2020年に「エロゲ」がネットで話題になるというビックリの事態になっております。エロゲなんて、もうごくごく一部の人間がプレイするだけのマイナー趣味になり果てていると思っていたのですが……?
「まいてつlast run!」を製作したloseがノベルゲーム批評サイト「Erogamescape」から自社に関する全データを削除した事件についてのまとめ - 頭の上にミカンをのせる
https://www.tyoshiki.com/entry/2020/11/23/011028
10月30日に「まいてつ last run!」を発売したloseが日本最大のノベルゲーム批評サイトである「Erogamescape」から自社ゲームのデータを予告なく全削除したことでユーザーが結構怒ってます。
●「Erogamescape」は日本最大のノベルゲーム批評サイト……、などではありません
まず誤解の無いようにはっきりさせておくと、「Erogamescape」は正式には「ErogameScape -エロゲー批評空間-」という名前であり、『日本最大のノベルゲーム批評サイト』なんぞでは断じてありません(重要)
ここは、文字通り18禁ゲーム、通称エロゲの感想のサイトです。筆者氏は何故こういうふうにごまかしを行っているのか知りませんが、「エロゲのサイトの話」と書くのが恥ずかしかったのでしょうか……?
ErogameScape -エロゲー批評空間-
https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/
●起きたこと
長いので簡単にまとめると
・10月30日にLoseというブランドからエロゲ「まいてつ Last Run!!」が発売された
・この作品は2016年に発売された「まいてつ」という作品のパワーアップ版で、前作「まいてつ」は評価が高かったので、みな「last run!」にも期待していたが、ふたを開けると飛んだ一杯食わせ物な内容だった
・「ErogameScape -エロゲー批評空間-」て低評価がつく
・続いて高評価が付く
・最終的にレビューが丸ごと削除。削除させたのはLoseらしい、ゆるせない!
という次第。
●エロゲで騒ぎが起きるなんていつ以来(笑)
かつてKeyやリーフがブイブイ言わせていた時代には、エロゲはオタクの必須科目・共通言語として機能していましたが、いつしかその地位から滑り落ちて、いまや(商業エロゲは)数千本単位の売り上げで細々とやっている、とされる昨今だけに、エロゲの話題がネットを賑わせるなんて信じられない思いです(笑)
エロゲネタで炎上とかおきて、それがエロゲに興味もない層に届くのは、2004年発売の「下級生2」(エルフ)以来? 『メインヒロインの設定があまりにもアレ過ぎたので、激怒した客がゲームディスクをたたき割ってメーカーに送り返した』とかいう伝説のあの一件以来かなと(笑)
●工作だらけのサイトの話だしね
まあ、この「ErogameScape -エロゲー批評空間-」というサイト、有名ではあるものの評価サイトとしてはあまり機能しているようには見えず、「嫌いなゲームの点数が高すぎるので、0点評価を付けて点を落としてやる」みたいことが通常運転らしいので、「評価が削除されたぁぁぁぁ!!」とかいう話にも、「レビューの公平性が汚された!」みたいな気持ちにはなれません。
しかしまあ、未だこの世にはこんな風にエロゲに熱くなれる人間が残っていたんだなぁと、という感慨はありますね。まあ考えれば数千本は売れるということは、日本で数千人はアクティブにプレイする人間がいるという事だから当然ではありますかな。まあ、単に何か話題になると、すぐにしたり顔でいっちょ噛みしてくる人間が多いだけかもしれませんが。