【科学】感想:NHK番組「ついに未来がやってきた!ロボット大全集」(2023年8月12日(土)放送)

ついに未来がやってきた!ロボット大全集
ついに未来がやってきた!ロボット大全集

NHKオンデマンド | ついに未来がやってきた!ロボット大全集 https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023130188SA000/?capid=nte001
放送 NHK BSプレミアム。2023年8月12日(土)。

【※以下ネタバレ】
 

内容

ついに未来がやってきた!ロボット大全集
[BSプレミアム] 2023年08月12日 午後9:00 ~ 午後10:30 (1時間30分)


今、世界中で最先端技術「人型ロボット」の開発競争が行われている。労働者不足を解消し、危険作業を人間に代わって行う…夢物語が現実になる!ロボットの魅力に迫る。


昭和の子どもたちは手塚治虫の描いた「鉄腕アトム」に夢中となり、ロボットは古くから漫画、アニメや映画に頻繁に登場してきた。今、人型ロボットが人工知能AIや仮想現実技術の発達により、実用化が目前に迫っている。番組では、アメリカ、ヨーロッパ、日本の最先端の開発現場を徹底取材。貴重な歴史映像や面白い科学実験で二足歩行の仕組みやパワーの秘密を解き明かす。ワクワクする夢のロボットを楽しむ近未来バラエティ。


【司会】山里亮太,【アナウンサー】豊島実季,【ゲスト】トラウデン直美,金子貴俊,【出演】米村でんじろう,古田貴之,粕谷昌宏,藁谷嘉知,【語り】宮野真守

 
・日本の人型ロボット開発

 日本の人型ロポットの歴史は1973年の早稲田大学の故・加藤一郎教授たちの開発したWABOT-1から始まる。加藤教授は21世紀の日本は高齢化社会になると予想し、人間を助けるための人型ロボット開発を目指した。しかしWABOT-1は一歩歩くのに45秒もかかった。改良型で1984年に開発されたWL-10RDは一歩あたり1.3秒、さらに坂道や階段も進めるようになった。

 2000年にはホンダのアシモが登場した。

 二足歩行は人間が簡単にやっているが、実は技術で再現するのは非常に難しい。



・ボストンダイナミクス社四足歩行ロボットSpot

 動物の様に滑らかに歩行し、階段を自在に駆け上がる。既に工場などで採用されており、自動で決められたコースを巡回して工場内を撮影して異常が無いかを調べる。アームを付けることもでき、自在にものを掴める。災害現場に派遣して危険な場所に先に送り込むような用途も考えられる。



・ボストンダイナミクス社二足歩行ロボットAtlas

 人型ロボット。段差のあるコースを自在に走り回り、後方宙返りもこなせる。将来的には人間が行くには危険な場所で動かす用途が想定されている。



・零式人機

 日本の研究者が開発中。遠隔操作型巨大ロボで、重い物を持てると同時にスポンジを潰さずに持つこともできる。2024年実用化予定。2011年の原発事故を契機に、危険な事故現場に人間が行くのではなくロボットを送り込むという目的で開発した。普段は工事現場などで使用し、非常時には災害現場で使用する、というイメージ。



・メルティンMMI社のMELTAMT-α

 日本で開発中の遠隔操縦型ロボット。サイズは人間並み。人間がリモートで操作する。実用化されれば、遠隔地に人が行かなくても作業できるようになるし、また高齢者でも若者と同じように作業ができる。



・1X TechnologiesのEVE

 アバターロボット。警備会社に採用された。通常は自動で巡回し、異常事態が発生すれば人間が操縦するアバターモードになる。



・Engineerd Arts社のAmeca

 人間の表情を再現できるロボット。AIを搭載し音声で滑らかに受け答えできる。


感想

 夏休みスペシャル番組的な、ロボット開発最前線紹介番組。大して期待していなかったのですが、これが予想外に面白かったです。(^_^)b


 ロポット開発の最新事情の紹介が楽しかったのですが、あと解説役の古田貴之という人(凄い人らしい)の告白で「日本のロボットの開発者はみんなロボットアニメが大好きで、カラオケに行ったらロボットアニメの歌ばっかり歌ってますよ」というのにクソクソワロタ(笑)