【映画】感想:映画「クール・ランニング」(1993年:アメリカ)

クール・ランニング (吹替版)

金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ https://kinro.ntv.co.jp/
放送 日本テレビ系。2022年2月11日(金)

【※以下ネタバレ】
 

常夏のジャマイカから冬のオリンピックに初挑戦!
実話に基づく愉快で陽気な物語!


冬季五輪が開催される今だからこそ見て欲しい!
心温まる傑作コメディー映画!


常夏の国・ジャマイカの選手たちが、ボブスレー冬季オリンピックに初挑戦!?1988年のカルガリー冬季オリンピックでの実話を基に作られた、とびきり愉快で心温まるコメディー映画を放送!物語は、陸上競技のオリンピック予選で挫折した青年が、ボブスレー冬季オリンピックを目指そうと決意するところからスタート。彼は、酒浸りのアメリカ人でボブスレーのメダリストにコーチを頼み込む。なんとかメンバーを集めることには成功したのだが…。技術や資金不足はもちろん、初めて経験する“寒さ”の苦難など、障害だらけで気持ちもバラバラになる選手たち。明るく陽気な彼らが、つらい状況の中でも笑顔を忘れず困難を乗り越えて本番に挑むまでの物語は、胸熱必至!北京冬季オリンピックで熱戦が繰り広げられる、この冬にこそ見て欲しい名作だ!

 

あらすじ

 1987年11月。ジャマイカ。陸上選手のデリースは、翌88年開催予定のソウルオリンピックの陸上男子100メートル走でジャマイカ代表の座を狙っていた。しかしレースの途中で、隣を走っていた選手・ジュニアの転倒に巻き込まれ、もう一人の選手ユル・ブリナーと共々オリンピック代表の夢を絶たれてしまう。

 デリースはオリンピック委員長にレースのやり直しを訴えるが却下され、四年後を目指すように諭される。デリースの父も100メートル走の選手で金メダリストだったが、委員長の部屋にはデリースの父と見知らぬ男の並んだ写真が飾られていた。デリースはその男がボブスレーで金メダルを取ったアービング・ブリッツァーという人物で、今はジャマイカに住んでいると知ると、翌88年2月にカナダ・カルガリーで開催される冬季オリンピックボブスレーで参加しようと考える。

 デリースは親友で「手押し車レース」の有力選手サンカと共にアービングの元に押しかけ、熱意でなんとか彼をコーチに迎えることに成功する。さらに選手を募集し、ブリナーとジュニアもメンバーに加わった。四人はアービングのコーチのもと、ソリを模した手押し車で坂道での練習を繰り返し、なんとかソリへの乗り込みはマスターする。

 アービングはジャマイカのオリンピック委員会にカルガリー行きの費用を出してくれるように頼むが、委員会は国の恥になると取り合わなかった。四人はなんとか自分たちで資金を捻出し、カルガリーに乗り込んだ。

 デリースたちは雪も氷も無いジャマイカからの参加ということで周囲から侮られる。さらにアービングも五輪で不正を行いメダルをはく奪されたという過去があり、関係者からの覚えは良くなかった。そんな状況でもデリースたちは予選突破を目指して古いソリを使い練習を繰り返す。

 そして予選大会でジャマイカ・チームは予選通過に必要な一分以内というタイムを59秒というギリギリでクリアする。喜びに沸くデリースたちだったが、直後、競技委員会から失格が告げられる。表向きには実績のないチームには参加資格を与えられないという理由だったが、アービングは自分への嫌がらせが目的と察し、委員会に乗り込み、選手たちには非はない事を訴える。それが功を奏し、ジャマイカ・チームの失格は取り消された。

 オリンピック本戦で、三回の走行のうち、初回はメンバーが緊張のあまり力を出し切れず散々な結果に終わる。アービングは選手たちに、技術ではなく精神的な物が原因なのでコーチには何もできず本人たちで乗り越えるしかないと言い放つ。デリースたちは開き直り、ジャマイカらしさを前面に出そうと決意する。

 二日目。選手たちはラップを歌いながら入場し、完全に緊張の取れた四人は完璧な滑りを見せ、8位に食い込む大健闘を見せる。このことで周囲の見る目が変わり、一気にジャマイカ・チームを応援する雰囲気が生まれる。

 三日目。最後の走行では二日目以上の完璧な走りを見せるものの、中古だったソリが途中で破損しコースの途中で転倒した。それでも四人はそりを担いでゴールし、周囲から温かく迎えられた。

 ジャマイカ・チームは英雄となって帰国し、四年後のオリンピックにも参加した。


感想

 評価は○(まあまあ)

 陽気で気楽に楽しめる娯楽映画で、まずまず楽しめました。

 ボブスレーのソリを模した手押し車で必死に乗り込む訓練をするシーンとかおかしいし、カナダに乗り込んだメンバーが周囲から「ジャマイカのメンバーが何しに来た」と侮られるのをレースで見返す展開とか熱いし、最後にみんなが壊れたそりを担いで歩いていたら周囲が手拍子してくれるシーンとか良かったし、全体に好印象でした。

 しかし「ノンフィクションなのに、作ったみたいに劇的な展開の映画だなぁ」とか思っていたら、視聴後調べたところによると「事実を元にしているけど、エピソードとか登場人物はフィクション」と知って、なんじゃそりゃ、になりました。感動を返せ(笑)

 まあ確かに「実話に基づく」とは書いてあるけど、「ノンフィクションです」とは書いてないな。騙された方が悪いのか……

 まあ、という事情はありつつも、それなりに楽しい映画でしたので良しとします。

https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20220211
2022.2.11 よる10時~11時54分放送
クール・ランニング
1993年制作 アメリカ映画 字幕


ジャマイカ人がボブスレーでオリンピックに出場!?
楽天家で勇敢な男たちの熱い物語!


オリンピック出場を目指して努力を重ねてきた、ジャマイカの陸上選手・デリース(リオン)。しかし彼は予選会当日、ほぼ確実と言われていた五輪行きの切符を逃してしまう。隣のコースを走っていた選手・ジュニア(ロール・D・ルイス)が転倒し、ライバルのユル(マリク・ヨバ)と共に巻き込まれてしまう。オリンピック出場の夢を諦めきれないデリースは、偶然目にしたボブスレーの写真を見て、冬季オリンピックに出場することを決意! 写真に映っていたアメリカ人メダリスト・アーブ(ジョン・キャンディ)がジャマイカにいることを知り、彼にコーチを頼みに行くことに。


酒浸りだったアーブは、最初はコーチを断るが、デリースの身体能力の高さを知りコーチを引き受けることを承諾。デリースの親友で手押し車レースで優勝したサンカ(ダグ・E・ダグ)に加え、ジュニアと、ユルを仲間に引き入れることに成功。しかし、ジャマイカにはボブスレー用のソリも雪もない!寒さに耐えるために冷凍庫に入ったり、身の回りにあるものを活用してソリの代わりにしたり…。4人は知恵と工夫を駆使して練習を重ねるが、資金集めに難航する…。ようやくオリンピック行きの資金が集まり、一行は冬季オリンピックが開催されるカナダのカルガリーへ旅立つ。想像以上の寒さに耐えながら、中古のボブスレーで練習を始めるが…!?



キャスト/スタッフ
出演
<デリース・バノック> リオン(松本保典
<サンカ・コフィ> ダグ・E・ダグ(島田敏
<ジュニア> ロール・D・ルイス(中村雄一)
<ユル・ブレナー> マリク・ヨバ(荒川太郎)
アービング(アーブ)> ジョン・キャンディ樋浦勉


スタッフ
<監督> ジョン・タートルトーブ
<製作> ドーン・スティー
<脚本> リン・シーファート トミー・スワードロー マイケル・ゴールドバーグ
<ストーリー> リン・シーファート マイケル・リッチー
<製作総指揮> クリストファー・メレダンドリ スーザン・B・ランドー

 

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