【レトロゲーム】大戦略シリーズの栄光と没落を振り返る(1985~1999年)【システムソフト時代】

大戦略シリーズMAP FILE (ゲームハンドブックシリーズスペシャル)

大戦略35周年ポータルサイト
https://ss-beta.co.jp/35th_anniversary/timeline.html

ss-beta.co.jp

 
 ここ最近、1980年代のレトロゲームの歴史の掘り起こしをちびちび進めていて、「そういえばシステムソフトの大戦略シリーズはいつごろまで作っていたのかな……?」とか思って調べてみたら、2020年まで新作が出続けていた……∑(゚Д゚;)

 しかも2020年には「大戦略35周年ポータルサイト」なんてものまで……、ということでふと思いついて、1980~1990年代の大戦略の歴史を調べてみました。なぜそこまでかというと、さすがに90年代末になると「あー、大戦略のブランド力も落ちていたんだなぁ」という感じで、2000年代以降を調べる気力を失ったからです。(T△T)


●1985/11「現代大戦略」(PC-9801シリーズ)

大戦略ハンドブック (ゲームハンドブック・シリーズ)

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation1.html

 今を溯ること約20年。1985年11月に初代の大戦略である『現代大戦略』が発売された。当時、パソコンゲームの世界はアクションブームで『ザ・キャッスル』や『テグザー』などが評判を呼び、アクションRPGの『ハイドライド』が一代ブームを巻き起こしていた。ちょうど、8ビットパソコン全盛期だ。
 そんな時代にひょっこり現われたこのウォーゲーム(当時の呼称)は、ボードゲームの延長として、その向きに大いに支持されたのはいうまでもない。

対応機種:PC-9801シリーズ
価格:7,800円(絶版)
マップ:15枚、60×60ヘックス
国数:最大4か国戦
兵器:14種類
部隊:最大32部隊/国

 
「現代大戦略」の誕生秘話がこちら。
 ↓

大戦略誕生秘話「超シミュレーションゲーム誕生」 著作:宮迫 靖
https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/supersim/01.html

www.ss-beta.co.jp
 
akiba-pc.watch.impress.co.jp
 
<コメント>
 初代。発売当時あんまり人気無かったような……、ちなみに宮迫靖氏はのちにシステムソフト・アルファーの社長さんに上り詰めました。
 
 
 

●1986/03「大戦略パワーアップセット」(PC-9801シリーズ)

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation2.html

『現代大戦略』の発売から5か月。1986年3月に『大戦略パワーアップセット』が発売された。このバージョンアップセットを使用すると、コンピュータの思考は前作よりも強力になり、思考時間(待ち時間)もぐっと短縮された。
 さらに、14種類しかなかった兵器ユニットは3つ増えて17種類に。3つの追加兵器には生産可能なターンと部隊数に制限があり、「新兵器」としての貴重さが強調されていた。

 
 

●1987/03「大戦略Ⅱ」(PC-9801シリーズ)

大戦略2ハンドブック (ゲームハンドブック・シリーズ)

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation3.html

大戦略パワーアップセット』が発売された後、PC-8801シリーズやX-1シリーズなどの8ビット機にも大戦略の移植が進められていた。同時にPC-9801版のほうも着々と新作の開発が続けられており、1987年3月、ついに『大戦略II』が発売されることになる。
 ヘリ空母揚陸艦などの艦船ユニットを新たに採用して、収録された兵器も63種類となりマニア垂涎のシミュレーションゲームへとバージョンアップした。また、爆撃と工事コマンドを採用したことにより、兵器どうしを戦わせるだけが戦略ではないことをユーザーに提唱した製品でもある。

 

https://zigsow.jp/item/195324/review/136828

現代大戦略と比べ
・生産国の概念により、生産できる兵器体系に制約がついた
・艦船ユニットが登場した
・間接攻撃ユニット(SAM, AAM, 自走榴弾砲, ロケット砲, 対艦ミサイル)が登場した
・工兵ユニットにより、都市耐久度の回復・強化、架橋ができるようになった
・ユニットの合流・分散ができる

 
<コメント>
 本作で一気にメジャータイトルになった感あり。


●1987/11「ファンタジーナイト」(PC-9801シリーズ)

http://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?product_id=669

システムソフトが誇る本格戦術シミュレーションゲーム大戦略シリーズ』のファンタジー版。
戦いの舞台は15の世界からなるファンタジーナイト。プレイヤーは4つある国の一つを統治し、敵国と戦います。

 
<コメント>
 大戦略IIのシステムを流用したファンタジーゲーム。個人的には興味あったけど、あんまり売れなかったのかその後20年くらい続編が無かった……

 ちなみにここからさらにファンタジー路線を進めたのがこちらの「マスター・オブ・モンスターズ」でした。大戦略ファミリーにはカウントされていませんが、実質大戦略の一員と考えてもよいのでは……?
akiba-pc.watch.impress.co.jp


●1988/02「スーパー大戦略」(PC-8801シリーズ)

SUPER大戦略ハンドブック (ゲームハンドブック・シリーズ)

http://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?contcode=7&product_id=41

初代「大戦略」を16ビット機向けにパワーアップした「大戦略II」とは異なり、後に8ビット機向けに独自のパワーアップを施し、121種のユニット、64×64のマップ、14×14のビュースクリーンと、4ヶ国戦を実現。

スーパー大戦略 MD 【メガドライブ】
※こちらはメガドライブ
 

 

●1989/06「大戦略Ⅲグレートコマンダー」(PC-9801シリーズ)

大戦略III グレートコマンダー

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation5.html

対応機種:PC-9801シリーズ
価格:9,800円(絶版)
マップ:10枚,128×128ヘックス
国数:最大4か国戦
兵器:252種類
部隊:全陣営総計で256部隊

 

https://zigsow.jp/item/218130/review/177567

ユニットが移動にかかる時間をカウントとして定義し、1ターンを100カウントに分割して、
敵味方それぞれの兵器が同時に進行する仕組むになりました。

イデアは良かったかもしれないのですが、1ターン終了時の後処理を行って次のターンへ移行する時間が PC-9801Mでは3分ぐらい終わらない。
RA2でも1分近かったと思います。カウント進行も遅くゲームにならないんです。

 
<コメント>
 つまり、売り物になるレベルではなかった模様……


●1989/12「キャンペーン版 大戦略Ⅱ」(PC-8801シリーズ/PC-9801シリーズ)

キャンペーン版 大戦略2ガイドブック

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation4.html

1989年にリリースされた本製品は、ゲームのルールは「大戦略II」とほぼ同等だが、マップにキャンペーンシナリオを追加したことが大きなポイント。マップを勝ち抜いていく楽しみをプレイヤーに提供したのだ。

対応機種:PC-9801シリーズ
価格:9,800円(絶版)
マップ:18枚,最大128×128ヘックス
国数:最大4か国戦
兵器:152種類

 

https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5233.html

実は先行してPC88版の『キャンペーン版大戦略II』が発売されている。と言っても発売日は一ヶ月のずれ。元々、並行して開発されていたと思われる。

PC98版が『大戦略II』をベースとしているのに対し、PC88版は『SUPER大戦略』をベースにしている。さらにマシン性能の問題もあり、ボリュームもシステムもほとんど変わっていない。キャンペーンモードがある以外では、『SUPER大戦略』との差異がそれほど見られないものとなっている。ただ艦船ユニットが加入、航空機も武装変換ができるなど、全く同じという訳ではない。

 
<コメント>
 88用と98用でそういう違いがあったとか初めて知ったわ。


●1990/10「大戦略Ⅲ’90」(PC-9801シリーズ)

大戦略3’90プレミアムスペック (Login Books)

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation6.html

 「大戦略IIIグレートコマンダー」は売れた。しかし、決定的に遅かった。ん? 発売が遅れて売り時を逃したというわけではない。プログラムの実行速度が遅かったのだ。夜、寝る前に各部隊に命令を与えておいても朝までにゲームが決着しなかったのは(不名誉だが)有名な話だ。このときプログラマはN-88 BASICプログラムの限界を知った。そして翌1990年、「大戦略III」はプログラムを一新され、「大戦略III'90」となってよみがえった。高速化されたプログラムと合理化された仕様、ルールによって再度武装された「III」は、今もその名をファンの心の奥底にしっかりと刻み込んでいるのだ。

 

http://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?contcode=7&product_id=1597

 本作は1990年にリリースされたシミュレーションゲーム。1989年にリリースされた「大戦略III」の強化バージョンとなっており、前作の良いところを踏襲しつつ、様々な改良を加えたバージョンとなっています。

 ゲームの進行は1ターンを100分割したセミリアルタイム。刻々と変化する戦場が堪能できます。また兵器ごとに高度が設定されており、高度があっていれば異なる兵器で部隊編成も可能。ほかにも間接射撃のユニットや索敵の要素などもあり、現代兵器による戦略の妙が楽しめる内容になっています。

 
<コメント>
 初代IIIがあまりに遅すぎたので、プログラムを書き直したバージョン。IIIを買った人はこれを見てどう思ったのか聞きたい。


●1992/06「大戦略Ⅳ」(PC-9801シリーズ)

「大戦略4」士官学校

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation7.html

対応機種:PC-9801シリーズ
価格:9,800円(絶版)
マップ:12枚、64×64ヘックス
国数:最大4か国戦
兵器:209種類
部隊:40部隊

 

https://zigsow.jp/item/217213/review/175427

リアルタイム性や高度概念などいろいろと導入したものの、リソース不足でレスポンスの悪さが目立ち、期待先行中身ぼろぼろだった、前作 大戦略IIIを楽しめるレベルに仕上げました。

・敵味方ユニットがリアルタイムに進行しあう
・各ユニットが自律的に攻撃、哨戒、補給などを行う
・砲兵について変形システムが導入された
・司令部ユニット導入
 実質戦略級のシミュレーションで首都陥落というのはマップのスケールが悪かったのですが、
 ユニットとなり、ちゃんと防衛する必要が出きた

また、アルゴリズムについてもキャンペーン版大戦略2に近いレベルまで完成され、
歴代の中でもトップクラスの出来になっています。

 
<コメント>
 シリーズ最高の10万本を売ったというヒット作。つまりここが頂点で後は下るだけだった……、ちなみに12月には「大戦略4 追加データ集」も発売してます。


●1993/07「現代大戦略EX」(PC-9801シリーズ)

http://x1turbo31.seesaa.net/article/421353929.html

大戦略Ⅳのリアルタイム制からターン制に戻った。初期の現代大戦略から8年以上経ってるが、基本的なシステムは同じ。ユニットが増え、艦船やスカッドミサイルなど弾道ミサイルが追加されて司令部や基地がダイレクトに狙われることもある。CPUの思考ルーチンが複雑化しており、地上部隊と組み合わせればほぼ無敵だった航空機が対空ミサイルを装備する敵車両にピンポイントで攻撃を受けるなど従来の物量作戦では効果的ではないことが多い。、また確実に歩兵など占領ユニットを第一目標にしてくるため、迅速な作戦が不可欠である。

 

●1994/03「空軍大戦略」(PC-9801シリーズ)

https://ascii.jp/elem/000/000/324/324211/

 「空軍大戦略」は、その名のとおり「空を舞台にした」リアルタイム版の大戦略だ。当然、プレイヤーが指揮するのも空軍。登場する兵器は、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本、ロシアなどの航空機が実に140種類以上。敵の航空部隊を撃破し、敵都市や工場、港、航空基地などを爆撃機で破壊すれば原則的に勝利となる。

 用意されているおもなマップ(戦場)は第2次世界大戦中という設定だが、中には1999年の現代戦や架空戦も入っている。大戦略シリーズに連なるタイトルらしく、個々の空戦は航空機の数値データを元に自動処理され、一般的な空戦ゲームと違ってプレイヤーの“パイロットとしての技量”は一切反映されない。

 一方、大戦略ファンにはおなじみの「キャンペーンシナリオ」は6つ用意されており、こちらはすべて第2次大戦に参戦した当時の各国の空軍/航空隊がベースとなる。キャンペーンでは、開発中の兵器、部隊の損害などがそのまま次のマップに引き継がれるため、先を読んだ兵器の開発や運用といった高度な戦略が求められる。また、あるマップの勝敗によって次のマップ(戦場)が変わることもある。

また

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation9.html

 空軍大戦略は、文字どおり空軍を率いてプレイする戦略シミュレーション。さまざまな航空機を駆使して建物の爆撃や、敵機の撃墜などの任務を遂行する。プレイヤーは、キャンペーン形式のシナリオを勝ち進んだとき、架空戦記の「もしも」の世界に足を踏み入れていることに気がつくだろう。ゲーム方式はリアルタイムだ。
 空軍大戦略の後に、陸軍大戦略と海軍大戦略をリリースして、最終的にそれらを統合するなどという壮大な内輪話もあった。

対応機種:PC-9801シリーズ
価格:10,800円(絶版)
マップ:6シナリオ88枚
兵器:約200種類

 
<コメント>
 大戦略シリーズ最後のDOSゲーム。
 
 
 

●1995/09「大戦略 for Windows」(Windwos3.1)

大戦略 for Windows [PC Game Soft Win3.1/95]

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation12.html

1993年に発売された「現代大戦略EX」をベースに、もっとさくさく遊べるゲームとしてリリースされたのが「大戦略 for Windows」である。当初はWindows3.1版として発売されたが、後に改良を受け32ビット化されたアプリケーションを得た。
その改良の際にマップが数十枚追加され、戦闘時のAVIも数種類追加された。

対応OS:Windows2000/98/95
価格:8,800円(発売当時)
マップ:80枚,48×48ヘックス
国数:最大4か国戦
兵器:約170種類
部隊:40部隊

 

●1996/03「大戦略Ⅴ」(Windwos3.1/95)

大戦略Ⅴ THE DESKTOP WARS Windows95/Windows3.1

https://www.ss-beta.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation8.html

 リアルタイム制だった「大戦略III」シリーズと「大戦略IV」の後に現われたのは、何と、リアルタイム制とターン制を融合させた「大戦略V」だった。
 戦場となるマップはそれまでのマップのイメージを大きく変える広さで、マップと呼ぶよりもシナリオと表現するのが似合っていたと思う。ひとつのシナリオは64エリアに分割され(8×8エリア)、それぞれのエリアが従来のマップに相当した。
 ゲームは、部隊を終結させて軍団を作りその軍団単位でエリアを攻略する「戦略フェイズ」と、敵軍団と遭遇したエリアで戦闘を行なう「戦術フェイズ」に分かれていた。戦略フェイズは参戦国の軍団が同時に移動を行なうリアルタイム方式で、戦術フェイズは従来どおりのターン方式で進行する。

対応機種:Windows95/3.1
価格:12,800円
マップ:2シナリオ
国数:最大8か国戦
兵器:529種類
部隊:20軍団400部隊

 
 

●1996/12「大戦略Ⅴ DX」(Windwos95)

大戦略V DX

https://www.ss-alpha.co.jp/special/DS/enthusiast/simulation10.html

Windows3.1から95の移行期に発売された「大戦略V」のグレードアップバージョン。
アプリケーションは、Windows95以降に対応すべく32ビット化された。また、思考ルーチンには「フロントラインロジック」と呼ばれる前線把握ロジックを備え、大戦略Vのものからは一新されている。さらに部隊長昇進の演出や、工業力のレベルに合わせて強力な兵器が登場する新システムにより、戦略、戦術両面での駆け引きもより奥の深いものに仕上がっている。

対応OS:Windows98/95/Macintosh
価格:4,800円
マップ:24シナリオ,8×8エリア
国数:最大8か国戦
兵器:529種類
部隊:20軍団400部隊

大戦略V DX 攻略ガイド このゲームの流れ
https://w.atwiki.jp/ds5d/pages/37.html

 
 

●1997/02「大戦略マスターコンバット」(Windwos3.1/95)

大戦略マスターコンバット 完全攻略ガイドブック (Login Books)

http://fu-min.vis.ne.jp/mc2.htm

そんな初心者お断りの雰囲気漂う大戦略をラブリーな感じにしたのが、
Windows大戦略マスターコンバットです。
これはユーザー対象を初心者に定めており、
難易度をそんなに高くなく、SLGファミコンウォーズくらいしか
やったことない人でも気軽に楽しめるってちょっと待てーー!


結論から言いますが、マスターコンバットは駄作です。
毎回同じようなマップで単調なゲーム進行。
ターン制限の厳しさで強行突破しか選びようのない作戦。
音楽、グラフィックのショボさなど、
死して屍拾う者なし! なのです。

 
 

●1998/04「大戦略マスターコンバット2」(Windwos95/98)

大戦略 マスターコンバット 2

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980116/game.htm#1

 今回の「大戦略マスターコンバット2」の舞台は第3次世界大戦後の近未来。新国際連合の平和維持部隊を率いて、世界中でおこっている紛争や内乱、そしてテロ行為の鎮圧をおこない、失われた秩序を回復することが目的となる。


 「マスターコンバット2」では、システム的にいくつかの改良、進歩が見られる。そのひとつが、戦いに勝利することでユニット(指揮官)が成長していくシステムの採用。このシステムにより、ユニットは経験をつめばつむほどより高度な技術を習得し、より強力になっていく。兵器も同様に技術改良や開発によって、超破壊兵器へと進化。また、作戦面でもよりリアリティを増すため「突撃」や「掃射」といったコマンドが追加されている。


 いろいろな部分で、ビジュアルシーンもかなり進歩している。3D戦闘シーンはこれまで以上に迫力を増しているし、また人気漫画家の斎藤岬氏の描く魅力的なキャラクターがストーリーを盛り上げる。

大戦略マスターコンバット2」制作者インタビュー
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980430/weekend3.htm

 
 

●1998/12「リアルタイム版大戦略 ~+インターネット対戦~」(Windwos95/98)

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981218/game.htm

シミュレーションゲームとして確固たる地位を築き上げた“大戦略”シリーズの最新作。今回はタイトルにもあるとおり、ゲームシステムをターン制からリアルタイム制に変更した。また、システムの変更に伴いインターネット対戦が可能となった。

リアルタイム制の導入によって、その他のルールも大幅に変更されている。従来の「大戦略」では、歩兵ユニットが都市や空港に突入した時点で占領成功だったが、「リアルタイム大戦略」では都市に突入しただけでは占領したことにはならず、一定時間そこに留まらなくてはならない。

 そしてルール上もっとも大きな変化は、プレイ中に兵器の生産ができなくなったという点だ。「リアルタイム大戦略」では、戦場となるマップを選んだ直後に手持ちの資金を越えない範囲で兵力を配置し、ひとたびプレイが始まると新たな部隊の投入はできない。

ゲームで用意されている兵器は、日本、中国、ロシア、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イスラエルの8カ国。航空機から潜水艦までその数は217種類におよび、実践配備されているものはもちろん、現在配備中のものや次世代の兵器までズラリと揃っている。

「『リアルタイム大戦略』以前にも、『大戦略III』『大戦略IV』でリアルタイム制が採用されていたのではないか?」とのご指摘を頂いた。その点について、誤解のないように補足しておきたい。

 「大戦略III」や「大戦略IV」などの作品では、確かにリアルタイムなコマンド入力が採用されていた。しかし、部隊の合流や都市の占領が時間の流れを無視して即時に完了するなど、リアルタイム制とするにはまだまだ無理があったことは否めない。実際システムソフト側も、この方式を「リアルタイムな(ターンの)カウント制」と説明していたはずだ。待ち時間無しでプレイは進行するものの、「ターン」という概念そのものは依然として存在していたと筆者は考える。「ターン」という概念を廃し、リアルタイム制が本気で追求された作品は「リアルタイム大戦略」が最初の作品であり、だからこそこのようにストレートなタイトルが採用されたのだろう。

 
 

●1999/02「サイバー大戦略 出撃!はるか隊」(プレイステーション

サイバー大戦略 出撃はるか隊

http://www.success-corp.co.jp/software/sl/cyber/index.html

 時は2010年、各国が新技術を模索する中、日本は一足先に次世代ネットワーク「PINA」を完成。全ての情報は「PINA」で管理されるようになり、人々はその恩恵を得るものの、ネットワーク犯罪の横行を招いた。その手口は巧妙で警察の手に余るものであったことから、ネットワーク犯罪者たちを捜査する腕利きのハッカーたちが現れた。「ネット・スライダー」通称「スライダー」と呼ばれる彼等は、ハッキングプログラム「デジフォース」を武器に悪質なハッカーたちの正体を暴いていく。


 主人公の転校生・未来時生(みく・ときお)は、正体不明の送り主から「デジフォース」の一種「DAISENRYAKU」をメールで受け取り、電子戦に巻き込まれる。初めて見る「デジフォース」を自在に操り勝利してしまう自分に戸惑う時生。その日を境に様々な事件に巻き込まれていく…

 
<コメント>
 システムソフトも末期症状を呈してきた感あり……、
 
 
 

●1999/12「大戦略Ⅵ」(Windwos95/98)

大戦略VI [ダウンロード]

システムソフト、リアルタイム制のシリーズ最新作「大戦略VI」
('99年10月8日)
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991008/ds.htm

システム的には'98年に発売した「リアルタイム版大戦略 ~+インターネット対戦~」の流れを継ぎ、リアルタイム制を採用している。現代戦をテーマとしており、軍事予算内で兵器を生産し、プレーヤーは陸海空の3軍を指揮。最終的に敵軍をたおすことが目的のストラテジーゲーム。部隊の編制は1部隊につき最大6小隊で、1カ国あたり40部隊まで使用することができる(計240小隊)。今回から同じ高度の兵器ユニットであれば異種の兵器でも混成部隊を組むことが可能となった。

 また、インターネット、LANを使ったネットワーク対戦に対応。

 
 
 

■ファイナルコメント

 1990年代の終わりころになると、大戦略ブランドも疲れてきた感ありますね……、しかしまさかここからさらに20年続いていたとは……
 
 
大戦略VII [ダウンロード]
大戦略8 公式攻略書