【レトロゲーム】Wikipediaの「大戦略シリーズ」の説明が何か引っかかる【違う、そうじゃない】

キャンペーン版大戦略2―パフォーマンスブック (Login Books)

ウィキペディア 大戦略シリーズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%88%A6%E7%95%A5%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

 
 を、ちょっと調べもののために読んでいたら、なんか引っかかる記述があるんですけど……
 

六角形のマス(ヘクス)で区切られたマップを自軍本拠地周辺で生産した兵器ユニットで進撃し、歩兵をトラックや歩兵戦闘車・輸送ヘリで前線に輸送してマップ中の都市を占領 ( バージョンによっては歩兵戦闘車・輸送ヘリ自身が占領能力を持つ場合もある )していき都市から得られる軍資金収入を増やし、 敵軍の本拠地を占領すれば勝利となるのが基本ルール。各兵器には相性があり、主力戦車には攻撃ヘリを、攻撃ヘリには制空戦闘機を、制空戦闘機には対空車両 ( = 対空戦車 ) を……といった具合に相性の良い兵器を敵にぶつけるのが勝利への鍵である。大戦略と銘打っているが、ゲーム内容は戦術級に近い(ボードゲーム時代を知る人のイメージからすれば、戦術的な味付けがされた作戦級であり、生産があるので、戦略級というのも違和感はない)。

 
と、ここまでは良いとして、
  

ウォー・シミュレーションゲームの日本での認知が薄かった発売当初は、マップの縮尺と部隊の移動速度が対応していなかったり(例えばF-15戦闘機の移動速度が歩兵のたった5倍に過ぎないなど)、生産のペースが現実的でないといった部分を「シミュレーションとは言えない」との意見もあったが、後年ではそのような声は聞こえなくなった。

 
 ん? なんか、まるで「日本でウォー・シミュレーションゲームの認知が進んだから大戦略が正当ウォー・シミュレーションゲームとして認められた」みたいなニュアンスに読み取れる……

 ちがうよね。

・諸々の仕様は現実のシミュレーションとしては明らかにおかしい
・しかしそもそも「大戦略」シリーズは、実際の兵器のデータを再現しようという高尚なシミュレーションではなく。単なる「ミリタリー風味ゲーム」だったとみんな理解した

から文句言わなくなったんだよね。


 舶来のボードゲームで、テーマが「大航海時代」の作品がさして現実を反映していない(雰囲気程度の意味しかない)場合でも、誰も文句を言ったりはしない。プレイが面白ければいいからです。同様に、プレイヤーたちが「大戦略」に文句を言わなくなったのは「現実の再現としてはおかしいけど、ゲームとして面白ければいいじゃん」と大人になったからです。大戦略がシミュレーションとして認められたわけじゃねぇから。