるし好きだから観ていたのです。ここ一年ほどは、それがもうさっぱり。超有名メガヒットのあれも、タイムラインでよく出て来る話題のそれも、まったく観てないし観たい気持ちもさほどない。
うわー、つまり、本人はいつまでも若いころと同じ感性でオタクライフを送れる、と思っていたけど、現実に年を取るとそう上手くはいかなかったと、そういうことですよね?(多分) 自分もひしひしとそうなっている感あるんですよ。
・最近のはやりの漫画とかアニメとかのタイトルを見ても「異世界転生とか悪役令嬢はもうええっちゅうの!」という気持ちになる
とか
・「●●が大ヒット!」ということごとくに「何故これがウケるんだ……?」と共感できない
とか
あるし、同世代がせっせとFGOやっているのに、「ソシャゲはなぁ……」とか言って手を出す気になれんし……
うわー、精神的に新しい物に食いつく体力が無くなって、昔の物ばかり回顧する古ぼけたオタクになってしまうのかぁ……、
まあ大人の人に「60歳でオタク趣味やっている方がおかしいでしょ(呆れ)」と言われたらもう反論しようもないんですが、あれほど好きだった趣味に興味が無くなっていくとかいうのなんか怖い……
百花繚乱 (HJ文庫)