以前にこんなのを書いて
↓
【TRPG】感想:ゲーム書籍「幻のユニコーンクエスト」(スティーブ・ジャクソン他/1988年):感想完全版-
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2023/06/02/190340
ちょっと「ボードゲームとTRPGの合体」「TRPG風ボードゲーム」的な物に興味が向いたので、自分用に色々調べて書き連ねてみました。つまり全部未プレイなのでご了承ください <(_ _)>
●剣と魔法の国(Magic Realm)(アバロンヒル)
1979年発売。地形の書かれた六角形のタイルを組み合わせて世界を作り、用意されたキャラクター16人のどれかを選んで、金・宝物・名声などを求めて冒険するゲーム。
発売元のアバロンヒルはウォーシミュレーションゲームの老舗で、この作品もファンタジーTRPGを徹底的にシミュレートしたような内容とのこと。そして難易度は堂々10段階の10(最高)。しかも膨大なルールブックは出来が悪く、まともにプレイできなかった、という……、
それだけなら、普通なら「ゴミゲーム」として見捨てられて終りの筈なのですが、何故か日本のゲーマーの間では、「ルールブックの出来はアレだし、プレイするのは大変、しかし面白い」という評価になっている不思議なゲームです。
参考
ボドゲ―マ 剣と魔法の国 レビュー評価など1件|ボードゲーム情報
https://bodoge.hoobby.net/games/magic-realm
ボードTRPG? | デジタル同人TRPG 【D-TRPG.com】
https://d-trpg.com/2020/12/07/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89trpg%EF%BC%9F/
●四人のキング(社会思想社)
パラグラフとトランプのカードを使う1~4名用ゲーム。プレイヤーは冒険者となりダンジョンの奥底に連れ去られた姫を救出しなければならない。
トランプのカードの「K」以外を決められた規則に従って四角に並べ、これをダンジョンに見立てる。そして残りの「K」四枚のうち一枚を引いて、どのカードかで担当するキャラを決定。「ダンジョン」のカードを端からめくっていき、出たカード毎にパラグラフを読み、「モンスターと遭遇」とか「体力を回復する泉があった」とか書かれているので、個々に対応していく。
二人以上でプレイする場合は、他のプレイヤーと敵対するもよし、共闘するもよし、ただしゲームの勝者は一人だけ。
元々はゲームブック雑誌「ウォーロック」に掲載されていた作品のため、ゲームブック「ファイティング・ファンタジー」シリーズの世界観とルールを使用しています。姉妹作として「四人のクイーン」「四人のジャック」という作品も有り。作者は山本弘氏です。
「ランダムに配置されたパーツでダンジョンを作り、それを攻略していく」というアイデアは珍しいものではありませんが、トランプを使うだけで安価にそれを実現しているのが素晴らしい。ただし単行本は今はメチャクチャ高価です(涙)
参考
四人のキング
http://hihannyaaladdin.g3.xrea.com/gamebooks/shakai_shisou-e096.html
●魔法帝国の興亡(エポック)
ゲームマップに描かれている架空の大陸を舞台に、その世界で冒険者キャラを作り、モンスターを倒したりしてレベルを上げ、ある程度強くなると軍隊を作って自分の国を手にいれ、最後には国家同士の戦争に発展し、という、TRPGとウォーシミュレーションゲームを組み合わせたようなゲーム。
1980年代末の、ウォーシミュレーションゲームの衰退とTRPGの勃興の狭間の時期に発売されたゲームで、そのせいかあまり感想は見ないですね。ちなみに全く同名のトレーディングカードゲームとは一切関係ありません。
参考
B級SFゲーム分科会 魔法帝国の興亡
http://www.os.rim.or.jp/~bqsfgame/sub149.htm
じゃむたんボードゲーム通信 魔法帝国の興亡
http://jamtan.net/game/board/mahouteikokunokoubou.html
●ルーンバウンド
「冒険者がレベルアップしてどんどん強くなっていき、最終的にラスボスを倒す」という王道冒険物語を半日で体験できるボードゲーム。キャラを選んで冒険に出発し、ヘクス(六角形のマス目)で区切られたボード上を探索し、色々なイベントが発生し、最終的に決戦に突入し、というストーリーを体験していく。協力型ではなく冒険者のうち誰が一番早くラスボスを倒すかを競う。
現在は第三版まで出ていて拡張セットも一杯という人気ゲームです。
参考
化夢宇留仁のボードゲーム天国 ルーンバウンド第2版
http://kemkem1.com/b_games/motteiru2/runebound/runebound.htm
ボドゲ―マ ルーンバウンド(第二版)
https://bodoge.hoobby.net/games/runebound-2nd-edition
ボドゲ―マ ルーンバウンド(第三版)
https://bodoge.hoobby.net/games/runebound-third-edition
●ディセント
TRPGでお馴染みのダンジョン探索をテーマにしたゲーム。モンスター側プレイヤーが通路パーツを並べてダンジョンを作ってモンスターを配置し、冒険者側がそれを突破していくというもの。
TRPGでは「ゲームマスターはプレイヤーの敵ではないので、冒険者を全滅させるだけのダンジョンは作ってはいけない」云々と注意されますが、この作品ではモンスター側に制約があり、冒険者たちとモンスター側が真剣に対戦するというのが違うところ。現在は第二版まで出ていて拡張セットも一杯。ちなみに前述の「ルーンバウンド」と同じ世界観のゲームです。
参考
化夢宇留仁のボードゲーム天国 ディセント ~闇世界への旅立ち~
http://kemkem1.com/b_games/motteiru2/descent/descent.htm
ボドゲ―マ ディセント:第2版
https://bodoge.hoobby.net/games/descent-journeys-in-the-dark-second-edition
●アンドールの伝説
モンスター襲来の危機にさらされているアンドール王国を舞台に、プレイヤーが協力しながら様々なミッションを達成していくゲーム。プレイヤーキャラにはそれぞれ個性があり、互いの能力を生かしながら「伝説」(シナリオ)毎に指定された任務を達成していく。
任務遂行のために冒険中にもモンスターが城に向かって押し寄せて来るので、モンスターを倒しつつプレイしなくてはならない。しかしモンスターを倒すとゲーム内の日にちが進んでしまい、シナリオには時間制限があるので、倒し過ぎてもダメ、という悩ましい展開のゲーム。
当然拡張セットもいっぱい出ています。
参考
ボドゲ―マ アンドールの伝説
https://bodoge.hoobby.net/games/die-legenden-von-andor
「アンドールの伝説」プレイレビュー〈ボードゲーム〉:伝説の積みゲーが今ここに開封される!さぁ、みんな冒険に行こうではないかっ!【チュートリアル&リベンジ編】 - ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]
https://www.comonox.com/entry/boardgames/open/legends-andor
●グルームヘイヴン
「TRPG風ボードゲーム」の究極と呼んでも間違いないゲーム。プレイヤーは「グルームヘイヴン」という街の冒険者となり、シナリオで用意された約100もの冒険に挑んでいく。戦闘はゲーム盤の上でタクティカルコンバット風に行う。
シナリオ一本当たり数時間必要なため。最初から最後までプレイするならば数百時間かかるという信じられない規模のゲーム。プレイするには相当の時間と気力が必要ですが、TRPG好きにはたまらないゲームの様です。
参考
2020年最高の冒険はボードゲームにあった。超重量級の「グルームヘイヴン」をクリアしたので,その魅力を語らせてほしい
https://www.4gamer.net/games/138/G013826/20201218067/
難攻不落な100種類以上のダンジョンに挑める超大作ボードゲームRPG「グルームヘイヴン」約9時間の激闘レポート
https://gigazine.net/news/20200118-gloomhaven-play-4/
あとからもっと増やすかもしれません。「アステロイド」(GDW/HJ)はTRPGボードゲームに入れて良いもんだろうか……?